今日は午後4時から夜勤です。こんなに晴れていて
、外に出て遊びたい日なのになぁ。(あ、今の仕事は大好き
ですよ?)
行ってみれば、今日は 『 ポップなのにダークな気分 』 です(繰り返しますが、仕事は大好きです)。
そんな気分にピッタリのアルバムを紹介しましょう。TOTO ( 以下、同バンドと記載 ) の名作アルバム 『 HYDRA 』 ( 1979年作品、以下本作と記載 ) です。
同バンドの作品は、以前1987年発表の 『 THE SEVENTH ONE 』 を紹介しています。( http://ameblo.jp/m-katsubou/entry-11353852322.html ) 個人的に一番聴いた作品はその 「 THE SEVENTH ~ 」 ですが、本作も良く聴きました。昔過ぎて覚えていませんが、かつぼうさんと同バンドとの出会いの曲は本作に収録されていた曲だったと思います。
本作のアルバムジャケットは、同バンドの作品の中で、一番インパクトのあるそれ (↑) なのではないでしょうか?革ジャンを着た兄ちゃんが、映画とかでしか見た事が無い剣を持っているのってちょと不気味でインパクトありますよね。ちなみにその兄ちゃんは、バンドのキーボーディスト/スティーヴ・ポーカロだそうです。
個人的には本作を 「 ダークなポップス/AOR 」 と捉えていますが、同バンドにHRの要素を求める人にとってはHRな作品なのでしょう。アルバムの音楽性と上記のアルバムジャケットの雰囲気が、見事にマッチしていると思います。
凄腕の音楽集団が、互いの楽器の演奏を「ぶつけ合う」のではなく「高いレヴェルで融合させている
」音です。本当に凄いのですが、凄いが故に 「 玄人好みの音」になってしまっている感じがあります。
本作のアルバムタイトルの 「 HYDRA ( ハイドラ ) 」 はギリシャ神話に出てくる9つの頭を持った怪獣の事ですが、「とても難しい問題」という意味もあります。個人的にも、本作は良い意味で問題作だと思います。
ちなにみ、↓が本作作成時の同バンドのメンバーです。
ボビー・キンボール(vo.)
スティーヴ・ルカサー(g. vo.)
ディヴィッド・ハンゲイト(b.)
ディヴィッド・ペイチ(key. vo.)
スティーヴ・ポーカロ(key. vo.)
ジェフ・ポーカロ(ds.)
↑、驚きました?そうなんです、ベーシストがマイク・ポーカロじゃないんですよね。
以下、全曲紹介/感想です。
① HYDRA ・・・ 名作アルバムの先陣を切るのは、タイトルソング。独特の雰囲気のあるSE ~ 美しいピアノのイントロで始まる、スローですが重い感じのするロック曲です。7分以上の長さがありますが、展開が素晴らしく長さを全く感じません。少しプログレっぽくもあるこの名曲は通しての緊張感も凄いです。同バンド初期の屈指の超名曲と言えるでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=Jqb8l_VkJx0
② ST.GEORGE AND THE DRAGON ・・・ 後に色々なバンドにパクられる(笑)ピアノイントロから始まる、ミドルテンポのロック曲。ポップなのに展開がとてもドラマチックです。この曲も5分近い長さがありますが、それを感じさせません。これも超名曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=TpfItkZnqk8
③ 99 ・・・ 同バンド屈指のバラード曲にして、かつぼうさんと同バンドの出会いになった曲。純な高校生だったかつぼうさんの心を、激しく掴み揺さぶった曲です。ギタリストのルークが作った曲で、99とはキーボーディストのデイヴィッド・ペイチが気に入った映画に出ていた女の子が服に着けていた番号だそうです。①からここまでの流れは本作のハイライトでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=vSgrOyxcr_I
④ LORRAINE ・・・ これも美しいピアノイントロから始まる、ミドルテンポのAOR曲です。メロディと曲を通しての哀愁がたまりません。曲を通しての合いの手(ボビー?)も良いです。
⑤ ALL US BOYS ・・・ 後半一発目は、ノリの良いロック曲です。聴きどころは弾きまくっているルークのギターです。曲の終盤のドラムのシンバルワークも良いかな?ライヴで演奏すると掛け合いもあるし盛り上がるのでは?と思う、良い曲です。
⑥ MAMA ・・・ 雰囲気一転、グルーヴィーなベースが良いAOR曲。本作では、ジェフの得意技/ハーフタイムシャッフルが一番楽しめる曲です。最後の「イエーイ、イエーイ」は歌っちゃいますね。ベスト盤とかにもよく収録される名曲です。
⑦ WHITE SISTER ・・・ 本作どころか、同バンド屈指のドライブ感満載のロックンロール曲です。曲の展開やギターソロやジェフのドラムも存分に楽しめる、隠れた名曲です。
⑧ A SECRET LOVE ・・・ ③と同様に、同バンド屈指のバラード曲。あまりに物悲しくも美しいキーボード&ピアノのイントロが印象的です。こんな曲をアルバムラストに持ってくるのがニクい(笑)!2分ちょっとの短い曲ですが、英語がわかりロックの感性を持った感受性の強い人だったら涙無しでは聴けないでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=KnrylFc5zt4
あ、前にも書きましたが、同バンドのバンド名の由来が日本のトイレのメーカーだという冗談はいい加減に卒業して下さいね?もう30年以上言われている(笑)ギャグですからね?