昨日VAN HALEN(以下同バンド)の歴史的名作 『 5150 』(1986年作品、以下本作) に収録されている名曲「SUMMER NIGHTS」を紹介したのですが、それ以来本作が頭の中でグルグルとヘヴィロテを始めてしまいました(笑)。
言わば記事を書くモチベーションが上がった状態であって、下がる前にとっとと紹介してしまおうと思います(笑)。
本作発表の前年に、前任ヴォーカリスト/ディヴィッド・リー・ロスがバンドを脱退。フロントマンにして華があった、まさに「顔」を失ってしまったバンド。これからどうなってしまうんだろう?と、全世界のロックファンが心配した中で1986年に発表されました。
本作は1986年の春に発表されていますが、ちょうどその頃に私は留学でアメリカに行っています。発表の細かい日程は失念しましたが、確か日本発表前にアメリカに渡ったと思います。私が本作を聴いたのはアメリカでですが、HR/HM好きの友人よりも早く聴いたと思います。恐らく、こちらにいらしている音楽好きの方々よりも早くね(ちょっと自慢{笑})。
話が逸れましたが、ヴォーカルという「バンドの顔」の交代が全くマイナス要素にならなかった程、本作はヒットしました。アルバムの出来も本当に素晴らしく、留学中どころかその後数年は本作をヘヴィロテで聴きましたよ。
個人的に、同バンドで本作以上の作品は無いです。前作「1984」には誰もが一度は聴いた事がある名曲 『 JUMP 』 が収録されていますが、その「JUMP」さえ本作の出来の前では霞みます。本作を30年近く聴いていますが、恐らく今後も死ぬまで聴き続けると思います。
不要かもしれませんが、本作リリース時のメンバーは以下の通りです。
サミー・ヘイガー ・・・ ヴォーカル
エドワード(エディ)・ヴァン・ヘイレン ・・・ ギター、コーラス、笑顔
マイケル・アンソニー ・・・ ベース、コーラス、タバスコ一気飲み(笑)
アレックス・ヴァン・ヘイレン ・・・ 大暴れドラム(笑)
以下、全曲解説です。
① GOOD ENOUGH ・・・ 新ヴォーカリスト/サミーヘイガーが礼儀正しく(笑)リスナーにした、「 HELLO, BABY! 」という挨拶から始まるミドルテンポのロック曲。途中で変拍子になります。サミーとバンドの音楽性が見事にかみ合った、素晴らしい曲です。途中のサミーの語りは、デイヴ時代の曲を意識したのでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=3kfYWPquNMc
② WHY CAN'T THIS BE LOVE ・・・ 同バンド初の1位に輝いた曲で、これも①同様どうしようもない位アメリカンな曲です。ぼーっと聴いているとわかりませんが、ギターソロの序盤/終盤はサミーの声とエディのギターがユニゾンしています。言わばバトルですが、ヴォーカルとギターのバトルって本作じゃないと聴けないんじゃないでしょうかね(笑)。
③ GET UP ・・・ 各楽器がマジで大暴れしている(笑)、アップテンポでめっさハイテンションなロック曲です。ギターソロの前に少々静か目になる所があり、それがギターソロ以降の大暴れの威力を増しています。曲を通してドラムの暴れっぷりが凄まじいです。え、コピー?できるわけねーだろ!
④ DREAMS ・・・ 個人的に同バンド最高の曲だと思っている、ミドルテンポのロック曲。名曲「JUMP」すら、この曲には足元にすら及びません。サミー入魂のヴォーカル、歌メロ、テクニカルなギターソロ.....。聴きどころは多いですが、一番聴くべきは「歌詞」です。「 涙は夢の素 」。なんて前向きで素敵な歌詞でしょう!この曲、一生聴きます。
http://www.youtube.com/watch?v=MhtednkzJl4
⑤ SUMMER NIGHTS ・・・ 昨日も紹介しました。イントロの「ウッ!」は絶対に一緒に歌ってしまいます。
⑥ BEST OF BOTH WORLD ・・・多くの人が言っているであろう様に、派手な曲が多いアルバムでは影が薄い普通の曲ですが、ライブでは最高の曲です。ライブヴァージョンを聴くと、同バンドが長くライブで演奏していたのが理解できます。
⑦ LOVE WALKS IN ・・・ 美しいキーボードのイントロが印象的な、綺麗なバラード曲。サミーのエモーショナルな中にも切なさが漂うヴォーカルも良いですが、最高の聴きどころは何と言ってもエディのギターソロでしょう。
⑧ 5150 ・・・ マジでカッコいいギターイントロから始まる、ミドルテンポのロック曲。ここがこのアルバムのハイライトでしょう。この曲もギターを聴いて下さい。イントロやリフ、ギターソロ。エディが大暴れしていますす。この曲もライブヴァージョンの方が良いかな?
http://www.youtube.com/watch?v=wzq17F-b9AU
⑨ INSIDE ・・・ 歴史的名作のラストを飾るのは、何だか訳がわからない曲です。ちゃんと作ったの?レコーディングの時に即興で作っちゃった曲を勢いで収録しちゃったんじゃないの?って思う様な(笑)曲です。
批判を恐れずに言えば、サミー時代のアルバムっていわゆる「捨て曲」が無いと思います。アルバム全てを良い曲で埋めているという感じがします。
同バンドのライブは、次作「OU812」アルバムのワールドツアーでの日本公演(1989年、東京ドーム)に行っています。最高のライブでした。