☆タイムカプセル☆ -3ページ目

☆タイムカプセル☆

日常の出来事や思っていることなど、つらつらと綴っています☆



Cuesta de Oro 2006


生産者:J&Fリュルトン
生産国/地域:スペイン中北部 カスティリャ地方 ルエダ地区
品種:ヴェルデホ種100%
熟成:フレンチ・オーク・バリック(内1/3新樽)で12ヶ月熟成


《テースティング 参考》

緑に輝く非常に鮮やかな、淡い黄色。素晴らしい強さと見事な複雑味を持つ。カレーや胡椒のスパイス香とフルーツの香り。力強さと新鮮さの間の素晴らしいバランス。



《J&FLurtonについて》

フランソワ・リュルトン社は、ボルドーのワイン醸造者として名声高きアンドレ=リュルトン(シャトーボネ、シャトーラルビエール、シャトードザックなど)の息子達である、ジャックとフランソワにより1988年に設立されました。
リュルトン家はボルドーの名家で、所有するシャトーの畑面積は1000ヘクタールにも及び親戚一同がワインに関連した仕事に携わっています。

名の知れた数々のワイン生産会社のコンサルタントとしての経験と、諸外国で得たノウハウを生かし、二人は独自の世界のワインを造ろうと決心しました。
普通のコンディションでぶどうの育つ所ならば、どこであっても必ず良いワインを造る事が出来る、その信念を元に、世界中の様々な地域の優れた土地を二人は根気よく探しました。
専門の醸造学者チームによって生産・醸造された様々な品種・品質のワインは、なんと70種にも及びます。
それぞれのワインは特徴を明確に表し、優れた品質と適切な値段が現在の需要に良く合っています。

1997年以来、アルゼンチンに所有する225ヘクタールの土地のうち約半分の125ヘクタールでぶどうを栽培し、大きな醸造所を建設しました。
ジャックとフランソワは世界のぶどう栽培地の獲得に力を入れており、今ではフライングワインメーカーとしてフランスはもちろん、スペイン、チリ、アルゼンチン、ウルグアイなどで高品質なワインを造っています。



◆ルエダ地方はカスティージャ・イ・レオン州のトロ地方と隣接した、スペインでは数少ない最高の白ワインを産出する。海抜600~780メートルにある中央台地上のなだらかな起伏の土地で葡萄栽培されているのが特徴。
土壌:主に砂-沈積土、地表に多くの小石に覆われています。
気候:大陸性気候(昼と夜、夏と冬の気温差が非常に激しい。)ドゥエロ川が気温の差を和らげてくれています。

◆ヴェルデホと言う品種はルエダのメイン品種であり、スペインで最も上品な品種の一つです。この品種は円やかで、余韻が長く、桃やアプリコットの果実のアロマをワインに与えます。


Opus One 2009



◆葡萄品種名: カベルネ・ソーヴィニヨン81%、 カベルネ・フラン9%、メルロー3%、プティ・ヴェルド6%、マルベック1%

◆生産地: アメリカ合衆国 /カリフォルニア / ナパ・ヴァレー
◆生産者: オーパス ワン
◆ 熟 成:フレンチオーク新樽17ヶ月熟成
◆タイプ:赤、辛口、フルボディ

◆味わい:深く濃いルビーカラー、モカコーヒー、バニラ、熟したダークチェリーのアロマ、控えめの
酸、デリケートなタンニン、クリーミー、豊満、ビターチョコの香り、凝縮感、スパイシ     ー、長いフィニッシュ

◆パーカーポイント92



《テイスティング 参考》

◎2008年のオーパス・ワンはクリーム・デ・カシスや、ダークチェリーの印象がありましたが、2009年は、しっかりとした味のある酸味があり、とてもエレガントな印象がありました。(2012)


◎うまかったですね~ ワインは殆ど知らないのですが、香りからして甘いです。バニラ香とは少し違うのですが、同じ系統のたぶん樽由来の甘い香りがします。
味にも香りと同じ感じの味がして、酸味はそんなに強くないのですがどっしりとした感じはします。
もちろん全く酸味が無いわけでもなくて、裏で効いていてバランスが取れてうまいですね。素人が飲んでもうまい!
(2013)



《オーパス・ワンについて》

オーパスワンは、カリフォルニアとボルドーのワイン界を代表する二人、ロバート・モンダビワイナリーの創業者ロバート・モンダビ(Robert Mondavi)とシャトームートンロートシルトのオーナー、バロン・フィリップ・ロスチャイルド(Baron Philippine de Rothschild)とのジョイントベンチャー(1979年)で生まれたボルドースタイルのワインです。ラベルには二人の横顔とサインが連なって書かれています。オーパスワン(Opus One)とは、音楽用語で「作品番号1番」の意味で、『一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ』、という考えのバロン・フィリップが命名したものです。二人の頭像が重なりったオーパスワンのラベルをよく見ると、その下にはモンダヴィ、バロン・フィリップのサインが書かれているのがわかります。
1979年と1980年のヴィンテージは、オーパスワンの最初の発売として、1984年に同時にリリースされました。

オーパス・ワンの自社畑はナパヴァレーのオークヴィル地区にあります。4か所に分散する計68ヘクタールの畑には、伝統的なボルドー品種である、カベルネ・ソーヴィニヨンをはじめ、カベルネ・フラン、プティ・ヴェルド、メルロ-、マルベックの5種のブドウが栽培されています。
広大な面積の畑のうち、毎年畑に使用するのは約70%程。残りの畑は畑を休ませたり植え替えなど、常に手が加えられています。
そしてオーパス・ワンでは毎年ナイト・ハーヴェストを実施。それは温暖なカリフォルニアでは特に有効な手段であり、夜間の涼しい時間帯は、ブドウの果実の糖度が抑えられ、最高のコンディションの果実を収穫できます。暑い日中に収穫すると、糖度が高すぎ、全体のバランスを崩してしまうのです。手摘みで収穫されたブドウは最大容量16キロの小さな箱に入れられてワイナリーへ搬入。特製のマシンによって優しい動作で、100%除茎を行い、さらに未熟や腐敗のある果実を一粒ずつ、オプテイカルマシンで選別します。選別と除梗の作業は、発酵タンクのすぐ真上に位置するワイナリー中二階で行われます。ここでは下に落ちる自然の重力だけでブドウをタンクの中に移します。色と風味の抽出を最大限に得るために、アルコール発酵と長期醸しは温度調節つきステンレス製タンクで行われます。
フリーランのワインは樽へ移され、スキンコンタクトを30~45日間ゆっくりと行います。驚くべきことに、この発酵に至るまで、全部で39に区別される畑の区画ごとに別々に管理され、一次発酵中は一日一度、39キュヴェを全てテイスティングします。そうすることでそれぞれのワインの出来と、トラブルがないかをきめ細やかにチェックすることが出来るのです。その後、100%フレンチオークの新樽で約18カ月の熟成を経て、最終的なブレンドで瓶詰め、さらに18カ月程度の熟成を経てリリースされるのです。


1979年物と1980年物のオーパスワンが初めて市場に売りに出された時、価格は50ドルでした。その後、アメリカ初の、スーパー・プレミアム・ワインとしての地位を確立し、今もなお、絶大な人気と信頼を得ているのです。


Calera Jensen 2009


【産地】アメリカ/カリフォルニア
【生産者】CALERA・JENSEN
【タイプ】赤ワイン/フルボディ
【品種】ピノ・ノワール100%
【評価】パーカーポイント97点


2009年ヴィンテージのジェンセンは、とてもリッチで構造の大きな造りが特徴。
黒系果実、リコリス、スパイスや甘いバルサミコなどの香りが弾けます。
層の厚い、みずみずしい果実味が口の中に広がり、
圧倒的に豪華なピノ・ノワールの味わいは、
はっとするほどシンプルですが、美しく深みがある仕上がり。

飲み頃:2014~2029年



《テイスティング 参考》

◎色調は赤みの強いルビー、粘性は高い。
甘く煮たラズベリーやイチゴのジャムペースト、濃厚で甘みの強い果実味。僅かに黒胡椒。スミレのアロマオイルや若い葉、茎、舐めし革を中心に、濡れた樹皮、トリュフ、クローヴなどのスパイスの香りも。
全体的にカリフォルニアの日差しではなく、ブルゴーニュの匂いを感じさせる造り。アメリカ的な甘ったるさは無く、どちらかといえば華やかさや複雑さを主軸にしている。しかしながら果実の凝縮感は非常にアメリカ的。
ぎゅっと目の詰まった果実味が素晴らしい。ブルゴーニュと比べるとタンニンはやや強め。ただし、抽出の強いタイプではなく、果実による豊富なタンニンと酸が特徴的だ。ブルゴーニュの良さとカリフォルニアの濃厚さを折半した非常に出来の良いカリピノ。(2012)



《カレラのワインについて》

1960年代にエール大入学後、オックスフォード大に留学し人類学を修めたジョシュ・ジェンセンは、留学先の英国にてブルゴーニュワインに魅せられ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの門を叩きました。運良くDRCでアルバイト をすることになったが主な仕事は通訳と収穫だった。
1971年 デュジャックで醸造に関わる。
フランスでワイン造りのいろんな経験を得た彼はアメリカに帰国し、ブルゴーニュのコート・ドールに似た土地を二年かけて探し、ようやくサンフランシスコから南に150キロ、大西洋から40キロメートル内陸に入った、カリフォルニアで最も高い標高 2,200フィートのマウント・ハーランの頂上近辺に豊富に石灰質が露出した冷涼な土地(元採石工場)を見つけ出した。

1975年には、テロワールが少しずつ違うパーセル、 リード・ヴィンヤードに4.4エーカー、セレック・ヴィンヤードに4.8エーカー、ジェンセン・ヴィン ヤードの13.8エーカーのそれぞれにピノ・ノワールの葡萄を植えていきました。

1977年1000フィート低い場所に電気と電話の使用可能な醸造所を購入し、 葡萄を山の頂上まで車で運び、平地の醸造所で行われているポンプで汲み上げ たりするのではなく、テラスの段差を利用した重力流動ワイン醸造所を造り始めます。
1978年から生産量は少ないけれどカリフォルニアにおいては上質なピノ・ノワールを 造りはじめました。
1983年には2.2エーカー(1989年に3.1エーカー追加)だけ白葡萄品種の“ヴィオニエ”を植樹する。 カリフォルニアにおいてヴィオニエという葡萄品種を選択した最初のワインメーカーです。
1984年に4番目のパーセルとなるミルズ・ヴィンヤードに 最初の“シャルドネ”を6エーカー植樹する。
1997年にド・ヴィリエ(2007年リリース)、1998年にライアン(2002年リリース)にてピノ・ノワールを栽培しています。

まだ35年程しか経たない“ジョシュ・ジャンセン”氏が手がけた『カレラ』ですが、今や「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と呼ばれるようになり、アメリカ国外、 世界中のワイン愛好家に知られるようになりました。


◎Calera Jensen (カレラ ジェンセン)
父・スティーブン・ジェンセンにちなみ命名。1975年に植えられた13.8エーカーの土地。父・スティーブン・ジェンセンにちなみ命名されました。方位の異なる4つのブロックで構成され、太陽を満遍なく吸収できる畑。非常に凝縮された小さな果実をもつぶどうが収穫される。しっかりとした骨組みと滑らかなタンニンをもち、バランスにすぐれたワインになる。生産量が最も多いのはジャンセン。


◎RYAN(ライアン)
1979年からカレラでヴィンヤード・マネージャーとして長年醸造に関わってきたジム・ライアンから命名。標高2500フィート(762m)とマウント・ハーランの畑のなかで最も高く、もっとも冷涼な畑。柔らかく華やかな香り。1番の特徴はスパイシーさ。それでいて初心者もワイン通も満足できるピノ・ノワール。


◎Calera De Villiers (カレラ・ド・ヴィオニエ)
「ロマネ・コンティに挑むカレラ・ワイナリーの物語」著者マルク・ド・ヴィリエ氏に敬意を込めて命名。ジェンセン、セレック、リード、ミルズ、ライアンに加わる第6の自家畑。ジェンセンの西、ミルズの北に隣接し、午前中の陽光を浴びる斜面に位置する。


◎Calera Mills (カレラ ミルズ)
カレラの畑となった産地の採石工場を営み、ワイナリーの土地買収の際に協力してくれたジョン・エヴェレット・ミルズ氏から命名。標高2200~2300フィートのハーラン・クリークへと傾斜する南西に面した穏やかな斜面。接木をしないオリジナルの台木のままで栽培。ピノ・ノワールのピュアな味わいでタンニンがしっかりしているのが特徴。


◎Calera Reed (カレラ リード)
ワイナリー設立時に家族以外の唯一の出資者で経営難の時も常にジョッシュを支えてくれたビル・リードから命名。北~北東に面し、毎年一番最後に熟すヴィンヤード。腐葉土で覆われた黒い粘土質の土壌。カレラの単一畑のなかで最も柔らかなピノ・ノワールが収穫されるといわれています。濃厚さはありませんが、奥ゆかしく繊細な味わい。


◎Calera Selleck (カレラ セレック)
ジェンセン一家の友人にして歯科医師、ジャンセンにロマネ・コンティを勧めピノノワールに目覚めさせたジョージ・セレックから命名。最も石灰岩の割合が多く南及び南西向き斜面の非常に日当たりが良い畑のため、最も骨格がしっかりとして複雑味を帯びた味わいをもたらしている。ワインを形成している要素が幾重にも感じ取れ、繊細で、熟成が緩やかに進むのが大きな特徴。




《カレラの由来》

カレラとはスペイン語で石灰窯を意味します。実在する石造建築「カレラ」は100年以上前に切り出された石灰岩で造られており、カレラ・ワイン社のシンボルであり、ロゴになっている。