はい、好きなNBA選手 ショーン・ケンプ の後編です。今回は書いてて段々悲しくなってきた位、良い話が少ないです。ですのでそれらの紹介は最小限にして(笑)、逸話を多めにします。
↑神様ジョーダンの前でジャングルダンク!
ケンプは2000年シーズンにポートランド・トレイルブレイザーズに移籍しますが、この頃からアルコール中毒やドラッグ中毒が原因だと思われる事案が発生。個人成績が急降下してしまいます。ブレイザーズ時代の平均得点は6.5でリバウンドは3.8。本当にソニックス時代と同じ選手なのか?とさえ思わせる程、低調になってしまいました。ドラッグをやめられず、リーグから1シーズン目には8試合の出場停止&2シーズン目も5試合の出場停止の処分を受けます。サラリーもカットされ、チームからも追われてしまいます。
2002年シーズンはオーランド・マジックでプレーします。当時のマジックは攻撃陣の層が薄く、ケンプがスターターとなる試合が多かったです。それなりに期待&頼りにされていた様ですが、リーグ規定のドラッグテストをすっぽかし(!)またまた出場停止を受けます。マジックは翌シーズンの契約を結ばず、ここでケンプのNBAでのキャリアは終わりました。
2008年に、イタリアセリエAのモンテグラナードというチームと契約します。プレシーズンマッチにも出場し、ケンプ復活か!と期待が集まりますが.....。運が悪い事に、シーズンが始まる前の9月に超大型ハリケーン・アイクに自宅が被害にあいアメリカに帰国。その後は、イタリアに戻りませんでした。
恐らく(正式に発表されていませんから)、ここで現役引退となったと思います。
逸話です、↓見てください、めっちゃ多いです(笑)。ま、有名な選手でスキャンダラスな事もやらかしちゃっていますしね。
・ニックネームはお馴染み「レインマン」。これは、ケンプが雨の様にダンクを何度もブチ込む事からきていますが、シアトルが雨が(RAIN)が多い事と試合を支配(REIGN←レインと発音)する事をかけた洒落です。良いニックネームですね。
・それから、悪い意味で言われる事が多いニックネームは「マンチャイルド」。「体は大人でも、頭が子供」という意味です。子供じみた行為の数々は、言ってみればケンプの魅力での一つではありますが..........。マイナスの方が遥かに大きいと思います。
・ケンタッキー大学在籍は半年でしたが、爪痕も残しています。88年のピックアップゲームには、同大学OBのケニー・ウォーカーが参加して試合に出ますが.....。ケンプは、その年のスラムダンクコンテストで優勝して「スカイ・ウォーカー」の異名を取る事になる5年先輩の頭の上から、豪快にダンクを叩き込んだそうです。その直後にケンプはウォーカーに、「見たか、クソったれ!」と叫んだそうです(!)。ウォーカーは 「 ケンプ = マンチャイルド 」 だとわかっていた様でそれは怒らず、「 マイケル・ジョーダンに次ぐくらいの能力だ 」 とただただ脱帽したのだとか。
・96年のブルズとのファイナルでは、6戦で平均得点23.3&平均リバウンド10と大活躍します。ファイナルMVPは神様ジョーダンが獲得しますが、得票差が僅差だったそうです。第7戦までもつれ、そこでも活躍すればファイナルで負けたチームからMVPが出るという快挙があったかもしれません。
・ソニックスと揉めた主な原因は、お給料です。ケンプは1993年に7年契約をしてしまっており、2000年まで契約を見直せなくなっていたのです。その結果、格下の選手よりも年俸が少なかったのです。そりゃ揉めますわな。
・ですが、ケンプがソニックスに不信感を持った最初の原因の事案は、1992年シーズン前のトレードの噂話です。同じお給料で揉めていた、ブルズのスコッティ・ピッペンとのトレード話があったそうです。結局話は流れましたが、それで初めてチームへの不信感を持ったのだとか。
・ソニックス在籍時代の終盤は、練習に参加しないわ遠征の飛行機の時間に遅れるわ散々だったそうです。「ソニックスの為にプレーしたくない、移籍できないならベンチにいるだけで構わない」と言った事もあったのだとか。
・ソニックス退団後はすっかり同チームを嫌いになってしまった様で、相棒のゲイリー・ペイトンの結婚式にも「ソニックスのスタッフに会いたくないから」と出席しなかったそうです。
・ケンプの移籍を、相棒ペイトンはかなり残念に思ったそうです。「もう俺のロブパスを豪快にアリウープでリングに叩き込んでくれる背番号40がいない」と暫く嘆いていたのだとか。
・ソニックスがオクラホマシティーに移管してできた、「オクラホマシティ・サンダー」の事も嫌っています。2014~15シーズンには、同チームがプレーオフ進出できなかった事を喜んだソニックスのファンの会合に顔を出して、会を盛り上げたそうです。これは有名な話です。
・6人の女性との間に7人の隠し子がいるのだとか!英雄色を好むとは言いますが、好み過ぎにも程ってもんがありますわ! ってか、そもそもちゃんと避妊せんかい、ボケ!
・ソニックスでペイトンと相性が良かったのは書きましたが、プライヴェートでも一緒に食事や映画に出掛ける事が多かったそうです。プレーに良い影響を与える為だったそうで、そこは上手く行ったみたいですね。
・ソニックス時代に、コートを颯爽と駆け抜けて冗談みたいなダンクを決めるケンプを忘れられない人が多かったのでしょう。オーランド・マジック退団後にダラス・マーヴェリックスが、その後もシカゴ・ブルズからワークアウトに誘われた事があり応じますが.....。両方ともドタキャンしてしまいました!
・息子さんもバスケをしています。ショーン・ケンプJrがワシントン大学に在籍 ( 背番号40でした ) していた時、オレゴン州立大学でプレーしていたペイトンの息子さんと対戦したそうです。その時、客席にお父さん同士(ケンプとペイトン)が仲良く隣同士で座っており、談笑しながら試合観戦したそうです。
・ハモン・ケンプという息子さんもいて、現在はサウスイースタン大学ルイジアナ校所属の、期待のフレッシュマン(1年生)だそうです。ケンプに似て筋骨隆々です。頑張って欲しいですね。
・出身校のコンコルド高校で、バスケ教室を開催した事があるそうです。メンバー一人ひとりにあった練習方法を指導したそうです。
・あれだけやらかせば当たり前ですが、背番号40はソニックス/サンダーの永久欠番になっていません。今後も検討さえされないと確信しています。
あれだけやらかしているのに、結構愛されているみたいです。回りに良い人が多いのでしょうね。ま、かつぼうさんもケンプは好きですがね。