晴れてる。
最後の日と言っても正式には明日が最後なんですが、明日の飛行機が朝9時すぎに出る便で実質的にブラジル生活は今日が最後って感じなんですねー。
今夜ほとんど寝れねえ～。
普通に起きてホテルで朝食食べて、貫太はベッドに水ぶちまけて過ごす。
嫁さんと貫太はまたSPEEDへ。
なんかSPEEDの店員達の間で、「あの日本人の子供、お互いの手を叩いて拳を合わせる挨拶（ブラジル式挨拶）してくるぜ」って評判らしくて、次から次に店員が挨拶に来るらしい。
オーナーにも気に入られてるらし。
でも今日で最後なんだよなー。
今までの日本人で一番仲良くなってるな。
アカデミーアの水の状況をトニーに聞きに行ったらメストゥレ オレーリャがいた。
とりあえずまだダメらしい。
って言うか！
このエリアらへんをまとめてる、oiと言う電話会社の基地局が火事になったとの事で、って言うか日本で言えばNTTみたいな。
なので色んな事が急激に進まなくなった。
ジョッタのネットカフェもoi使ってるので開店休業状態。
って事はアカデミーアもダメ。
水道局の知り合いの携帯がなんとoiだしで、泣きっ面に蜂的な感じの状況。
分割でとりあえず金払ったけどソレの連絡も取れないみたいな。
すげーぜさすがブラジルだぜ。
Oi回線のATM止まってるとかクレジットカード使えない店も続出とか。
おおごとだ。
でもとりあえずホテルは引き払っておく。
なんとかなるかもと言っているので。
貫太がベッド濡らしてすみません。
そんでヴェフメーリョんちにメシ食いに行く。
アカデミーアから歩いて10分ぐらい。
道中、木陰を狙ってでかい木の下を歩くんだけど、この木って良くでかい枝が落ちてくるんだよね。
上を見上げると今にも落ちそうなのがふらふらしてる。
当たったらそれなりに流血するよこれ。
そんでヴェフメーリョんちで、生まれて3ヶ月なのにすでにデカイ犬に迎えられて、メシを食う。
米とフェイジャォンはヴェフメーリョが料理した。
と思ったら米には毛が入っていた。
うまかったけど。
貫太はずっとマテウスにかまってもらって遊んでいる。
ビー玉貰ってた。
カツオがいた頃のマテウスは子供～って感じだったけど、貫太が来てからはなんかお兄ちゃんみたいな感じに感じる。
不思議ねー。
そしてメシ食いながら一緒に映画BESOUROを鑑賞する。
20世紀初頭の伝説のカポエィリスタ、ビゾウロ ジ マンガンガーの映画。
香港映画みたいになっててアレ～な感じもあったけど、カポエィラやってる人は是非見ておくべき映画だねーと思った。
主役のビゾウロ役の奴はフラカォン、ヴェフメーリョが技を教えた奴だし。
多分テンポで鑑賞会的な何かをそのうちタリが企画します。
で、内容なんだけど実際のビゾウロの伝記とはかなり違っていて、あれ～この話カットするのもったいない～とかいっぱいあった。
けど、当時の黒人達の日々とかがなんか見れていい感じだしカンドンブレーの神々とか出まくるのがいいかもね。
オンリーザストロング以来？のカポエィラを使ったラブシーンがとてもよく出来てるような気がしたけどとても変だった。
シャマーダをあんな風に使っててどうなの。
真似する人出ちゃうじゃん。
とか、カポエィラが現代のカポエィラ コンテンポラーネア的なのばっかりで、あれ～ってのとか…
その時代はこんなにアルマーダ蹴りまくってないでしょう。しかもこんな高いの…
とかなんとか色々。
まあ、でも見たほうがいいですよ～。日本語で見れるのはどっかにあるのかな。
しかしヴェフメーリョと一緒に見れて良かった。
色々解説してくれながらだったので。
で、やっとパパカピンを写真に収める事ができた。
思ったより小さかった。
帰り道、肩車してたら貫太がガクガクになったのでおんぶで行ってたら順調に寝てくれた。
なので、アカデミーアに戻ったら荷造り。
水はなんだか、結局ダメだった。
やっぱりoiが火事ったのがまずかった。
なんか最近悪い事多いなーって事でアニーは誰かにおまじないしてもらおうかしらみたいに言っていた。
うちの生徒のゼブラォンが南アフリカに行ったらしいんだけど、やっぱりあっちは悲惨！だって。
「俺らは奴隷としてバイーアに連れてこられて本当に良かったよ！」
と、言っていた。
そんな話を笑いながらしていた。
どんでもねえブラックジョークに聞こえるけど、別にふつーのギャグです。
で、どうにもならないのでトニーとアニーがさすがに申し訳ないので払うと言って、またホテルに泊まる事になった。
なんか更に値引きに成功したらしい…トニー凄いね。
とかやっていたらメストゥレ ニーニャが現れた。
良かった～～～会えないまま帰るところだった。
って事で時間を貰って、教えて欲しかった歌を教えて貰う。
Aí que saudade me da na roda lá no nordeste
って奴。
メストゥレ ニーニャがメストゥレ ボゾーに認められてメストゥレになった時の思い出を歌っている歌。
8年ぐらいずっと知りたかったのですよ～と言いながら。
息子の死の事があったので結局ジョーゴできずでそこは残念だったけど、でもあなたの歌を俺は日本で歌うぜ。
ちなみに
já foi seu Bimba, ontem foi Pastinha
Ô Bahia ô Bahia ê
って奴もメストゥレ ニーニャの歌です。
そんでホテルにまたチェックインって言うか同じ部屋に入って（ベッドは乾いてた）、19時半からクリスマス子供イベントなのでそれまでの少しの時間どこかに行こうとなり、
SPEEDに行った。
だって時間ないんだもん。
海はもう暗くて危ない。
色んな意味で。
あまり仲良い店員いなくて残念だったけど。
ちなみに貫太の中でSPEEDは「きいろいみせ」となっている。
そして子供イベント。
まあクリスマスなのでプレゼント貰えるわけなのでたくさん来てた。
生徒じゃない子供も当然たくさんいた。
もちろん彼らのためでもある。
まあ何するかと言えばとりあえずホーダ。
大人はトニー、フラカォン、ヴェフメーリョ、ドラガォン、デニー、カボクラ、フェルナンドが来た。
デニーとか言ってトップアーティストなのにこんな小さい子どもイベントのためだけに来ちゃう。
ちょっとマジこいついい奴すぎるでしょうと思った。
俺はやっぱり足首が全然ダメなので、ずっと貫太を抱えていた。
俺の分まで貫太が参加してくれればいいか的な。
なんか俺が何もゲットできなくても、貫太が何かを得てくれればそれで全然OKと言う感覚が身についてしまった。
俺は貫太ではないんだけど。
って言うか次男もまだ控えてるんだけど。うちには。
で、ジョーゴは貫太とだけした。
実はホーダで一緒にやるのはじめてね。
途中、トニーは観覧の子供たちと一緒にいたり。
そしてマクレレーがあった。
家庭の事情のせいで久しぶりに来れたソヒーゾが活躍していた。
この子表情が良い。
子供のマクレレーなんだけど、歌はフラカォン、アタバキはデニー、サブでドラガォンで、とにかくデニーのアタバキが凄くて超テンション高かった。
なんてったってチンバラーダのデニーですからね。
チンバラーダの顔です。
しかもいつもはフラカォンアタバキ叩きながらだけど今日は歌に集中なので、デニーとさりげなくアドリブで合わせたりしてて、なんて贅沢な物をやっちまうんだろうって感じだった。
デニーが叩くのは、基本のマクレレーのリズムはほとんどない。
それはサブでいるドラガォンがやってくれてて、デニーは自由にたたき続けている。
これはマジ凄いよ。
音楽の力を見せつけてくれた。
これがタダで見れるって言うのがまた贅沢ね。
もしデニーが今日うちのホーダでこんな事しますよとかを外に向けて宣伝したらすげえ人来ちゃうね。
最後は久しぶりにフラカォンとヴェフメーリョのナタの打ち合いが見れた。
そしてサンバ ジ ホーダ。
マテウスが人気だった。
貫太も一応デビューしたけど。
で、最後に少しカポエィラをして終了。
で、お待ちかねのプレゼントタイムに入る前に、このイベントのためにプレゼントを買ってきてくれたりした保護者の人とかを紹介。
いやー全部で50個以上だから相当でしょう。
カポエィラやってる子は比較的黙って聞いているんだけど、カポエィラをやっていない子はなかなか静かにならなかった。
そしてフラカォン、ヴェフメーリョも紹介されてトークをして、まあやっぱり俺も。
まあやっぱしゃべらないとだよねー。
適当に良いことを喋った気がする。
でも俺が言っている事はトニーやアニーがいつも言っている事なんです。
俺の次にデニーがトークして、そしてプレゼントの時間。
猛烈な勢いで子どもが攻め込んでいた。
でもちゃんと並んでいた。
貫太もヴェフメーリョに貰っていた。
マテウスが「貫太にはうるさい音が出るの！」とリクエストしたらしくて、見事にうるせーのが来た。
ピーヒョロ言う笛だった。
うわーうるさそう～って言うかうるさい～困る～。
さすがマテウス。
その後さらにお菓子のプレゼントがあったり
そして記念撮影。
ってところで日本から持ってきたチョコを、貫太と仲良くしてくれた人にあげた。
レウが今日も来てたのでレウも。
子供だけの予定だったけどみんな欲しがるので大変だった。
いやー凄かった。
真顔で「私にも頂戴」とか言ってくる子供たちマジコワイ。
最後の日がこの日で良かった。
アニーの誕生日が明日なので、ロクシタンのハンドクリームをあげた。これ高のねー。
飛行機で絶対必要になるし。
3月に行くと言っていたからまだ寒いかもだし現地でも重宝するでしょうー。
その後必死こいてアカデミーアのために写真や映像のDVDへのコピー作業をして、またシッカのアカラジェー屋で飲み会だった。
貫太と嫁さんも結構遅くまで残る。
貫太はみんなに愛想振りまきまくっていて、ベイジョもマスターしていた。
みんなテンション高かった。
とかやってたらヤンサンが車で通りがかったり。
アソシアサォン ジ カポエィラ メストゥレ ビンバのプロフェソーラです。
強い。
今は教授みたいな仕事で忙しいらしい。
走ったりカポエィラしたりこけたりして超絶テンション上がったまま2人は先にホテルに戻った。
そこからは真面目カポエィラトーク。
トニーに色々聞かれて、俺が答えて～とかでヴェフメーリョ、フラカォンと4人でかなり猛烈に話し合った。
とかやってたらジャイミが車で来て、昨日免許取れたんだぜ～～～～と言っていたヴェフメーリョに車を運転させてくれた。
乗れ乗れ！！！
と言われて俺も乗り込む。
ヴェフメーリョの性格で車の運転かよ～とか思ってみんなで叫んでいたら、とりあえず
エンストした。
さすが。
最後に面白いアトラクションがあって良かったねーって感じだった。
事故ったら最悪だったけど。
そんでお別れ。
いつも通り俺はいつも来る奴って感じなのでスパッと別れた。
アカデミーアが水出ないわけで、フラカォンはヴェフメーリョんちに泊まりに行った。
最後はトニーとデネがいて、トニーは荷造り手伝わなくて本当に大丈夫か？
と何度も言いながら寝に行った。
1人残り必死こいて荷造り進めて、結局またSPEEDでメシ買ってホテルへ。
今日3回もSPEED行ってるよこの家族。