Soulmate -52ページ目

Soulmate

汝、愛されたければこそ、愛せよ。

$ソウルメイト


ストレスがあるような、ないような。

そのことがストレスな毎日。

仕事も、妻も、母も卆なくこなすことができている。

何かが足りない。

こんな時は、メンバーを集めて女子会が一番。



「カラオケなんて、久しぶりだったわ」


「そうね、ずいぶん安くなってて驚いたわ」


「ひとりカラオケブースってあるのねー」


「今度、買い物帰り唄いまくっちゃおうかな」


「きゃー。さみしい人妻ー」


「うるさい」



雌鳥達が、ゆらゆら揺れながら歩いている。



「うぁ、もう店じまい?」


「遅くまでやらなくなったのね」


「しゃーない、みんな帰るべ」



めいめい、家路についていった。


久しぶりの女子会。


いつもスッキリというところだが、


まだ、モヤモヤが残ってる。


おそらくなにげない夫の言葉だったかもしれない。



「ママ、弁当のおかずは子どもと同じじゃ、辛いな」



おかずの不満への不服ではない。


夫からママと言われている自分に、気がついたからだ。


名前で呼んでいた夫が、いつのまにかママと言うようになっていた。


子どものいない時間なのに。



「家族なんだから、しょうがないわね」



ふと、看板の電球が切れかかっているのか


不規則に点滅するのが目に入った。



「こんなところにBar。ちょっと入ってみようかな」



いつもの自分では、考えられない行動。


今夜は、違っていた。


Openの表札のドアの前を、何度か行ったり来たり。


その行為だけでも、ドキドキしている。


思い切って、古そうな厚めの木のドアを開けてみた。



「いらっしゃいませ」



間接照明で薄暗いが、落ち着いた空気。


歴史を感じる、カウンターのみの狭い店内だった。


客は誰もいない。


躊躇して引き返そうと思ったが、おもいきって入ってみる。


入り口に近い、椅子に浅く座った。



「何にされますか?」


「え? あの・・こういった所はじめてなので・・」


「わかりました。じゃ、おまかせいただけますか?」


「あ・はい。お願いします」



バーテンなのかマスターなのか

声のビブラートが、私のひだに響く。

髭が似合っていた。


「スクリュー・ドライバーです。飲みやすいはずです」


オレンジ色が、温かく心を灯した。



「おいしい・・」



甘くジュースのようで飲みやすい。


男は黙々と作業している。


私は、会話をするでもなく姿を眺めている。


調子にのって、お替りをして


男のビブラートを感じている。



「お客さん。ゆっくり呑んでいただいて結構ですよ」


「ええっ。もう閉店でしょ? 悪いわ」


「いいんですよ。看板を下ろしますから」


「じゃ、もう一杯」



甘える仕草で注文してしまう、


自分ではないみたい。



「お客さん、このカクテルの名前、スクリュー・ドライバーって

ねじ回しのことってご存知ですか?」


「えっ? そうなの? なんでまた・・」


「昔、イランで働いていたアメリカ人が即席で作ったカクテルで

ねじ回しを使って混ぜたのが、名前の由来なんです」


「おもしろい、あはは」



トイレに立った時、足がもつれた。


そろそろ、引き上げないと・・



カウンターに戻ると、マスターの姿が見えない。


「?」


突然、頭の上から冷たいものが滴り落ちてきた。



「ひっ、冷たい。何?」



後ろから、男がコップの水を浴びせたようだ。



「お客さん、頭を冷やさなきゃ」



ビブラートの声が、私の全身を共鳴させた。


その時はじめて、覆っていた殻が音を立てて粉々にされた気がする。


おしぼりを口に咥えさせられた。


そのまま、カウンターに頭を押し付けられる。



「あっ・・」



男は、スルスルとベルトをはずし、


後ろ手にされた私の手首をかためた。


信じられないことだが、


私は腰をくねらせて、されるがままに、されている。



「んふっ」



私は、酒ではないものに酔っている。



「お客さん、スクリュー・ドライバーの別名を知ってるかい?」



後ろから、男を受け入れながら首を振る。



「レディーキラー」



本当の私は、この瞬間を待ち望んでいたのかもしれない。



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シャッターのほとんどが、閉まっている。

人がいないのかと言えば、そうでもないらしい。

千鳥足のサラリーマンに混じって、

影を縫うように雑居ビルに消えていく者達がいる。



入り口には、○○座と朽ち果てた看板があることから

もとは、小さな映画館だったことがわかる。

普段、誰もいないはずの観客席が満席になっている。




闇。


スクリーンだった所に、スポットライトが点る。

女が立っている。

ひとり、ふたり・・5人ほどいるようだ。

ファッションはまちまち。

一見、普通の女達にみえるが、一点だけ違う所がある。

胸元にナンバーが刻まれていた。



「ご自由に、ご指示ください」



アナウンスの声が響いた。



「04番、一周まわって服を脱ぎなさい」



観客席のひとりが立ち上がり、声をあげた。



「はい・・」



04と刻まれた女が、ゆっくり右回りに周る。

身につけているものを取り払う。

白いメスが、照らされた。



「観客に向かって、両手を床につきなさい」



「はい・・」


「次は、尻をこちらに」




別々の者が、次々と指示を出す。

女の顔は、無表情。



「では、04番のセリに入ります」



アナウンスされると、観客が特殊な指使いで手を上げていく。




「はい、Eの42番様に決まりました」




そう、ここは特殊な趣向の者達のセリ場。

女達は、どんな流れでどんな風にここにいるのかわからない。

ドナ、ドナ、ドーナ 荷馬車は揺れる・・

これは、都市伝説なのだろうか?




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少しは読める作品に、なったと思っています。

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引き続き、二夜目、三夜目と完全版を製作中です。お楽しみに。

新作も構想中です。
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携帯の音。

着信名、有名なキャラクター。


「はい」

「明日は、何も着けてこないように」

「わかりました・・」



翌日。

私は、男とショッピングを楽しんでいる。

年齢差は、40も違う。

傍から見ると、私たちはどう見られているのだろう?

祖父と孫?

それとも、上司との不倫?



「疲れたね。お茶でもしょうか?」

「ええ」


天井の高い、英国風カフェ。

ゆるぎないエスコートが心地よい。


「ここのモンブランが、すこぶる旨いがどうだい? お茶はアールグレィ」

「おまかせします」


年代もののティーカップとらせんのモンブラン。

男は、いい感じで枯れている紳士。


「約束は、守ってきた?」

「ええ、もちろん・・」

「じゃ、そっと足を開いて」

「・・・はい」


でも、男は覗こうとはしない。

私の顔を見ている。

覗かれるよりも、ずっと恥ずかしい・


ふたりだけしか知らない、ふたりだけの秘密・・




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ビルの灯が、涙のように見える夜。

残業。



「ふぅ、こんなもんでいいわね」

「9時過ぎてるわ、化粧なおして帰らなきゃ」


バタン。コツコツコツ


「課長」

「ひっ、驚いた。キミも残業だったの?」

「はい、新米なもので段取り悪くて・・」

「ここの所、節電で残業はご法度よ。まあ、私も言えた義理ないわね」

「あはは、夜道は何かと危ないですから、ボクが駅まで送りますよ」

「キミ、方向は大丈夫なの?」

「はい、ボクも同じ駅なので」


繁華街の青い光が、元気なく照らす。

上司と平社員が二匹。


「課長は、仕事ができてクールで憧れています」

「何いうのよ、仕事しかできないおばさんつかまえて」

「素敵だとおもうけどなぁ」

「男のバリバリ仕事できる人を目標にしなさい。私は女だしね」

「女だから、いいんです」


足が止まる。


「・・バカね」

「あの、お願いがあるんです」

「な・なに?」

「メガネをとった顔、見てみたいんです」

「いやよ、はずかしい・・」


土下座。


「バ・バカ。こんな所でやめてよ」

「お願いします」

「わかったわよ。ほら」


仮面が脱げた。


「やっぱり、綺麗だ」

「なにいうのよ・・」

「好きです」


ふたつの影が、ひとつになった。



サプライズ?

もはや、男と女しかいない。

ネオン街へ。影が薄まっていった。





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孤独。

いや、ひとり?

自由?



「ふう・・」



カーテンからもれる光が、カーペットに道を作る。


道の行き止まりが、足の甲を照らす。



「やっと、ひとりになれたわ」



24時間、365日。

妻として、母としての休日はない。



「さて、お昼でもとろうかしら」



皿の上にある玉子焼きの上を、箸が行ったり来たり。



「・・・・・」



カーテンの隙間から、向こう側の部屋の窓が見える。


人影。


男というだけで、年恰好はわからない。


独り芝居が開幕。



「ねぇ、見て」



キッチンのテーブルと椅子に座っている。


指でスカートの裾をたぐりよせ、じらすように素足をあらわにさせる。


見えるはずはない。



ショリッ。


レタスを一口。



「私のドレッシングで、あなたもいかが?」



箸で、胸のあたりを摘む。



「あっ」



ブラウスが、細く箸の形に薄く濡れた。



「ダメよ。おいしい所は後で食べるものよ」



今日のドレッシングは、とりわけ芳醇な仕上がりのようだ。



ありえない事、ありえない場所。

自分にしか楽しめない、特別な時間。

独り舞台を楽しむのだ。





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チャポン。

湯煙の中、つがいが二匹。



「いい湯だねぇ」


「ほんとう・・」


「お月さんが、まんまる」


「ほんとう・・」


「かぐや姫、どこへも行くなよ。ほれ、そちの竹ぢゃ」


「まぁ、こぶりな竹だこと」


「何をいう。黄金色の旬ものぢゃ」


「それは、それは。かわいらしい。お竹を含んでしんぜよう」


「おぉ、心地よい。今宵は、月が三つある」


「おや、夜空のひとつが。月ではないの?」


「うむ、夜空にひとつ、湯船に二つ浮いておる」


「ほほ。湯船の二つはお月様じゃないのよ。

 だって、うさぎの赤い目が、ひとつ、ふたつ。あなたを睨んでおられます」


「なんと、うさぎの目とな? どうれ、確かめまするか。かぐや姫」


「あら、残念。煙の中へ消えました」




月か、うさぎか


きつねとたぬきの化かしあい。


つがい二匹は、湯煙の中。




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あること、ないこと。



「あの時さぁ、なんで待っててくれないわけ?」


「・・・・」


「そんでもって、私が寝込んでるとき、ずっと片付けもしないで荒れ放題」


「・・・・」


「あのメールの女、誰なわけ?」


「おい」


「なによっ、痛っ」


グィ。


「チュ」


「うっ」


「しようか?」


「んぐぐ」



男は黙って、何とやら。

真夜中の逆転劇。





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1970年の夏、大阪は熱かった。

夏なので暑いのはあたりまえだが、

そう、大阪万国博覧会が開催されていたのだ。


場所は、千里山。

その頃の私は、ふもとの千里丘という所に住んでいた。

もちろん、叔母に連れていってもらった。

迷子ワッペンを胸につけ、

生まれて初めての人ごみにもまれていたという印象のみが残る。


それよりも、ブルーインパルスという飛行部隊が

青空に文字を描いたのを、間近で観て感動したのを覚えている。


私たちの世代にとって、特別な万博だったに違いない。

ワイヤレス電話や電気自動車、エアドームの建物、缶コーヒー etc

当時の未来への夢が、今現実となっている。


子供達は科学の発展が、幸せに繋がると信じていた。


現在、みな幸せだろうか?

子供達が、夢を語られるような未来はあるのだろうか?


今の季節、収穫を終えた田んぼでは

ワラを焼いた匂いがたちこめていたものだ。

積み上げたワラを崩して、遊んでいて農家の方に追いかけられたこともある。


テレビで楽しみに観ていた、テレビまんがもアニメという名に代わり

サブカルチャーとして商品になってしまった。


関西ローカルで古いコマーシャルだが、

同世代の人達には、懐かしく暖かい気持ちにさせてくれる

今はなき、洋菓子「パルナス」。


知ってる方も、知らない方も一度観ていただきたい。

こんな時代があったことを。



パルナスのCM 唄 中村メイコ






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カナリアの囀り。



「お前、手振り目ぶりしながらよくしゃべるなぁ」


「沈黙が怖いの・・」


「少しは、黙っていられないのか?」


「だって、縛られるのはじめてなんだもの・・」


「縛らないよ」


「えっ?」


「後ろに腕組んで、そこに座って」


「こう?」


「腕は、そのまま動かしてはいけないよ」


「・・・わかった」



沈黙。



「手を封じ込めただけで、とたんにしゃべらなくなったな」


「・・・・・」


「まるで、鳴かないカナリヤだな」


「・・・・・」


「もっと、封じ込めてやろう。ほら」


「目隠し・・何も見えない。怖い」


「口開けて。ほら」



コロン。



「冷たい。氷?」


「ここに手があるから、出して」


「プッ」


「これから、私の問いにすべて<いいえ>で応えるように」


「・・・はい」


「違うでしょ。いいえ」



氷。首すじ。


「ひっ。い・いいえ・・」


「よろしい。よくしゃべっていたのは、自分に自信がないから?」


「いいえ」


「ほう。自信があるんだ。すごいね」


「いいえ」


「どっちなんだい? 優柔不断だね?」


「いいえ。ひっ」



氷。胸の先。



「何も見えなくて、怖いだろ?」


「・・いいえ」


「この氷、口にふくんで」



溶けた氷。口から流れだす。



「そんなに、だらだら垂らして・・お前、淫乱かい?」


「うぐ。いいえ・・」


「うそでしょ? ここ、こんなに濡らして、おもらしかい?」


「い・いえ」


「感じている。でしょ?」


「い・・はい」



カナリヤが、ふたたび囀りだした。







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「ねぇ、ちょっと・・」


「ん・ん?」


「どう? セクシーでしょ? ガーターベルト」


「そうだな・・」


「なによ! その気の抜けた返事。セクシーじゃないわけ?」


「・・ん? わかってないって思ってね」


「わかってない? 何よ。その言い方」


「おまえ、魅せるガーターベルトと誘うガーターベルトがあるの知らないのか?」


「知らないわよ。そんなこと・・」


「しかたがないなぁ」


「一度脱いで、ガーターベルトを先につけたあと、ショーツを履いておいで」


「えー。面倒くさいなー」



静。



「何か関係あるの? つける順番換えただけでしょ?」


「こっちにおいで」


「急に何?」


「前に立って」


「こう?」


「誘うガーターベルトっていうのは、こうしてショーツを脱がせやすくしてくれる」


「あっ」


「ベルトが邪魔にならないだろ?」


「うふ」




男のウンチクも、たまには役立つ時もある。

甘い夜のはじまり。





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