『出水白龍水神図』落慶の日 ④ ✿ 安養寺たぬき寺 | 一人、"地下鉄の地上を歩く会"

一人、"地下鉄の地上を歩く会"

山や街を歩いて見聞したことや身の回りのことなどをお話しします。

昼食後は、オムライスから合流した「ひまわり」さんのお義姉さまの車で、般若山安養寺へ。(富士宮市杉田)

 

 

オッ、いい面構えの石仏です。達磨大師かしら。

 

 

 

「安養寺狸おしょうさん」の石像の下に狸寺のいわれが彫られていました。そのまま載せますね。

『永正十三年(一五一六年)鎌倉建長寺より秀睦和尚が来住してから修行僧が多くなり 境内の岩穴に住む古狸が旅僧に化身して修行したが 寺で犬を飼うようになるとこの犬をひどく恐れるあまり和尚に礼状を残して旅立ったが 十年ほどして犬が死ぬと再び訪れたが 秀睦和尚が亡くなっていたので村人も立派になったこの僧を住職に迎えた。僧はよく人々を導いたが 時々はだしで外へ出てあわてて戻ったり 大いびきをかいて寝たり 人前でけっして食事をしなかったり また以前と同じく異常に犬を恐れることから怪しむ人もいたが 或時法事に行く途中駕に乗った和尚を多くの犬が襲いかみつかれたことから病になり十日後に亡くなったが その亡きがらは十余年前に亡くなった秀睦和尚の姿であったといわれる。

この後俗に狸寺といわれるようになった。 

   昭和六十三年十二月吉日 廿五世 清水俊雄 』

 

 

 

由緒が古いお寺にふさわしく趣のある山門。(創立784年)

 

 

 

鐘楼の下を通って・・・、

 

 

 

安養寺の本堂に向かいます。

 

 

 

あれ?これは信楽焼の狸さん?に、似せたもの?

お酒の徳利は持っていないし、通い帳とはちょっと違うわね。

「勧進」と書かれているのかしら。だとすると勧進帳?

 

 

 

本堂の中の狸像2基。これぞ住職をしていた狸おしょうさんなのですね。