杉田不動尊と安養寺の第22世恩智養宗用水道の場所を見てからは、迷いながら道を探って南下。安養寺に到着。
安養寺は曹洞宗の寺院。
境内には狸和尚の石像が。安養寺は狸寺ともいわれ、その由来が書かれています。
こちらに載せましたのでご覧くださいませ。
「村山からの下向道の東ルート」はこのまま岩本、水神社の方へ南下しますが、今回はここまで。標高的にほぼ水平に西に歩き、「西ルート」の方へ向かいます。
摩滅していて不明だけれど、気になる石造物群。
時々見かける甲子(きのえね)の塔。甲子は十干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)と十二支(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)の始まりの日で縁起が良いとされているらしい。
甲子講では、大黒天を祀っているとか。
晴天の5月10日はお茶畑が眩しいくらい美しく、心惹かれる。
人の土地だけれどどうしても通り過ぎることができず急な傾斜の茶畑山を登ってしまいました。
振り向けば駿河湾まで見渡せる絶景のお茶畑の山でした。
下山して元の道に戻り北上すると、「あっ、これ見たことある!」
2月14日に「村山からの下向道」で、村山道5番目の道しるべがある覆盆子平(いちごだいら)から南下してきた時に見た「双体道祖神」です。
こちらに載せましたのでご覧ください。
馬頭観音像群も。明らかに「村山からの下向道・西ルート」に出たのでした。
私はただひたすら歩いているだけのようなところがありますが、畠堀操八氏は西ルートにある「杉田の水飲み場」に行こうとしていたのでした。
それは森林の中にありました。
「この湧き水は地区の生活用水として使用しています。汚さないよう注意し、大切にしましょう。 富士宮市」
畠堀氏はペットボトルに汲んでいたけれど、私はちょっとスルーしました。
元の道に戻ってゆるい坂を登り続けると、富士山の前に耕作地が広がり・・・、ここは杉の苗を育てているようです。
こちらは樒(しきみ)の苗。
手入れをしている男性に話しかけると、身につけた大きなトンボのブローチを見せながら、「効き目がありますよ。」って。
虫よけにトンボ製品が流行っているのは知っていたけれど、生の声を聞いのは初めてでした。
覆盆子平の5番目の道しるが見えてきました。「村山からの下向道・西ルート」の始まりのところです。ここで村山道に合流します。
(つづく)