最澄を知る25 比叡山延暦寺基礎知識
比叡山延暦寺と言われますが、「延暦寺」というお寺はありません。比叡山の中に点在している社殿の総称が比叡山延暦寺です。
山一つが、玄関口となる東塔、釈迦堂のある西塔、奥比叡の横川の三塔に分かれています。エリアごとに詳細をみていきましょう。
まずは、全体地図です。
山一つが、玄関口となる東塔、釈迦堂のある西塔、奥比叡の横川の三塔に分かれています。エリアごとに詳細をみていきましょう。
まずは、全体地図です。
延暦寺発祥の地で、最澄が作った根本中堂が本堂にあたります。
各宗各派の宗祖を祀っている大講堂、先祖供養をする阿弥陀堂など重要なお堂が集まっています。
また、最澄は日本に6つの法塔を建てて、日本守護計画をたてていましたが、その中心が東塔になります。
そういう最澄さんの悲願を平成の新堂「万拝堂」が担っています。
全国の社寺仏閣の神仏を勧請し、世界の神々もともに祀り、日々世界、人類の平安を祈願しています。
大黒堂は、最澄さんが比叡山で大黒天と出会った場所にあり、日本の大黒天信仰の発祥となった場所と言われています。
本尊は、「三面出世大黒天」で大黒天と毘沙門と弁財天が一体になった姿をしています。
延暦寺バスセンターや宿坊延暦寺会館があり、比叡山への入り口でもあります。
西塔エリア
第2世天台座主寂光大師円澄によって開かれたエリアです。
本堂にあたる、釈迦堂を中心に、修行のお堂や、最澄の御廟所である浄土院があります。
一般人の道場である居士林では、修行体験ができます。
春は「比叡の桜」イベントがある、桜の名所です。
横川エリア
本堂横川中堂は、遣唐使船をモデルにした舞台作りです。
往生要集の源信が隠居していた恵心堂やおみくじ・魔除けの角大師で有名な良源を祀っている四季講堂(元三大師堂)などがあります。
源信、親鸞、日蓮、道元などの後に日本の多彩な仏教を作った名僧がここで修業しました。
御朱印は、根本中道、大講堂、釈迦堂、横川中堂でもらえます。
ここから、各エリアを見に行きます。