今日のスケッチ。
朝もやに包まれる美作滝尾駅。
山の麓で、トンビを2羽のカラスが襲っているのを見た。
鳶はカラスと同じ大きさだが、雑食性のカラスが猛禽類である鳶より強いのだろうか?
ずーっと疑問に思っていた。
ユーチューブでは、町中に現れた鷹を数羽のカラスが襲っているのも見た。
鳥類学者、松原始さんの本を読んだら、カラスの天敵はフクロウと大鷹だそうだ。
カラスだけを狩る大鷹もいるらしい。
夜めのきかないカラスがフクロウに襲われると捕食されることがある。
大鷹も大きさはカラスと変わらないが、戦闘能力の高い猛禽類はカラスの敵ではない。
戦闘機とセスナの違いだ。
だからカラスはフクロウも猛禽類が大嫌いである。
昼間動けないフクロウがカラスにみつかると襲撃される。
これは、童話などでよく出てくる。
カラスを捕食しない鳶でも猛禽類であるから、カラスは嫌う。
私が目撃したトンビを襲うカラスも、捕食するというより縄張りから追い出すためだ。
最後までみていなかったが、トビは迷惑そうに逃げていくそうだ。
しかし、あまりしつこくつきまとうと、猛禽類に反撃されて命を落とすこともある。
そこは利口なカラスのことだ、相手を本気にさせるほど攻撃はしない。
それよりカラス同士の喧嘩の方がやばい。
カラスは利口だ、
群れでいなくても、近所のカラスはたいてい顔見知りだろう。
私が思うに、カラスには同じカラスであっても気の合う、合わない好き嫌いがあるのではなかろうか。
他の動物のように縄張りや異性を求める戦いではなく、憎しみという感情があるのではなかろうか。
2年前、仕事場の近くですごいカラスの鳴声がした。
外に出て見ると、近所の二階家の屋根の上で、カラスのバトルが始まっていた。
すごい迫力だ。
逃げていくのを追っかけていく。
徹底的にやっつけるようだ。
遠くに逃げて行くが、声だけは聞こえる。
他のカラスは遠巻きに眺めていた。
翌朝、私の仕事場の前に黒い物体が落ちている。
カラスの死骸だった。
そうか、カラスも殺し合いをするのか。
私は動物の感情があるかどうかという件で、意見がある。
そのうち、そのことを書く。