サーカス放浪記 | かもさんの山歩き

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毎週末、山を歩いてスケッチしてます。
漫画も描きます。



今日のスケッチ。


山間の春。


 


色は明日。

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近読んだ本。


 


サーカス放浪記 (岩波新書) | 宇根元 由紀


 
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「きらめくイルミネーション,天幕いっぱいに轟く大音響,あざやかな芸の数々…….サーカスほど興奮をさそう華麗な世界はない.若き女性道化師として活躍する著者が,家族の反対を振り切って飛びこんだサーカスでの体験を振り返り,華やかな舞台,楽屋裏,サーカス村における団員たちの人間味あふれる生活ぶりをみずみずしい感性で描く.」


 


 


東京芸大を出た著者が、就職先として選んだのがキグレサーカス団だった。


 


 


卒業前に{サーカスの物売りとパレード要員募集}というアルバイトの話を耳にして、ピエロの扮装でオープニングとフィナーレだけ登場するアルバイトをしたのがきっかけだった。


 


 


アルバイトが終わったら、こんどは卒業をまって正式のサーカス団員になったのだ。


 


 


当時、1979年のことであるが、大学を卒業してサーカスに入団するというのは珍しくて、話題になり、テレビや週刊誌の取材もあったようだ。


 


「サーカス村裏通り」という手記がある。


 


久田恵という人が書いている。


 


 


 


離婚を契機に、子供とサーカスにはいる。


 


 何の芸もない久田さんは、サーカスの裏方の仕事をして、団員と全国を巡る。


 


この久田さんが描くサーカス団員の印象や思い出が、サーカス放浪記に登場する団員と重なる。


 


重なりすぎて、デジャヴを感じる。


 


サーカス放浪記のあとがきを読んで納得がいった。


 


宇根元さんがキグレサーカスを退団する一週間前に、久田さんが炊事場の手伝いにはいったのだ。


 


 


もう一度サーカス村裏通りを読みたくなった。


 


サーカス放浪記の続きとしても読める。


 


 


今度は、また別な視点で、この本を読めそうだ。


 


ちなみにキグレサーカス団は2010年に解散している。


 


現在、残っているサーカス団は、木下サーカス、ポップサーカス、ハッピードリームサーカスのみのようだ。


 


 


私がサーカスを見たのは1回だけ。


 


学校の授業の一環だったのか、全校生徒で見に行ったことがある。


 


 


 


まだ、悪い子はサーカス団に売り飛ばすぞという脅し文句が効いた時代である。


 


男の子たちが一番喜んだのは、丸い檻の中を物凄い爆音を立てて、バイクがクルクル回る出し物。


 
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威勢がよかったな、


 


 


 






春日八郎「サーカスの唄」