『 SURVEILLANCE 』 TRIUMPH | かつぼうさんのブログ

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今日紹介するのは、カナダカナダ出身の3ピース(3人編成)のHR/HMバンドTRIUMPHの名作アルバム、『SURVEILLANCE』です。

その前に、同バンドについて少し。女性の下着のメーカーラブラブで「TRIUMPH」と書いて「 トリンプ 」と読ませる所がありますが(笑)、こちらはバイクのメーカー同様に「 トライアンフ 」と読みます。「TRIUMPH」には、ラテン語で「勝利」とか「凱旋」と言う意味があります。

上に加えて、中世ヨーロッパの王侯王冠1の間で盛んだったカード遊びハート(もちろんお金お金を賭けていました)の意味もあります。同バンドが1986年にリリースしたアルバムのタイトルは「 THE SPORT OF KINGS 」言いますが、これは「王様のスポーツ」ではなく「 王侯の嗜み(たしなみ) 」と訳します。


賭け事が「嗜み」って同義的にどうなんだよ?


という問題はさておき(笑)、TRIUMPHと言う名のバンドがリリースするに相応しいタイトルグッド!です。

このバンドは、リック・エメット(ヴォーカル兼ギタリスト)、ギル・ムーア(ドラム兼ヴォーカル)、マイク・レヴィン(ベース兼キーボード)という3人組です。80年代に地元カナダやアメリカでブレイクした、シンプルでストレート爆弾なHRを聴かせてくれる非常に良いチョキバンドです。

カナダの3人組のバンド」と言う事で、よく「 RUSH 」と比較されたそうです。でも、RUSHはプログレッシブロックで、TRIUMPHはあくまでHR/HM。RUSHのヴォーカルはゲディ・リー1人だけに対して、TRIUMPHにはヴォーカルが2人いて、曲によって歌い分けています。う~ん、何を比較したのでしょうか?

ただ、両者には「カナダ出身」「3人組のバンド」以外にも共通点があります。「日本ではあまり知られていない」ところですガーン。両者ともにいいバンドなのになあ。ただ、80年代のカナダでは国民的ヒーローです。知り合いにカナダの人がいたら聞いてみて下さい。絶対に知っています。


このバンドのベストソングは名作アルバム「 ALLIED FORCES 」(アライド・フォーセズ←何と、多国籍軍という意味です)に収録されている、「 FIGHT THE GOOD FIGHT 」と言う曲です。静かに始まり段々盛り上がっていく絶妙な曲の展開、エモーショナルなリックのヴォーカルにワイルドなギターソロ。とどめはギターが「むせび泣く」、曲の最後のギターソロです。完璧と言える曲音譜で、6分以上と言う長さを全く感じさせません。下は、その「 Fight the Good Fight 」のyoutubeリンクです。



ただ、ベストアルバムはリック・エメットが脱退する前にリリースした本作「 SURVEILLANCE 」(1987年作品)です。

以下、全曲紹介です。

① PROLOUGUE : INTO THE FOREVER ・・・ 本作のプロローグにして名曲である②のイントロ。透明感のある音を出しているキーボードが良い仕事をしている。

② NEVER SAY NEVER ・・・ 「ダメだと言ってはダメだ」。 このアルバムを最後に、バンドを去ってしまったリック・エメット自身に言いたい言葉でしたね(笑)。哀愁を帯びたミドルテンポのロック曲。リックのヴォーカルがとにかくエモーショナル。


③ HEADED FOR NOWHERE ・・・ 元ディープパープルのスティーヴ・モーズとのギターバトルは、ギタリストでなくても必聴です。とにかく別次元の凄さですよ!

④ ALL THE KINGS' HORSES ・・・ 同バンドの得意技のインストの小曲で、⑤のイントロ代わりなのですが.....。

⑤ CARRY ON THE FLAME ・・・ メロディアスなミディアムテンポの曲ですが、何と!④のフレーズが曲間に再登場してきます。展開の素晴らしさには、ただただ脱帽です。


⑥ LET THE LIGHT (SHINE ON ME) ・・・ しんみりくるバラード曲です。前向きな歌詞と優しいリックのヴォーカルが泣かせる。途中でゴスペルっぽくなる部分もとっても良いです。

⑦ LONG TIME GONE ・・・ 怪しげなイントロから始まる、スローですがヘヴィーなロック曲。

⑧ ROCK YOU DOWN ・・・ 軽快なロック曲。ギターソロ~曲の小展開~リックが語りかける部分で、曲が最高に盛り上がる。⑦と⑧でいい意味で「一息」つけます。

⑨ PLELUDE : THE WAKING DREAM ・・・ 物語 第二章の始まりと言うべきインストの小曲。リックのアコースティックギターが良い。

⑩ ON AND ON ・・・ バラードではないのにこんなに泣かせられるのは、メロディが秀逸だから。ツインリードのギターソロもメロディアスで凄く良い。

⑪ ALL OVER AGAIN ・・・ バラード曲。英語がわかり感受性が豊かな人が失恋直後に聴くと、自殺の危険があるほど「歌詞」が泣かせ「泣きのメロディ」が凄い。リックよ!あなたは天才だ!


⑫ RUNNING IN THE NIGHT ・・・ とにかくカッコいいミドルテンポのロックナンバー。もともとドラマチックですが、このアルバムを最後にリックが脱退したのでますますドラマチックに聴こえました。


1曲目から5曲目の『流れ』には、いつ聴いても鳥肌がたちます。またあまり語られていませんが、9曲目から11曲目にももう一つの「流れ」があります。

「アルバムの流れ」と言う意味では、このアルバムに敵うアルバムは無いと言い切ります。