~心がほっこりした話~
少年は、いつも英語の授業が始まる2分前に駆け込みセーフで教室に入ってきます。
授業開始まで2分あるので遅刻ではないのですが、
他の生徒は既に席についている中、少年はいつも最後に教室に入ってきます。
毎日同じ時間に教室に入ってくる少年を不思議に思い、先生は聞きました。
先 「どうしていつもこの時間に来るの?前のクラスが反対側の校舎だからそれで移動に時間がかかるの?」
休み時間は5分しかなく、その間にロッカーに行ってテキストを変えたり、クラス移動をしなければなりません。
時に、反対側の校舎だったり、別の校舎からの移動と言う時は、
5分間の移動時間は決して長いものではありません。
少 「他の校舎から来る生徒たちの為にドアを開けてあげているんです。
彼らはセキュリティーのパスコードを持っていないので、外からこちらの校舎に入って来れなく、
パスコードを持っている先生が来るのを待つか、
他の人が内側からドアを開けてくれるのを待つしかないんです。
なので彼らのクラス移動がスムーズに出来るように、次のクラスに遅れないように、僕が毎日ドアを開けてあげてるんです。
だからいつもこの時間になってしまうんです。ごめんなさい。」
先 「そうだったのね。全然謝る事ではないわよ。アナタは遅刻してないんだから。」
この少年は、私の息子、トーマス。
自分の事よりも、人の事を優先にする思いやりのある子です。
私だったら、5分しかない休憩時間、きっと校舎の外にいる生徒を横目に、さらっと無視することでしょう(やめなさい)
まあ一回くらいなら開けてやってもいいけど(なんと上から目線)
それが私の毎日の日課みたいになって、ドア開けないと逆に今度は変な罪悪感抱かされても困るし(いや、オイ)
先生、これでトーマスの株が一段と上がって今後もごひいきにしてくれたらもっと嬉しいんだけど♪
などと考えている私は相当心腐ってます(爆 いや、半分冗談だけどね。って半分かよ。爆)