シリーズその2
その1はこちらです。
前回は、身近な人からの反応について、でした。
今回は、「原因」を有効に使う。ということについて。
カウンセリングでも、変容を扱うワークショップでも、
なぜ自分はこの現状に至ったのかを再認識するプロセスがあります。
ここがないものや、意識レベルで扱わないものもありますが、
基本的に、私はどんなに不本意な原因であっても、それはその人をかたちづくる「価値」のひとつだと考えているので、原因の再認識ははずせません。
(ダメージの大きい急性期にはそこを避けることも必要だというのも理解できます。
ただ、私は医療者ではないので避けるほど危険な出来事を扱いません。)
で、今日のテーマですが
多くの人が陥りがちなのは
その原因に中毒してしまう、
その原因の前に思考停止してしまう、ということです。
こんな原因でこうなった自分はもう無理だ。
この原因は一生消えないから自分は変われない。
もともと原因をはっきり認識してた人も
うすうす気づいていたけどあらためて認識した人も
ぜんぜん忘れてたけど、突然記憶がよみがえった人も
最初はびっくりします。
笑える!となれば、大丈夫。
拍子抜けした、というのも、呪いは解けています。
問題は
ショックを受けたり
痛みを伴う場合。
そこで立ち止まっては痛み損です。
体験のまま凍結されていたものを
解凍し、咀嚼し、味わい、しっかり消化して、不要物を排泄する。
体験→経験 として自分のリソースにするのです。
痛みがsweet pain に変わる。
生傷から、かさぶたに、そして傷跡に。
その変化を許すことが、痛みからの解放です。
原因は、それが起きたこと、そこから今に至る影響のすべてをいったん受容するために使います。
さらに、癒しのために使います。
受容と癒しの先に、
望んでいた変化が必要なくなることもあります。
しかし、あなた自身は確実に必要な変化をしているのでそれでいいのです。
たとえば
「やせたい」と思っていて、ダイエットとリバウンドを繰り返していた人が
本当の原因を知って、受容と癒しの果てに、
「やせる必要がない」
となる場合もあります。
でもその場合、変化は確実に起こっています。
前後で体重が同じでも
「やせたいと思っているけど長年できていない自分」
と
「標準より太っているけれどこれが自分標準であると認識し、その自分を愛している自分」
では
健康度も美しさもQOLも全然違います。
また、
本当の原因を知って、受容と癒しの果てに、
「やせる必要は特にない」
となったとたんに暴飲暴食癖がなくなって、
体重自体は減ってくる、ということもあります。
ダイエットの例を出しましたが
「変えたいと思っている自分」について
すべてのこと、に当てはまります。
そしてとっかかりは外側の基準でよいのです。
「あの人のほうが・・・・」
「世間では・・・・」
「親からは・・・・」
「夫が・・・・」
「母として・・・・・」
何かを変えたい、と思っているならその課題にぜひ取り組みましょう♪
その具体的なとっかかりから
自分自身の貴重な体験たちをたな卸しできて
まだ開けてもいなかったギフトボックスの中身を活用できる。
昔は必要だったけど現在の自分がもう不要なものを手放せる。
「原因探し」そのものも推理小説のように面白いかもしれない。
でも「探すこと」に中毒しないで
「原因」のインパクトに打ちのめされないで
原因を、しっかりと有効に使ってくださいね。
気づき・受容・癒しを経て、ほんとうに生きたい未来に確実に進めます。
あなたの新しい一歩を応援しています。
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