今日の絵ハガキ。
金星に生命の痕跡か?
生命体によってうみだされるガスであるホスフィンのを痕跡を、金星の上空から検出したという研究論文が発表された。
昨日の、その記事を目にして、若い頃に読んだアメリカの作家のSF小説を思い出した。
昔のことで題名も作者名も忘れた。
内容。
内容も曖昧なので、こうではなかったかという想像を交えて書く。
人類は金星の周りに宇宙ステーションを作っている。
しかし、金星は灼熱地獄の環境で、完全防備の宇宙船で金星表面に着陸しても短時間しか滞在できない。
ものすごい熱風がふいてくるし、硫酸の雨が降る。
そんな金星で、人間ぐらいの大きさのムカデに似た下等な生物だけが存在していた。
地球人の姿のままでは到底、金星を探検できない。
そこで金星の生物であるムカデに似た生物に、体を改造した地球人を金星に送り込んだ。
金星の生物に人間の脳を移植したのだ。
何度もムカデ人間を金星に送り込むのだが、決まって2、3日で連絡が途絶える。
とうとう地球政府は、金星の植民を諦める。
一方、小説の後半は、金星に送られたムカデのような姿の人間の目線から語られる。
金星は、人間の目線からは地獄のような世界だが、金星に住むように改造された地球人からは天国のような世界だった。
全てを燃やす溶岩のような大地は、ふわふわの絨毯のようであり、金星の空は、刻々と色が変化して美しい。
硫酸の雨は爽やかなシャワーで妙なる音を伴い、熱風も涼しい風であり、風とともに、濃い大気の変化の中で作られた化学物質を運んでくる。
その化学物質が食料である。
ムカデは下等生物ではなく、高度な知性を持っており、しかも美しい。
メスは特に美しく、ムカデになった人間はすぐに恋におちる。
そこで初めて、探検隊員は、前任者たちが途中で連絡を絶つ理由が分かった。
金星が素晴らしすぎて、美しすぎて、醜い地球に戻りたくなくなるのだった。
55年前の少年サンデーのグラビア特集にも、小松崎茂の絵で、金星の想像図が描いてある。
「怪物がすむ⁉ 火の星金星」
なお、鳩山元首相の夫人幸さんは「宇宙人に誘拐されて金星に行った」体験のある人である。
私は鳩山由紀夫さんの言動をみると、金星人ではないかと思っている。
私も「お前の馬鹿さかげんは、もう異星人級だな」と言われたことがある。