昨日はニコニコ生放送の田房永子さんの番組
「毒親チャンネル」にゲスト出演させていただきました。

こちらから、会員登録すると9/13まで観られるそうです。
 

新刊についてはまた別記事で書きますが

トークテーマだった「毒親家庭で育ったのになんで子どもを持つ気になったの?」

について、
話し足りなかったことをブログでも少し書いてみようと思います。

 

まず、「毒親家庭で育った」についてですが
自分がそうかと問われるとなんだかすごく違和感がある。


実際の両親の言動がどうだったか、
その時自分がどう感じて、その後の人生にどう影響したか、

ということと、

「毒親家庭で育った」という言葉の間になんかゆがめられるものがある。

 

田房さんの「母がしんどい」「しんどい母から逃げる」には全く違和感がない。

しんどさがこちら側にあって、相手を断じているわけではないので、ずれがない。
毒親というレッテルを貼ることは、
なんというか、事実や実感を扱いづらくする。
心理的な対立を生む。攻撃性がある。
言動の責任をすべて個人に負わせてワルモノにして完結しやすい言葉だ。


この攻撃性こそが、

「自分には子どもを持つ資格がないんじゃないか」

という思いを生ませていると思う。

資格ってなんだ。

 

みんな資格好きだなあ。

 

「持ちたくない」というならそれは自由だと思う。

「持ってはいけないんじゃないか」なら、その「いけない」は何を含んでいるのか、について

聴いてほぐして消化したあとでまた考えてもいいと思う。

「子どもを持つ勇気がない」

「子どもを持つ自信がない」

 

こんな言葉もよく聞く。

結婚していても。

 

どんだけプレッシャーのある行為になっちゃってるんだろう。

 

ヨチヨチとでも、ヨロヨロとでも、社会みんなで育ててくれるから大丈夫だよ、

と言えるようになりたい。

 

実際、私の娘二人は現在進行形で社会が育ててくれている。
自分の不十分さ、には折々に辟易しながらも、周りに感謝している。

可愛い人たちが一時期ともに暮らせたという恩恵。

 

誰もが「自分の」「血縁の」子どもを持たなくとも

子どもたちや若者たちに個別に関わる機会をもって

育みながら大人も育まれていく、ことができたらと思っている。

 

少なくとも、自分が「生まないでくれたらよかったのに」と思ったことはない。

生き続けるのがしんどく感じたことはあったけど

だからといって生まれたことを後悔したり恨んだりすることはなかった。
 

それで自然と子どもを持ち、自分なりのかぞくの形を模索し続けてるんだな。

あ、そうだ、

「しんどい要素がいくつかある家庭で育った」からこそ

「しんどくない育ちかた、暮らしかた」を模索することに興味関心がある。
「家庭がしんどくならない社会的インフラは何か」
「子育てがしんどくならないために必要なものは何か」に興味があるし

試行錯誤をしている。

 

私が「無資格カウンセラー」であり続けるのも

「話を聴くのに資格はいらない」という立場を取り続けたいというのがある。

(資格試験に全く向いてないというのもある滝汗
有資格者が就くべき職業、役割とは別に

診断も治療もせずに話を聴く人、が必要だと思っている。

 

だから、親も、

子育ての専門家

立派な人格者

になる必要はなく

そばにいてともに暮らし慈しむ個別の関係を作る

その役割を担うのだと思う。

 

しかも、なるべくなら複数の大人で、

子どもとの関係を作れたらいいと思う。

 

「親が社交的でないとですよね」というコメントがついたけど

そうでもないと思う。

そこは、親が社交しなくても子どもが

たくさんの大人の慈しみを受けられる仕組みがたくさんできたらいいと思う。
私にとっては、保育園は本当にお世話になった。
そして沈没家族(シェアハウスでの共同保育的な暮らし)。
 

すべての親には毒性があるので

一定年齢以上は、一定距離を保ちながら

他人からの解毒を受けながら
親子のつきあいができるのが理想ではないか、

というのが私の考えです。
産んでもらって育ててもらっての感謝と、親には毒性があること、は両立する。

 

「毒親」というレッテル貼られるべき人種がいるわけでなく
「親」の「毒」で子どもの成長を阻むことなく、育まれる社会の器、が必要なのだと思います。

 

思春期に反発が出るのは

「ちょっと、それ毒!」「近い近い!」と子どもからのサインだと思います。
日本の思春期がひどいのは、社会全体の抑圧が強いから、というのが私の考え。
保護しながら距離をとるって、なかなか難易度あるけどね。だから他人との関わりが助かる。
この話はまた今度。

 

ニコ生、面白かったです!
視聴してくださったみなさま

田房さん、ゴマさん、ありがとうございます!

 

この番組をきっかけに、また対話ができたら・してもらえたらと思います。

 

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かぞく旅行2018。みんなありがとう。

 

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