ひとつ前のかどはさよならサヨナラ -22ページ目

人は
目に見えないものに対しては呆れ返るほど鈍感なのに、目に見えるものに対しては、
これもまた呆れ返るほど敏感だなぁ


ドイツのベルリンを訪れて
ブランデンブルク門を目にしたとき
僕はしみじみとそう感じたんだ

ブランデンブルク門のてっぺんには、四頭立ての馬車に乗った女神の石像がある
跳躍の姿勢で馬車をひく馬は
今にも動き出しそうで
生きてるいるかのように見えた


これは【壁】が壊れるのも納得だなぁ


まだベルリンに壁があった頃
人々はブランデンブルク門の全容を見ることは出来なかった

そこに門がある事はわかるけど
触れる事すら出来なかった

壁に阻まれていたから…

これほどまで近くに在るものに触れる事を拒んでいるのが

であるなら

そんなモノは壊してしまうしかない

僕だってそう思う

統一ドイツの誕生には
幾つもの誰にも止められない歴史の激流が存在した

けれど、僕はもっと感覚的

原始的なレベルで
壁の崩壊という一大事が実現した
素因を皮膚で理解出来たような気がしたんだ


目に見えるものに触れることが出来ない
なんて不自然な状況を長いこと維持出来るほど

人は我慢強くない

目に見えるものに触れることが出来ない
なんて不自然な状況を長いこと維持出来るほど

人の好奇心は弱くない


…そう思った


そして、そんな事を
対馬に行った時に思い出したんだ

日本は
海という名の一種の壁に囲まれている


日本が鎖国なんていう
想像を絶するほどの政策を維持出来た理由は
こう思うと逆に理解しやすい

海の向こうを乗り越えようとする事に…

海という壁の向こうに
様々な土地と、そこに住む様々な人々がいる事に

あまりに鈍感であったんではないかと思うんだ


だけど
対馬からは大陸が見えるんだ


この対馬という島の歴史を足の裏から感じた


対馬は鳶の多い島で
風に乗りゆうゆうと空に遊ぶ鳶を見いたら
風が笑った気がした


海風の赴くままに
その体を委ねる鳶にとって、
海峡は国境ではないんだと
ただの海でしか
ないんだろう

海の彼方、モヤを薄く被せた大陸を
目を凝らして眺める

あの大陸をさらに北の方に向かえば
地球上に残された数少ない
けれど、まだ厳然と存在している

人間の手によって作られた

もう一つの壁がある
時間が早い
めまぐるしく

先日、友人達との酒の席で古い記憶をたどり楽しんでいた

その時、ふとしたきっかけで出た僕の言葉に
友人の1人が反応して軽やかに言ってのけた


五千年後は、もういないだろ、人類は


僕は驚いて、そいつをみると
自分でも少し過剰かなと想われるほどの反応で言った

どうして?

友人は枝豆を口に放りながらこたえる

環境問題だ、人口問題だの考えれば
そんなん無理だろ。。。
五千年は行かないと思うぜ、俺は

酒後の恒例のあんみつをほうばりながら
僕は、少し黙って考えてしまった


少なくとも僕自身、
五千年後に人類が存在しない
だなんて事は、想像して見たこともなかった


同時に五千年前の人類はそんな事を想像した事があったんだろうか…
なんて思いが胸をかすめた

家に帰ってから
本棚の歴史の本をひっぱりだして
五千前を眺める

五千年前。。。
紀元前3000年頃
エジプトではファラオが統一国家を作ったりしている

しみじみ思った

五千年前の人類は、きっと五千年後の人類を想像している余裕なんてなかったんだと…

でも、それと同時に僕らはまた
【同じ】かも知れないとも思ったんだ


だからせめて
仲間や家族、大切な相手の事を
考えたいと思ったんだ



泣ける映画が好きだ

というより
映画を見ているとよく泣く
泣けるという点だけに絞ると
ハリソンフォード主演の

心の旅

この映画は自分でも呆れ返るけど見る度に泣いてる
しかも判で押したかのように毎回同じシーン

妻の浮気に気付いてしまった主人公ヘンリーが街を彷徨い家に帰ってくる
初対面の時の口説き文句と同じ台詞を聞いた妻(確かアネット・ベニング)が何とも表現しがたいイイ顔で泣く


そんな所で僕も一緒になって泣く(笑)


次点は【レナードの朝】かな、これも見るたびによく泣くなぁ

変わり種というか
姪っ子に付き合って見た
Disneyの【リトルマーメイド】

これが泣けてしまったんだな
ラスト近くのシーンで海の王トリトンが娘アリエルの人間になりたい願望を叶えてやる時に言う台詞がたまらない


たったひとつ問題がある…
娘がいなくなると
…とても寂しい


確かこんな台詞だ

撃沈

姪っ子をよそにオイオイ泣いていた
姪がポカーーンと僕を見ていたから
お前これは泣くシーンだぞ
と言ったら

そっかぁ~
今ね変な気持ちになったのはそれかなぁ

なんて言ったから少しびっくりした

映画は伝えたい気持ちの表し方の『あゆみ』を止めない
とても素敵な事だと思うんだ
そんな素敵なあゆみを目を当たりに出来る時代に生まれた事を

僕は幸せに思う


little Mermaid - PART OF YOUR WORLD
By Disney