最澄を知る24 日吉大社⑧ 最古の奥宮 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

最澄を知る24 日吉大社⑧ 最古の奥宮

東本宮のオオヤマクイの神は、もともとはもっと山の奥に鎮座していたと言われます。
三宮遥拝所と牛尾宮遥拝所の間の階段から上がっていきます。

三宮遥拝所

牛尾宮遥拝所

ここから山登り。1時間かかります

比叡山の一部になる、八王子山の上に2社が見えます。
ここが比叡山の原点と言われています。
2社の真ん中にご神体の磐座があります。

金大巌(」こがねのおおいわ)と呼ばれ、この磐座にオオヤマクイが降りたとされます。
死者の霊魂は山の頂に登って子孫を見守るという信仰があり、オオヤマクイもその古い信仰の中にあった神様でした。


見えてきた二つの社です

向かって奥が牛尾宮、手前が三宮宮です。

 

牛尾宮(上七社):大山咋神荒魂おおやまくいのかみのあらみたま

三宮宮(上七社):鴨玉依姫神荒魂かもたまよりひめのかみのあらみたま

(東本宮と樹下宮に祀られているオオヤマクイ神夫婦の荒魂)

三宮宮 
 


牛尾宮 
足元が危なそうですが、実は耐震強度はかなり強いそうです。

この2つのお宮の間に,ご神体の磐座があります。
 
金大巌(こがねのおおいわ)
ここが古くからの磐座で、オオヤマクイの神が降臨した場所とされています。最澄が比叡山を開山するはるか以前から、比叡山が神宿る山として信仰されていたというひとつの証拠です。

この地に生まれ生きた最澄さんは、比叡山の山神の力をその底に持っていた方だったのだろうと思います。
 
今は東本宮にいらっしゃると言われるオオヤマクイ神ですが、
いまだにこの磐座は、かなり強いパワースポットだということです。


景色が素晴らしく、琵琶湖が一望に見えます。

ここからさらに山の頂上にいくこともできます。
石が積み上げてあるそうです。