『 NEMESIS 』 STRATOVARIUS | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

個人的に選ぶ 「 2013年度のベストアルバム音譜 」 の紹介です。今回紹介するアルバムは今年のはじめにリリースされたので、ほぼ一年間聴きまくる事が出来ました。折に触れて 「 いつかは紹介する 」 と言っていたアルバムが、満を持しての登場です。マイナーブログにあるまじきメジャーなバンドの登場にひひですが、このバンドの事は(どこかの雑誌の様に批判せずに)ず~っと応援しているので、勘弁して下さい。


今回紹介するのは、かつぼうさんが大・大・大好きなバンドの一つ STRATOVARIUS (以下同バンドと記載) の最新作 『 NEMESIS 』(2013年作品、以下本作と記載) です。


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このバンドは有名なので、いまさら説明する必要もないかもしれません。ですが、今まで2枚ほどこのバンドのアルバムを紹介しましたが、バンドのあらましを書いていないので簡単に。1982年にフィンランドで結成されたこのバンドは、ティモ・トルキ(g.)が長らく中心メンバーとして活躍していました。90年代には専任ヴォーカリストとしてティモ・コティペルト(vo.)&インギーのバンドで活躍していたイェンス・ヨハンセン(key.)が加入し、バンドが形作られブレイクしました。


当ブログの音楽記事で何度も書いていますが、90年代はHM/HRの暗黒時代。その時代に人気を博したのは凄い事です。


その後も某HM専門誌さんにケチをつけられながらも(毒)良質なアルバムをリリースし続けてくれましたが、2008年にバンド最大の危機が訪れます。リーダーのティモ・トルキがバンドの突然解散を宣言ショック!したのです。ですが、他のメンバーがあらたなギタリストを迎えての存続を発表。少々ゴタつきましたが、無事存続ラブラブし翌年にはあたらしいアルバムもリリースドキドキしてくれました。


本作 『 NEMESIS 』 は、新生ストラトヴァリウス始動から3作目。新たなギタリストのマティアス・クピライネンもバンドに馴染んだのか、素晴らしいプレーチョキを聴かせてくれています。本作でようやく新生ストラトヴァリウスが軌道に乗ってくれたと言っていいと思います。


今回は10分以上とかの大作は無く、アルバムの流れより1曲1曲を大事に作ったという感じがします。素晴らしい作品ですよ!ちなみに 『 NEMESIS 』 とは、復讐の女神爆弾という意味です。



以下、全曲紹介&感想です。



① ABANDON ・・・ いきなり全力疾走するリフから、ティモの語りかける様に歌うヴォーカルが乱入するアップテンポのロック曲。曲の展開/動と静の使い分け等は、もう「職人」と言える領域かしれません。イントロと同じ様なリフで終わる構成も良い。


② UNBREAKABLE ・・・ そして2曲目は、メロディの洪水!ミドルテンポの超名曲です。マティアスのギターがバリバリ(死語)なのに、歌メロとキーボードはキャッチー。サビ付近の展開は少々長いですが、それが良いのでしょう(笑)。個人的に、ギターソロは本作で一番好きです。


③ STAND MY GROUND ・・・ ドラマティックなキーボから始まる、アップテンポの普通の曲(笑)。曲の終盤にやたら荘厳な展開になります。超名曲の④の準備としては(失礼?)いいかも。


④ HALCYON DAYS ・・・ ハルシオンの日々という事で、薬物常習者の曲かなと思ったらそうではありませんでした。「ハルシオン」は睡眠薬の一つだそうで元々は「のどかな」と言う意味で、従って「のどかな日々」の意味ですが.....。


http://www.youtube.com/watch?v=5f1qZRMmZxI


とてもじゃありませんが、「のどかな」曲ではありませんね(笑)。典型的なアップテンポのパワメロ曲ですよ。↑のリンクもプロモーションヴィデオですし、最近のライヴでもセットリストに入っている様です。バンドが力を入れている曲なのでしょうね。


⑤ FANTASY ・・・ 個人的に本作で一番好きな曲です。まさに「これぞパワメロ」という感じで、パワメロの王道の曲と言えるかもしれません。個人的には、段々盛り上がっていく展開や歌詞が好きです。


http://www.youtube.com/watch?v=LNs0f07-I1U


⑥ OUT OF THE FOG ・・・ 7分と大作の部類に入る曲は、サビのコーラスが心地よいミドルテンポのロック曲です。この曲から、次の⑦への流れは本作のハイライトでしょう。ギターソロ後のキーボードが、曲のドラマティックさを増しています。


⑦ CASTLE IN THE AIR ・・・ ピアノのイントロから始まるあまりにドラマティックで美しいこの曲のテーマは、ずばり 「 人生 」 。間違いなくこの曲が本作のハイライト。陳腐な表現で申し訳ありませんが、素晴らしいという表現以外見つかりません。


http://www.youtube.com/watch?v=ei1KJ6qIOvM


⑧ DRAGONS ・・・ 超名曲の余韻を良い意味で冷ます、全く違うタイプの曲です。あまり展開等がなくわかりやすい、アップテンポでノリの良い曲です。


⑨ ONE MUST FALL ・・・ スローでヘヴィーな曲を、ここでブっ込んできました。この曲も、終盤に少々展開がある位で比較的リラックスして聴ける曲です。


⑩ FIREBORN ・・・ 美しいキーボードから始まる、ミドルテンポのロック曲。バンドの初期~中期の曲を現代のテクニックでリメイクした様で、名作「INFINITE」に収録されていてもおかしくなさそうな曲。


⑪ HUNTER ・・・ 比較的わかりやすいアップテンポのロック曲。⑩とこの曲(⑪)はボーナストラックです。


⑫ IF THE STORY IS OVER ・・・ 雰囲気一転、アコースティックで始まる曲です。効果的に使われている口笛と女性ヴァーカルですが、かつぼうさんには時代劇の 「 大岡越前 」 のテーマ曲を思い起こさせました(笑)。冗談はともかく、終盤にメロディの洪水が襲ってくる曲です。結っ構~好きな曲です。


http://www.youtube.com/watch?v=bJM3YJE6qrw


⑬ NEMESIS ・・・ アルバムの最後を飾る曲は、イェンスのキーボードで奏でる不思議なイントロが印象的なアップテンポのロック曲です。Aメロのギターのリフが印象的で、ギターソロのツインリードも良いです。事実上曲が終わっても、荘厳なメロディが続きアルバムのラストの曲という感じがします。



次回作に十分期待が持てる力作です。ラウドパークの出演バンドの一つとかじゃなくって、単独で来日公演をして欲しいものでです。