中国語“海量”の謎が解ける「北京二鍋頭酒博物館」  | 中国語上達への道トレーナーのブログ

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🐼🐼🐼

 

大家好!

 

中国語上達への道トレーナーのむうさんです。

 

🐼🐼🐼

 

 

先日、北京で有名なお酒の博物館へ

見学に行ってきました〜

博物館の名前は

『北京二鍋頭酒博物館』です。

 

この日は北京で仲良くさせていただいてます

中国語学校のイベントに参加したのです。

 

総勢33名。

 

”二锅头 èrguōtóu “ *固有名詞のため、eは大文字。

 

この博物館は

北京の郊外にあります。

大型バス貸し切って

遠足みたいでしたよ✨

 

この日の北京は

特有の冬の風が吹くとても寒い日でした。

 

日本語で説明するというお役目を仰せつかい、

中国の解説員の横で参加者に向けて

日本語の通訳をしました。

 

博物館に着いて、

さぁ館内の案内を始めるぞと

ワイヤレスマイクを付けていると

主催者の学校責任者から

予定になかった倉庫の

見学をはじめにしてほしいと

博物館からの要請があるから

そうしてほしいと伝達あり。

 

いきなりのどんでんちゃん。

これはもう腹を括ってやるっきゃない。

 

 

↑ 冗談なんかを言っているところ。

 

 

博物館を歩いて立体倉庫へ。

途中には、1949年に酒類が専売となってからの

この会社の歩みが書かれた大プレートを見て歩きます。

 

↑立体倉庫の出入庫現場

 

立体倉庫に入ると、

作業場となっていて

現在5本の生産ラインを真下に見ることができました。

その日は一番奥の生産ラインのみ操業。

 

1本の大規模生産ラインはわずか15名の作業員のみで

動かします。(以前は45名)

これは生産ラインがしっかりとした

コンピュータ制御で動いているから。

お酒一本一本にコードが付けられ、管理されています。

検品で人が入りますが、

お酒の瓶への詰め込み、

ロゴの貼り付け、

箱詰め、

箱積み、

倉庫保管まで

一括オートメーション化。

 

↑生産ライン

 

↑オートメーションシステム

 

 

みなさん、馴染みの白酒が

このようにしてできているのだと

とても興味津々で見学していました。

 

質問もどんどん出てきます。

 

その中の一つ。

いつが繁忙期ですか。

答え:9月から春節まで。

 

ブルーとグリーンの二鍋頭が

大量に保管されている様子は圧巻。

 

↑倉庫保管

 

 

さらに圧巻だったのは、

博物館内の酒海でしょう。

 

二鍋頭を保存する蔵に入ると、

”酒海 jiǔhǎi ”というお酒を詰めた甕が

たくさん並んで保管されていました。

 

これは大酒飲みという中国語の由来でもあります。

“海量 hǎiliàng ”。

海(酒海)の量のようにたくさんお酒を飲むことができる人。

ここは蔵の中。

お酒の香りがプンプンしてます。

 

↑ ここが“海量”の由来。

 

↑高粱を原材料として蒸すところ。

 

”海量”の謎が解明したところで、

参加者の皆さんもそろそろ

我慢できなくなってきたようです。

 

お待ちかね。

ティスティングです✨

 

2種類の二鍋頭が用意されました。

一つは、標準(度数:四十二度)。

もう一つは、高級ブランド(度数:五十二度)。

1本780人民元ですから

味合わないと損損。

 

↑ 赤が高級ブランドの二鍋頭。

 

ティスティングの説明をもとに各々試飲を

楽しんでいらっしゃいました。

前方に座っている方にお味を聞くと

美味しい!と満面の笑み。

高級ブランドの方はフルーティな香りが

より増して格別だったそうです。

 

わたくしはお役目があるので

試飲は遠慮しました。残念!

次回は絶対飲むぞ〜。

 

皆が気持ち良くなってから、

中国語の先生たちによる

寸劇が始まりました。

内容は中国のお酒の場面での

中国語表現です。

本当に二鍋頭を注いで飲む迫真の演技に

会場は沸きました。先生ほんとお強い。

 

 

 

二鍋頭はなぜこの名前なのでしょうか。

それは以下の中国語からきています。

“掐头去尾 qiā tóu qù wěi ” 「頭と尻尾を切り捨てる」【成語】是非覚えましょう。

“取中段 qǔ zhōngduàn “「中の重要部分を取る」

 

二鍋頭の製造過程で、

冷却水を3回に分けて入れて作ります。

その際に2回目の冷却水で造ったお酒が

一番美味しくできたため、

その2回目のもののみを製品化したからだそうです。

これが、頭と尻尾を除き、中だけを取る。

 

さらに詳しいことが知りたい場合には、

是非博物館に

足を運んでみてくださいね。

 

 

●北京二鍋頭酒博物館● (AAA国家級旅遊景区)

住所:北京市怀柔区红星路1号红星厂区内

北京二鍋頭酒博物館

              

 

**写真は全て友人からご提供いただいたものです。

  改めて感謝いたします。**