【春節満喫レポ】 “嫂子”という中国語の持つパワー  | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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大家好!

 

中国語上達への道トレーナーのむうさんです。

 

🐼🐼🐼

 

 

国の規定に従った場合、

春節のお休みは終わりました。

 

北京で春節を過ごすのは

なんと5年ぶり。

 

春節の数週間前からワクワクし始め、

大晦日の前日からは

どんどん赤く染まっていく

街並みを見て

体が火照るように

興奮状態が最高潮となりました💦

 

春節は

とても満喫した日々を送りました。

 

さてここ数年、ある中国語の単語が

少しずつ馴染んできて、

さらにわたくしにパワーを

与えてくれるようになりました。

 

その単語とは、

“嫂子” sǎozi 

 

 

日本語で

「兄嫁」のこと。

 

わたくしの夫である

ダーさんは中国北京の人。

兄弟がいない一人っ子。

 

それでも、中国の人たちの中に入ると

たくさんの兄弟姉妹ができ、

このように呼ばれることが多くなりました。

 

結婚の挨拶を親族にした日、

ダーさんの従兄弟たちから

“嫂子 sǎozi”攻撃があり、

戸惑いながらその単語を

聞いていたのを思い出します。

 

当時は兄弟がいないのが当たり前でしたから

従兄弟同士が兄弟姉妹の代わりでした。

 

それから月日が流れ、

“嫂子 sǎozi”はわたくしを囲む

中国ネットワークの中で

一つのキーワードとなりました。

 

昨年東京を離れる日が近づく頃、

ダーさんは会社の中国の同僚たち

お別れ会を開いてもらったのです。

白酒乾杯攻撃があることを確信した

ダーさんは

潰されることを恐れ

ある任務を私に託したのです。

 

「これは同僚L君のWechatアカウント

だから、今から繋がっておいて。

今日の夜は相当盛り上がりそうだ。

僕から連絡なかったら

L君に連絡して、僕が随時Wechatで

むうさん(私)に連絡するように伝えて。」

 

L君はダーさんより年下の若手社員。

わたくしは一回もL君と会ったことも

話したこともない。

今回が初。

 

わたくし、中国の人たちのお酒の場に

何度も立ち合っているため

ただならぬ雰囲気を察し、

この任務を承諾した。

 

早速L君にお友達追加の

メッセージを送った。

すると、すぐに追加承認された。

初対面なのにいきなり要件を

伝えると、

 

“好的,嫂子,我跟哥讲一下。“

Hǎo de, sǎozi, wǒ gēn gē jiǎng yíxià。 

 

「姉さん、分かりました。兄さんに言っておきます。」

って!

その後、大兄貴のことは僕に任せてください。

みたいなことになって

姉さん安心泣き笑い

 

それにしても、職場の同僚でさえも

兄さん、姉さん、弟、妹といったファミリーを

形成してしまうのね〜。

 

結局、夫は無事にお別れ会をクリアしたのです。

L君はそりゃあもうよく面倒を見てくれたそう。

 

 

今年の春節にはこんなことが。

 

夫の従兄弟の中で

一度も会ったことがない夫の年下の従兄弟(妹)が

新婚のお相手さんを連れて

急遽夫の実家に来ることに。

 

ご対面の場面では、

兄嫁のわたくしは

またもや二人から“嫂子 sǎozi”と呼ばれた。

 

レストランで個室の円卓を囲んでの会食では

突如お相手さんが背の高い体を椅子から離して

すっくと立ち上がり

なんと料理を家族一人一人に取り分け始めたのだ!

びっくり〜。

 

妹のお相手さんは

私たち夫婦より年齢が上。

しかも会社ではものすごく位の高いお偉いさん。

 

ホタテ貝を配り

酸梅湯(梅ジュース)を注ぎにまわり

ふわふわの蒸しパンをちぎっては配り、

しまいには、

北京ダックを

すぐに食べられるよう

巻き巻きして

配ってくれたのだ。

一人一人によ。

しかも2回も。

 

”来,嫂子! Lái, sǎozi !” 

「姉さん、どうぞこれを。」

と言って。

 

 

その間誰もお相手さんを助けるわけでもなく、

皆どっしりと座って待っているのだ。

 

これまで親戚との会席は

ほぼ100%出席してきたが

こんなことは初めて。

 

夫曰く、

”辈分“が一番下になるから

彼が色々と面倒を見てくれるのは

それほどおかしいことではない、とのこと。

 

中国語を学生時代に勉強した際、

”辈分 bèifen “を重んじるという文化を

学んだっけ。

 

家族や兄弟、友人の間で

発生する世代の順序のことをいう。

 

中国語の呼称でもお姉さんの夫か

妹の夫かで言い方が異なる。

 

姐夫 jiěfu  お姉さんの夫

 

妹夫   mèifu  妹の夫

 

上下の順序をしっかりと分けている。

さらに上の世代で

兄弟がたくさんいる場合には

順番で番号を入れたりして呼ぶ。

 

三姨夫 sānyífu   母方の3番目のおばさんの夫 

 

夫の従兄弟に年下が多いため、

自然に私の順序が上になり、

兄嫁としての地位が確立されてしまった。

わたくしも彼らに混じって

どっしりと腰掛けていても

悪くはないってわけだ。かな?

 

“嫂子”=兄嫁

 

この言葉の持つパワーに

少しずつ慣れてきて

ファミリーの仲間に少しずつではあるものの

入っている感覚が。。。

 

ただね、その代わりに

上のものは

妹や弟の面倒を見なくてはいけない。

っていう責任もあるのですよ。

 

 

ところ変わって

わたくしの日本の従兄弟(父方10人+母方6人)は

最近こそ両親同士のことで

数人のみ連絡をとるようになったけれど

中国のそれとは全く違うので

中国のファミリーの関係性が新鮮で趣深い。

 

というわけで、

親戚との楽しいお話はまだあります。

機会を作ってお話しできたらいいなぁ。