失敗!帰国生入試に向けて親が準備しそこねたこと。の続きです。
長男ザーを1人だけで日本に帰す。実際に住むのは予備校の寮、と決めてみてまず問題になったのは
ザーの法律上の住所(住民登録して住民票を置く場所)はどうするか?ということでした。
ザーの住所は2001年夏、私がザーを連れて日本を離れた時に、東京で「海外に転出」と届を出したあとはずっと、海外。
帰国について検討しはじめた2017年時点ではジュネーブ州で住民登録し、領事館にも在住届を出していました。
1.住民票の移転について
我が家では、ロットの実家(本籍地として登録している場所)にザーの住民票を置かせてもらうことにしました。
予備校に問い合わせてみたり、ネットで調べてみたり、いろいろと検討した結果、最終的にそれが一番良いと判断しました。
海外からの住民票移転手続きについて
住民登録(海外からの転入届)は、原則として本人が役所に出頭しなければなりません。
海外から帰国して最初に国内で住民登録するときに必要なもの。
①転入先が本籍地のある自治体の場合
・転入届
・パスポート(入国日のスタンプが必要)
注意‼
入国審査の時に自動ゲートを通ってしまうとスタンプが押してもらえないので、税関のゲートを通過する前に「スタンプを押してください」とお願いしなければならないそうです。自治体によっては、航空券の半券でもOKだそうですが、入国時にパスポートにスタンプを押してもらうのが確実です。
②転入先が本籍地以外(たとえば、予備校の寮など)の場合は必要書類が追加になります。
・戸籍の附票
・戸籍謄本
当初、ロットは「住民票は大学が決まるまではスイスに置きっぱなしでいいんじゃない?」と考えていました。
ロット 「日本に帰ってもザーの生活費は俺が賄うんだから、生活の本拠はスイスと言えるんじゃないか?それに、ザーの医療保険は今まで通り、俺の職場の医療保険が使えるんだ。それなら日本の国民健康保険に加入する必要も無いだろう。保険料がもったいないよ。」
けれども、調べてみると、やはり、それではダメらしい、と分かりました。
6月に帰国し、進学先が確定するのは早くても翌年3月。それから大学の近くに部屋を借りて住民登録をするとしたら、帰国から9か月後の住民登録になります。
「海外からの転入届の際にはパスポートで入国日付を確認」することになっています。
届け出時に帰国から14日以上経過していた場合、過料(
ソニック 「国保の保険料、結局、後で住民登録したときに、9か月分まとめて追加請求されるだけみたいよ。住民票はさっさと日本に置くほうがいいと思うわ。それに、日本国内に住民票が無いと不便じゃない?マイナンバーが無いと銀行の口座も開けないし、携帯やインターネットの契約や、大学の入学手続にも、日本国内の法的な住所が必要なんじゃないの?」
ロット 「そういうことなら仕方がない。俺の親に頼んで、ザーの住民票を置かせてもらおう。」
幸い、義父母は、ザーの住民登録や国民健康保険の加入手続きへの協力を快諾してくれました。
義父 「今はマイナンバーが無いと銀行口座も開けへんのや。公共料金の引き落としや、仕送りの送金用に、口座も作らなあかんやろ。住民登録しとかな。」
なお、住民税については、
学生で所得が無いこと、且つ、父親の扶養家族になっていること、 実家の住所を申告するだけで、非課税になるとのこと。
2.銀行口座開設について
確かに、義父に指摘されたとおり、ザーのために新しく銀行口座を開く必要がありました。
ザーが生まれた時にゆうちょ口座は作ってありましたが、ロットからの送金の都合を考えると、ロットの日本での海外在住者向け口座がある銀行と同じ銀行の口座を作りたい。だって、送金元と送金先の銀行が同じであれば、送金手数料が無料、または安くなるからです。
超低金利時代で、預貯金の利息なんてほとんど付きません。ザーが帰国してから大学を卒業するまで、長期に渡って何度も送金しなければならないことを考えると、送金手数料が無料か有料か、その差はかなり大きくなります。
勝手の分からないザーのため、、口座開設の際にも義父母が銀行窓口での手続きに付き添ってくれることになりました。
3.飛行機の手配について
ロット 「早く日程を決めてチケットを取らないと、ギリギリになるとなかなか取れなくなるぞ」
卒業式は5月31日
予備校の授業開始は6月18日
日本国内に住所を移さないのであれば、東京の予備校の寮に直接行けばいいのだから、授業開始ギリギリでいいかな?と考えていました。
けれども、ロットの実家で住民登録をし、諸手続をするとなると、できるだけ早めに日本に入国したほうが良さそうです。
最終的に6月の初めのチケットを取りました。
続く。