
STAR LANE Vineyard Syrah Santa Ynez Valley 2004
■生産:STAR LANE Vineyard
■生産国/地区:アメリカ/カリフォルニア州/サンタバーバラ群/サンタイネズA.V.A.
■品種:シラー100%
■樹齢:平均7年
■単位収穫量:約5.2トン/ha
■生産量:8,124本
■熟成:フレンチオーク樽熟成(16ヶ月、約50%弱が新樽)、瓶熟10ヶ月。ノンフィルター
■味わい:ラックフルーツのブーケ!クラシックなボルドーを思わせる。ブラックフルーツのブーケ。クラシックなボルドーを思わせる口当たりで、ブラックプラムやブラックベリー、ブルーベリーのノーズ、心地よいスパイス香や、皮製品、大地のミネラルへと口の中で次々に変化していきます。
■標高: 220m~600m--アペレーションの中で最も標高が高い
■栽培面積: 96ha-- 80の区画に分かれる
■土壌---水はけの良い砂利、粘土・ローム質
■畑---ボルドーの銘醸シャトーを想わせるような土壌環境をもち、サンタ・イエズ・バレー最東端、サン・ラファエル山の下方に位置する渓谷に、布切れのように点在 (標高が200-500m)
■気候---海洋性気候「比較的標高の低い地は日中温暖で夜間涼しくなり、高い標高の地ではその逆の気候環境下を持つ」
■栽培ポリシー--- 80区画の畑で細かく畑を管理
「80の区画を更に細かなブロックに分け、それぞれのミクロクリマに合わせ厳密なクローンセレクションを行い、細部まで目を行き届かせ、幹力のバランスへの配慮した栽培を行う」
■栽培葡萄--カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、プティ・ヴェルドー、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー
《STAR LANE Vineyardについて》
1996年設立のワイナリー。
元銀行家のジム・ディアバーグ氏は、1974年に氏の地元でもあるアメリカ東部ミズーリ州でワイン造りをスタートさせました。
ミズーリ州は禁酒法が施行されるまでアメリカ産ワインの最大の供給産地であり、ワイン産業も進んでいましたが禁酒法解禁後この地でのワイン造りは衰退。
その後、アメリカで最も古いワイナリーの一つであるハーマヌホフ ヴィンヤーズを購入し再建させました。
そして、ボルドー品種をこよなく愛する彼の思いは最高品質のボルドー品種を造るべく、ボルドー、ナパなど10年以上の年月をかけ世界各国を探し歩きました。そして、ついにサンタ・バーバラAVA内サンタ・イネズ・バレーに辿り着きました。
この地は、これまでファイヤー・ストーンやゼッカ・メサ等の成功はあったものの、冷涼な土地柄ピノ・ノワールやシャルドネの名産地としてのみ認識され、誰もがこの地からボルドー品種による世紀のワインが生み出されるとは予想もしていませんでした。
しかし、ディアバーグ氏はサンタ・イネズ・バレーを端から、端までくまなく調査し、ハッピー・カノンとして知られる最東端の地に計り知れない可能性が秘められていることを確信しました。
海洋性の影響を受けたこの地は、同地区内で最も標高が高いにも関わらず、最も温暖で良質のボルドー品種を育て上げるのに最適な条件が整っていました。
彼の深い探究心はそこに留まらず、更にこの最東端の地のより細かなミクロクリマに目を向け、現在では畑を80もの異なった区画に分布させ、それぞれのテロワールで最適なブドウ品種、クローンの栽培に取り組んでいます。
1996年にサンタ・バーバラ州サンタ・イネズ ヴァレーでのブドウ栽培を開始。
翌年にはサンタ・マリア・ヴァレーでブルゴーニュ品種の栽培を開始します。
2008年には重力を利用した醸造施設が完成し最高のブドウを最高の環境で醸造することが可能となりました。
醸造担当はニック・デ・ルカ氏。カリフォルニアの名門「フィッシャー」や「ウィリアム・セリエム」ニュージーランドで経験を積み今はこのスターレーン醸造を任されている。
※ 2005年ヴィンテージよりこのシラーのみが、ジム・ディアバーグ氏の名前を受け「Dierberg Vineyard 」として新たに販売されている。
《スターレーンの名前の由来》
スターレーンとは、スターレーン用にブドウが栽培される農場の名前で、小高い山々に囲まれた地域になります。周囲には何の障害物もなく、夜間は星が落ちてきそうな程の満天の夜空が広がります。
この美しい夜空からワイナリー名であるスター(星)・レーン(山の連なり)という名前が付けられました。