年末にお餅搗きの事をご報告して以来、今年に入ってから一度もブログの更新が出来ないまま、とうとう3月も終わってしまいそうで、焦り始めていたら、ある読者さんから「生きてますか?」のメールを頂き、何が何でも更新しようと書き始めました。昨年の7月に南那須の父の山荘に移って9ヶ月も経ってしまいました。今年95歳になる父と89歳を迎える母との3人暮らし。実は父の認知症が進行し、ほとんど目が放せない状態になってしまいました。どうやら脳の満腹中枢が壊れてしまったらしく、いくらきちんと食事やおやつを食べさせても、お腹が一杯になったと感じる事が出来ないらしく、母や僕の目を盗んで砂糖壷を抱え込んで夢中でむさぼり食べたり、生の白菜やキャベツをむしゃむしゃと食べてしまったり、冷蔵庫の中の煮物や漬物をあらかた食べてしまったりと、とにかく食べる事に異常な執念と執着を持つようになってしまいました。そしてその度にお腹を壊してしまい、オムツをしているのですが、まだ自分でよたよたながら歩ける為に、トイレに行くのですが、間に合わずにトイレの床に大量に粗相をしてしまったり、ベットの寝具やシーツに粗相をしてしまったりと、後始末が大変な事を次々としでかします。オムツの中にしてくれればまだオムツの始末とお尻の始末だけで済むのですが、オムツを脱いで自分でしようとして間に合わずに粗相してしまうのです。いくら言って聞かせても、その時は分ったと言うのですが、直ぐに同じ事をします。世話をする母が疲れきってしまい、倒れてしまったりもあったので、週2回デイサービスのお世話になる事を決めて、初めて迎えの車に乗り行ったのですが、夕方帰ったら、もう2度と行かないと言い張ります。大きなお風呂に1人で入らされて、転びそうで怖いから、もう行かないと言い張るのです。子供でも分るような悲しい嘘と分りながら、念の為にスタッフの方に電話で確認をすると、2人のスタッフが付き添って入浴したと言う事でした。信頼する身内に嘘を付かれるくらい悲しい事はありません。でも嘘をつき続けて、論理的に突き詰めると、今度は「忘れた!」「覚えていない!」と逃げるのです。ケァーマネージャーさんと相談して、デイサービスは断る事にしたのですが、相変わらず盗み食い、しかも周りに誰もいない隙をねっらっての盗み食い。本人は悪い事と分っているから、隙を狙うのですが、見つかって駄目って言われると、物を投げたり手足をバタバタと暴れたり、大声でうなったりと、理解できない行動に走ります。

相当の覚悟はしてこちらに来たつもりだったのですが、介護とはそんなに甘いものでは有りませんでした。

母も永年自分の連れ添った相手の認知度を認めるのが辛いのか、何とか理解させようと必死になればなるほど、思うようにならずに疲れ果ててきます。

父も笑顔を失い、母や僕の顔をまともに見ようとしなくなりました。

そこで、僕は母に提案して、好きなようにさせよう、食べたかったら好きなだけ食べさせよう、食べて悪いものは全て隠してしまう事にしました。父に食べたかったら何でも好きなように食べなさい。トイレもベットもいくら汚しても始末してあげるから安心して汚しなさいと言い、少しだけ気が楽になりました。でも汚物の始末は大変です。寝具やシーツを幾つも捨てる事になりました。

でも覚悟を決めました。施設などに入れず、父が好きなこの山荘で最後まで面倒を見てやると、心を決めたら、季節の移り変わりが鮮やかに見えてきました。
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山荘の庭には、ふきのとうがたくさん芽を出していました。
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いつの間にか福寿草が鮮やかに黄色い花を満開にしていました。
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蝋梅もふくよかな香りを放ちながらひっそりと咲いていました。
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白梅が枝一杯に花を咲かせ、気持ちの良い香りで癒してくれました。
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道端には西洋タンポポが大きな花を誇らしげに開いています。

そうです、南那須に突然春が訪れていました。つい先月までは庭には下の写真のように雪が積もっていたのに、今はウグイスも正調のウグイス啼きで朝の目覚まし代わりを務めてくれています。
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今日は散歩の途中でリスが木登りを繰り返しているのに出会いました。庭の椿は雪で傷められていた蕾が、全て開いて、鮮やかな白やピンクの花を楽しませてくれています。
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でもパリに住む長女からの便りでは、北海道と同じ緯度のパリはまだまだ寒くて、4月に3歳の誕生日を迎える孫娘の茉莉は、写真のように雪ダルマで遊んでいるそうです。
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元気な孫娘は、日本語・仏語・英語のチャンポンの片言でおしゃべりをするそうです。父親がフランス在住の英国人、母が日本人、保育園ではフランス語と言う環境で、頭が混線しないかと心配ですが、幼児の頭脳は柔軟で、大丈夫だと長女は気にしておりません。

さて、今日はかなり愚痴っぽくなってしまって申し訳ありませんでした。元気でやっております。来月からは定期で更新しますね。お楽しみに。

2012年12月29日、久し振りに南那須の父の山荘から、大阪の池田市の自宅に戻り、ボーイスカウト池田7団の恒例のお餅搗きに参加しました。懐かしいボーイスカウトの友人達との久し振りの再会、晴天に恵まれて暖かい日差しで、楽しい1日でした。
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今年もたくさんの注文があったそうで、100kgを超えるお餅を、夕方まで掛かって搗きあげました。搗き役はもっぱらOBのお兄ちゃん達と父兄の皆さん。毎年の行事ですが100kgを超えるとなかなか重労働です。
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もち米を蒸すのは2基の灯油バーナーを使って大釜で蒸していきます。朝早くからのスタートです。前日に仕込んでおいたもち米を次々と蒸していきます。
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隊員たちは、もっぱら雑用のお手伝いをしながら餅つき体験。隊員たちがその日に食べる分だけは自分達で搗きます。

一時期は隊員の減少で存続も危ぶまれた池田7団でしたが、最近は隊員も増えてきて、リーダーやOBも一安心です。

今夜は大晦日、餅つきの翌日には南那須の父の山荘に戻り、元日は初めて南那須で迎える事になりました。来年は、内閣も変わり、気分一新で良い方向に向かう事を心から願いながら、独りで大晦日の夜を、好きな読書をゆっくりと楽しみながら過ごしております。近くの父の友人が、自分で収穫をした蕎麦粉を手打ち蕎麦にして届けて下さったので、年越し蕎麦として味わって新年を迎える事にします。今年1年お世話になりました。読者の皆様もどうか良い年を迎えてください。

今夜はクリスマスイブです。皆さんはどんなイブを過ごしていらっしゃるのでしょうか?南那須の父の山荘で始めて迎えるクリスマスイブ、ツリーも無し、ケーキも無し、もちろんイルミネーションも無し、深々と冷えた夜空に半月が凍りついたように煌々と光っています。母の営業時間は午後6時で終了ですから、独りで自室にこもってT-falでベトナム・コーヒーを楽しみながら、ゆっくり読書のイブです。ここ数日の毎朝の気温は零下で、庭には霜柱が立ち、池の水も凍っています。その冷え冷えとした池に、十数羽のオシドリのカップルが飛来していて、朝の散歩で池に寄ると早朝から餌を求めて、池の枯れた睡蓮の葉の間を泳ぎながら、時々水にもぐり餌を捕まえております。下の写真では良く見えませんが、睡蓮の間にいるんです。山荘の周りは落ち葉で一杯。落ち葉もこれほど大量に溜まると、歩くとふかふかと絨毯の上を歩いているようで面白いです。
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散歩道の坂道になっているアスファルトは、凍結するとスリップしやすくなる為に、道路脇にスリップ止めの塩化カリウム剤が配備されています。先日、東京に行き、その時に駅前の野外の駐車場に駐車していた車が、帰宅した23時過ぎには、ドァーも窓も凍り付いていて、ドァーは思いっきり引っ張ったら開きましたが、窓ガラスはとうとう山荘に着くまで開きませんでした。
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朝方の最低気温は東京から比べるとかなり低くなりますが、昼間の最高気温はほぼ東京と同じです。つまりこの辺りは山間部で、人家も少なく、東京のようなヒートアイランドでは無いからですね。朝晩の散歩ではスイス土産に頂いた皮手袋をしていても、指先と耳が痛くなるほど冷えております。でも朝夕の散歩は欠かしていませんよ。では又の冬便りをお待ち下さい。