今日の絵ハガキ。
ハシブトカラス。
公園などでは、十数羽で集団をつくっているカラスがいる。
集団でいるカラスは、巣立ちはしたが、まだ縄張りを持たず、繁殖活動もしない若いカラスであるらしい。
いわば一人立ちはしたが、まだカラスとしては半人前、人間でいえばまだ社会人といえない、高校生や大学生だろうか。
他の鳥は、巣立ちした翌年には繁殖活動をするが、鴉の場合は、見習い期間が、2年から3年あるらしい。
若い彼らは遊び好き、イタズラ好きだ。
強風の日にビルの屋上を見ると、若いカラスたちが、ビル風に乗って舞い上がり、または急降下して遊んでいるのを見かける。
カモメなどや、子猫をいじめたりするのも、この若者集団だ。
この集団は、オスとメスが一緒にいるそうだ。
そして、なかにはこの時期にペアになっている組があるらしい。
カラスの集団は、なんとなく順位が決まっているらしく、決まらない時は喧嘩で決着をつけるらしい。
鳥類学者の観察したところによると、順位の高いオスには、メスの方がモーションをかけるそうだ。
カラスのしずかちゃんは、のび太ではなく、ジャイアンを選ぶ。
そして、ペアになったオスとメスは、観察した鳥類学者が、腹が立つほどベタベタしている。
電車の中で高校生のカップルが、人目をはばからずにいちゃついているのと同じだ。
まだ半人前だから不純異性交遊だ。
カラスのペアは、止まり木で休む時はいつも体を密着させている。
オスが餌を食べていると、メスが甘えて餌をねだる。
するとオスが口移しでメスに餌をあたえる。
餌をもらったメスは、またその餌をオスに口移しする。
そういう口移しを何度も繰り返す。
そして、このペアが3年経って1人前になると、ペアで他のカラスを襲い、縄張りを奪う。
そして巣作りをして、卵を生む準備をする。
カラスの世界では、弱いのび太は、メスに相手にされず、一生独身のままだ。
昨日の憾満ヶ淵を完成させた。