昨日観た映画「まなざし」は

多くのことを考える種をくれたと思う。

朝から続きを考えている。

文字にすることをこころみる。

 

(昨日のブログはこちら)

 

育児と介護の相似と相違について。

 

相似:

ひとりで抱え込んではいけない。

けど気づくと抱え込んでしまいがち。

休まなくてはいけない。

けどぶっ通しでかかわってしまう罠。

完璧を目指してはいけない。

自分の納得いく方法でできていると、健やかで充実した気持ち。

相手の反応があるとうれしい(が、期待するとつらい)。

命を学ぶ営み。

日々繰り返し。終わりなく思える。

が、ある日終わる。(だからかかわる人の人生を捧げてしまわないことが重要)

体力・気力が必要。心身が健康でない人には相当な負荷。

一生を通じて受ける側でしかかかわらない人もいる。

かかわっていないときには、実感がなく、当事者のことを想像しにくい。

情報弱者、手続き苦手な人にはサポートが必要。

 

相違:

育児は妊娠期間に心や体や環境の準備ができるが、

介護は突然やってくる。

育児は健康であればできることが増えていくが、介護はできないことが増えていく。

育児をライフプランに組み込んで想像するのはわくわくするが、

介護をライフプランに組み込む時には、不安や悲しみが伴う。

育児は対象がわかりやすい愛着を示してくれるが、

介護では、そうとは限らない。

育児はゼロから関わり始めるが、介護ではその前の関係性がある。

育児は解放される日のことを希望をもって語れるが、介護は大っぴらにその日を語れない。

 

 

書いていて思うのが、育児だってこのとおりいかない場合もある。

その場合はとてもつらい。周りは大変ながらも喜びをもってやっていることが

どうして私はできないんだろう。どうしてうちの子は違うんだろうって。

 

話を聴く仕事の中で

 

介護のことを聴くことがあった。

 

たった20分の間に、

その人は母親の介護のつらさを語り

涙し、

最後には

「長生きしてほしい」

と結んだ。

 

通常、その結びだけを語ることが許されているが

そこには様々な想いが混じりこんでしまう。

だけど、つらさを語った後には

自分の中に確かにある愛を、ちゃんと感じることができる。

 

「声を出すこと」

「声に出すこと」

 

すると、前に進む力が生まれる。

 

聴いてもらえる場があれば

少しづつでも声に出していける。

声を出すことで前に進める人がふえれば

聴いてもらうこと

聴くこと

その価値が広まっていく。

声なき声を受け止める、引き出せる力が社会にあれば

いまある、たくさんの悲劇は激減していくのが見える。

それが見えてしまっている私には、

「聴く」ことを伝えていく仕事を、ひたすらに続けていく。

 

■映画 「まなざし」
■上映会場 渋谷アップリンクファクトリー 
 

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