☆タイムカプセル☆ -2ページ目

☆タイムカプセル☆

日常の出来事や思っていることなど、つらつらと綴っています☆



Barbaresco RISERVA 2005



生産者:Terre del Barolo
生産地域:イタリア/ピエモンテ州
葡萄品種:ネッビオーロ100%(ネイヴ、トレイゾ、アルバ、サン ロッコ セノ デルヴィオの葡萄を使用)
等級:D.O.C.G     
熟成:4年以上(内30ヶ月間を大樽)
テイスト:フルボディ




《テイスティング 参考》

さすが2005年というべきか、エッジもやや茶色がかってきていて、熟成を感じます。
開戦直後から、風味豊かですみれのような香り、樽香がいい感じです。フルボディーというよりも、ミディアムボディー。飲みやすく、おいしいワインです。(2013)




《テッレ・デル・バローロについて》

バローロの中心となる町のひとつ、カスティリオーネ・ファレット(Castiglione Falletto)に本拠地を置くテッレ・デル・バローロは、1958年にこの地域の40の生産者によって設立された組合で、現在は約500のメンバーを擁しています。

《オーナー》 マッテオ ボスコ
《エノロゴ》 ダニエーレ ポンツォ  他4名(ヴェルタ、ロベルト、マテオ、コラード)
《葡萄畑》 バローロとその周辺 に820ha
《契約農家との関係》 それぞれの農家に農作業や収穫時期を指導。訪問したり、サンプルを持ち帰って調べたりする。指導教室も開催。100%買い取るが、量と質で価格を決める。
《葡萄栽培》’11年から全ての化学肥料を止めた。これまでも数ヶ所の畑ではオーガニックでしていた。除草剤は使わず、雑草を生やして、月に1度刈り、そのまま肥料とする。ひとつの畑に2~3種のクローンを植え、複雑さを出す。
《収穫》 手摘み。摘み取って2時間以内にワイナリーへ運ぶ。
《ワイン造り》 100%除梗。醗酵は12度からスタートし、24度までにコントロール(これまでより2~4度低い)。マロラクティック醗酵は、厳選された人工酵母により、クリーンな香りを出す。
バルベーラは、アルコール発酵とマロラクティック醗酵を同時に行って時間を短縮し、果実味を出す。室外の大きなステンレスタンクで10~25日かけておこなう。バルバレスコは、フランス産とスロヴェニアの木をミックスした古いタイプの樽を使用。バローロは、フランスの木のみのモダンタイプの樽を使用。




《ピエモンテとネッピオーロについて》

ピエモンテはイタリアの北西に位置する州で、北はアルプス山脈のスイス国境、西はフランスに接しています。アルピ マリッティメ(アルプス山脈最南端地区)とアッペンニーノ リーグレ(アペニン山脈の最北端地区)に囲まれたこの丘陵地帯は独特な気候と肥沃な土壌を持っています。
ここの気候には四季があり、夏は暑すぎず、冬は寒すぎずブドウの樹に適しています。また丘と谷が続くことからミクロクリマが発生し、毎年、様々な異なったワインが生まれ、全くおなじ特徴のワインは二度と生まれないといわれています。

特に独特な地形をもったランガ・ロエロ地区は世界で指折りの高品質ワインを生産することで有名です。この丘陵地帯はタナロ川で二つに分けられます。川の北側がロエロ地区、南側がランガ地区と呼ばれています。

昔海底であったランゲ丘陵地帯の土壌は約1600万年前に始ったパダナ海(現在は水が引き、パダナ平野と呼ばれている)の離水によって海面に上昇し始めました。土質は粘土質、石灰質がかったマール質、青みがかったマール質、凝灰岩、砂質、硫黄を含むチョーク質と非常に複雑です。
ネッビオーロ(Nebbiolo)は、今から約千年前の文献にも記されており、古くからピエモンテ地方で植えられていた品種で、バローロを造る高級品種として有名です。


ネッビオーロの名前の由来は色々とありますが皮の表面上にロウ粉が多く付き、それがネッビア(霧)のように見えるからだとも、ランゲの丘に霧の出るころに収穫が行われるからだとも言われています。

ピエモンテでは主力品種でこの州だけでもこの品種に対しての呼び名が多く、ガッティナーラやゲンメではスパンナと呼ばれ、カレーマだとピクトゥネルと呼ばれます。

ロンバルディアのヴァルテッリーナでは地名からもキアヴェンナスカと呼ばれますが、これは“ciu vinasca”からできた言葉でつまり、ワインへの変身に適しているという意味です。

ネッビオーロもここからさらに、ランピア、ミケ、ロゼの3種類に分かれますが、今ではランピアのみで他の2種はほとんど使われません。

イタリアを代表するブドウ品種ですがサルデニアを除き、北西部のみと限られた地域でだけ生産されます。
それはネッビオーロがどの地域でも栽培可能な品種ではなく、環境への適応が難しいからです。特に真っ白な石灰質を含む粘土状の土地を好みます。

ブドウは小粒で皮が厚く、これによりできるワインはタンニンが強く酸味がしっかりとしているので、長期熟成に向きます。


Paul Cluver Seven Flags Pinot Noir2007


■生産者:ポールクルーヴァー ワイナリー
■産地:南アフリカ  エルギン地区   (South Africa)
■品種:ピノノワール
■タイプ:赤  重
■熟成:フレンチオーク樽熟成11ヶ月(新樽比率50%)

※南アフリカのトップクラスのピノ・ノワール。世界完全割当で限定42本!


《ワイナリーについて》

南アフリカ、ケープタウン郊外のエルジン地区に、祖父の代から受け継いだ果樹園を家族経営する元脳外科医の白人、ポール・クルーバー氏がワイン造りを始めたのは1988年のことでした。
ここは、フランス・ブルゴーニュ地方とほぼ同じ気候で涼しく、そのためワイン用のブドウがゆっくり成長し、良質のブドウが穫れる地域として知られています。

「徹底した質にこだわるワイン造り」をコンセプトにしています。
そのワイン造りの工程は、ひとつひとつ丁寧な手作業で行われており、1本1本にポールクルーバー家の情熱と手作りの味わいを感じさせる上品な仕上がりになっています。
ワインメーカー(醸造家)のアンドリースは、ブドウ畑の特徴を活かしながら、フルーティで上品な、バランスの取れたワイン造りを心がけています。

ワインの熟成に使用するオーク樽は、フランスの5社から取り寄せ、それぞれの特徴を活かし、組み合わせることによってワインに複雑みも表現しています。 こうして造られたこだわりのワインは、国際的にも高く評価され、多くの賞も獲得しています。また、南アフリカ国内はもちろん、欧米各国のワインショップやレストランを通して多くの御客様を魅了しています。それは、このワイン1本1本にポールクルーバー家の情熱と手作りの上品な味わいを感じるからです。


STAR LANE Vineyard Syrah Santa Ynez Valley 2004

■生産:STAR LANE Vineyard
■生産国/地区:アメリカ/カリフォルニア州/サンタバーバラ群/サンタイネズA.V.A.
■品種:シラー100%   
■樹齢:平均7年
■単位収穫量:約5.2トン/ha
■生産量:8,124本
■熟成:フレンチオーク樽熟成(16ヶ月、約50%弱が新樽)、瓶熟10ヶ月。ノンフィルター

■味わい:ラックフルーツのブーケ!クラシックなボルドーを思わせる。ブラックフルーツのブーケ。クラシックなボルドーを思わせる口当たりで、ブラックプラムやブラックベリー、ブルーベリーのノーズ、心地よいスパイス香や、皮製品、大地のミネラルへと口の中で次々に変化していきます。



■標高: 220m~600m--アペレーションの中で最も標高が高い
■栽培面積: 96ha-- 80の区画に分かれる
■土壌---水はけの良い砂利、粘土・ローム質
■畑---ボルドーの銘醸シャトーを想わせるような土壌環境をもち、サンタ・イエズ・バレー最東端、サン・ラファエル山の下方に位置する渓谷に、布切れのように点在 (標高が200-500m)
■気候---海洋性気候「比較的標高の低い地は日中温暖で夜間涼しくなり、高い標高の地ではその逆の気候環境下を持つ」
■栽培ポリシー--- 80区画の畑で細かく畑を管理
「80の区画を更に細かなブロックに分け、それぞれのミクロクリマに合わせ厳密なクローンセレクションを行い、細部まで目を行き届かせ、幹力のバランスへの配慮した栽培を行う」
■栽培葡萄--カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルドー、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー



《STAR LANE Vineyardについて》


1996年設立のワイナリー。

元銀行家のジム・ディアバーグ氏は、1974年に氏の地元でもあるアメリカ東部ミズーリ州でワイン造りをスタートさせました。
ミズーリ州は禁酒法が施行されるまでアメリカ産ワインの最大の供給産地であり、ワイン産業も進んでいましたが禁酒法解禁後この地でのワイン造りは衰退。
その後、アメリカで最も古いワイナリーの一つであるハーマヌホフ ヴィンヤーズを購入し再建させました。
そして、ボルドー品種をこよなく愛する彼の思いは最高品質のボルドー品種を造るべく、ボルドー、ナパなど10年以上の年月をかけ世界各国を探し歩きました。そして、ついにサンタ・バーバラAVA内サンタ・イネズ・バレーに辿り着きました。

この地は、これまでファイヤー・ストーンやゼッカ・メサ等の成功はあったものの、冷涼な土地柄ピノ・ノワールやシャルドネの名産地としてのみ認識され、誰もがこの地からボルドー品種による世紀のワインが生み出されるとは予想もしていませんでした。
しかし、ディアバーグ氏はサンタ・イネズ・バレーを端から、端までくまなく調査し、ハッピー・カノンとして知られる最東端の地に計り知れない可能性が秘められていることを確信しました。
海洋性の影響を受けたこの地は、同地区内で最も標高が高いにも関わらず、最も温暖で良質のボルドー品種を育て上げるのに最適な条件が整っていました。


彼の深い探究心はそこに留まらず、更にこの最東端の地のより細かなミクロクリマに目を向け、現在では畑を80もの異なった区画に分布させ、それぞれのテロワールで最適なブドウ品種、クローンの栽培に取り組んでいます。
1996年にサンタ・バーバラ州サンタ・イネズ ヴァレーでのブドウ栽培を開始。
翌年にはサンタ・マリア・ヴァレーでブルゴーニュ品種の栽培を開始します。
2008年には重力を利用した醸造施設が完成し最高のブドウを最高の環境で醸造することが可能となりました。

醸造担当はニック・デ・ルカ氏。カリフォルニアの名門「フィッシャー」や「ウィリアム・セリエム」ニュージーランドで経験を積み今はこのスターレーン醸造を任されている。

※ 2005年ヴィンテージよりこのシラーのみが、ジム・ディアバーグ氏の名前を受け「Dierberg Vineyard 」として新たに販売されている。



《スターレーンの名前の由来》

スターレーンとは、スターレーン用にブドウが栽培される農場の名前で、小高い山々に囲まれた地域になります。周囲には何の障害物もなく、夜間は星が落ちてきそうな程の満天の夜空が広がります。
この美しい夜空からワイナリー名であるスター(星)・レーン(山の連なり)という名前が付けられました。