『 ROCK THE NATION 』 DED CHAPLIN | かつぼうさんのブログ

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お騒がせレッズサポーター・かつぼうさんのブログです
レッズの事はもちろん、最近ハマっている音楽や我が家の飼い猫、
大好きな歴史の事等を「軽い暴言」を含めて(笑)書いていこうと
思っています。なにとぞ生暖かい目で見て下さい。

みなさんが好きなバンドで、一番演奏技術がある音譜ロックバンドを思い浮かべて下さい。「ロック」ですよ、「フュージョン」とか「ジャズ」を含めるとキリが無いので「ロック」だけで?


あなたが思い浮かべたバンドと同じ位か、或いはそれ以上に上手いバンド、「 DED CHAPLIN 」を紹介します。今回紹介するのは、彼らの2ndアルバム『 ROCK THE NATION 』(1991年作品、以下「本作」と記載)です。私も長年色々なロックを聴いていますが、「技術的」に彼ら以上のバンドを知らないです。


このバンドも、私がこのショボショボなブログを始めた時に絶対に紹介しようと思っていたバンドです。


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左から ; 永井敏己(b.)、藤村幸宏(g.)、二井原実(vo.)、菅沼孝三(ds.)


日本が誇る世界のバンド音譜 LOUDNESS をご存じの方も多いと思いますが、ヴォーカリストの二井原実さん(以下「ニイちゃん」と記載)は一度LOUDNESSを辞めています。ニイちゃんはその後すぐにソロアルバムを制作/発表しますが、その制作時に参加していたミュージシャンがバンドになったのが同バンド「DED CHAPLIN 」です。


DED CHAPLIN 」のバンド名には、あまり意味はないそうです。真っ先に連想しそうな「 死んだチャップリン 」は不正解。そもそも「死んだ」は「DEAD」(Aが抜けている)です。メンバーがLED ZEPPELINを好きで、語感が似ているからとも言われています。


このバンドの特徴を大雑把に言うと、「メンバー全員の演奏の力量が『 神 』レベルである」事です。私は大学時代にベースとドラムをやりましたが、どんなに練習しても永井さんや菅沼さんのプレーのコピーをする自信がないです。



以下、全曲紹介です。



① ROCK THE NATION ~We're Ded Chaplin~ ・・・ 本作のオープニングにして同バンドの最高の曲は、あまりにテクニカルで力強い曲です。先ずは、↓のyoutubeリンクをご覧になって下さい。


http://www.youtube.com/watch?v=z9K8m19YdQ4


楽器をやらない人でも、メンバーの力量が物凄いのがわかると思います。菅沼さんのドラム、まさに「神」でしょ?ヴォーカルが入る辺り(0:40辺り)は、ドラム経験者の私でも何をやっているのかわからないです(笑)。永井さんのベースも凄い。3:05辺りからのベースソロも、まさに「神」がかっています。これほどの力量を持ったメンバーが凄いプレーをしているのに、曲として纏まっているのが凄い。


② MONEY EATER ・・・ 疾走系アップテンポのロック曲で、非常に良い曲なのですが.....。最高な①の次にあるってのがね.....。


③ あたってくだけろ ・・・ 雰囲気は一転、スローなロック曲です。ラウドネス時代には無かった、ニイちゃんのリラックスしたヴォーカルが良いです(ラウドネス時代が悪いという意味ではありません)。ニイちゃんって、意外にソウルフルだと感じました。


④ DREAMY NIGHT ・・・ またしても雰囲気は一転、ドラムとギターのシンプルですがスリリングなイントロで始まる、ミドルテンポのロック曲です。楽器のユニゾンの部分から、段々盛り上がっていく展開が良いです。途中の大仰な展開は、プログレッシヴ・ロックの様です。


⑤ LOST IN TIME ・・・ バラード曲です。メロディアスなイントロやアルペジオのギター、切ないメロディ。まさに「王道」のバラードです。


⑥ BREATH OF FIRE ・・・ 後半一発目は、スローですがメロディアスなロック曲です。この曲も、途中で何度も展開が変わります。


⑦ VIRGIN TARGET ・・・ 軽快なギターのイントロで始まる、アップテンポのロック曲です。ヴォーカルが入る辺りで、深紫の「BURN」ばりに菅沼さんがドラムを叩きまくります。


⑧ 傷 ・・・ スロー&ヘヴィーな曲。ニイちゃんのヴォーカルが聴き処です。


⑨ ONESIDE LOVE ・・・ 優しげなアコースティックギターから始まる、ミドルテンポのロック曲です。この曲に限っては、テク重視ではありません。良い意味でリラックスして聴ける曲です。サビの部分のリフが好きです。


⑩ TAKE MY HANDS ・・・ アルバムのラストを飾る曲は、曲の終盤にゴスペルっぽい女性コーラスが入る、独特の雰囲気がある曲です。


アルバムでも十分過ぎるほど上手いバンドですが、彼らの真骨頂はライブ爆弾にあります。もちろん、行った事あります。私が大学時代に行った数多いライブの中でも、演奏技術に関してなら最高のライブチョキでした。バンドをやっていた人だったら、自分と同じパートのメンバーの演奏を見ただけでも満足だったでしょう。


ですが、楽器をやらない人には「彼らの凄さ」はイマイチ伝わらなかったでしょうね(楽器をやらない人をダメだと言っている訳ではありません)。そう言った意味では、「大衆受け」する音ではありませんでした。


本作を含めて、アルバム3枚(べスト盤は除く)を作って解散。ってゆーか、こんな「大衆受け」しない音でよくアルバムを3枚も作れたものです(笑)。個人的にニイちゃんのソロ作品を含めた4枚は愛聴アルバム音譜です。


大学時代にもこのバンドを語れる人は少なかったですが、社会人になってからはたった一人しかこのバンドを知っている人に会っていません。レッズサポ仲間の石〇さん、最近スタジアムで見かけませんが、お元気かなぁ?