「女性ホルモン」を味方に!!

「女性ホルモン」を味方に!!

フェムテックとは、女性とテクノロジーを融合させた概念で、女性特有の健康課題をテクノロジーの力で解決すること。
このブログでは、特に更年期に焦点を当て、知識を通じて生活の質を向上させる情報を提供していきます。
 

 

  毛細血管顕微鏡検査

 

 

5月19日(日)10:00~17:00、愛知県春日井市勝川駅前にあるネクシティパレッタで行われる「ハピネスバザール3」に出店致します。出店内容は、毛細血管顕微鏡検査フェムテックです。

 

毛細血管とは

 

 

毛細血管の役割は、動脈と静脈の間に位置し、細胞に必要な酸素や栄養を届け、不要となった二酸化炭素や老廃物を回収することです。私たちの全身の血管のうち、99%以上を占めるのが毛細血管です。その毛細血管の状態が悪いと身体に様々な症状が現れてきます。

 

疲れやすい

よく眠れない

顔のくすみ・しみ・しわが増えた

抜け毛が多い

むくみやすい

骨粗しょう症、認知症の疑い…などなど

 

などの自覚症状はありませんか? その不調、ゴースト血管かもしれません。

 


 

毛細血管顕微鏡検査でわかること

 

毛細血管顕微鏡検査では、針を刺さずに指の毛細血管を顕微鏡で見ることができます。毛細血管を通じて現在の健康状態を手軽に確認してみましょう。

 

所要時間:10~15分

検査+健康相談

 

 

  フェムテック

 

 

femtec(フェムテック)とは、female(女性)+technology(テクノロジー)を合わせた造語です。女性特有の悩みをテクノロジーを使って解決しようというものです。最近ではよく耳にするようになってきましたよね。

40代以降の女性に多い、更年期症状・更年期障害のことなど諦める必要はありません。

 

イベント会場では、更年期をメインに「人には言えないけど…」「婦人科では聞きにくい…」などの悩みを、婦人科外来現役ナースの私がご相談に乗ります。

 

 

  ハピネスバザール3

会場では、心や身体を癒すセッションや占い、ボディケア。素敵な雑貨、美味しい食べ物、様々なワークショップも行われます。特設ステージでは歌や踊り、トークなどのパフォーマンスと、いろんな楽しみ方でお過ごしいただけます。

 

ハピネスバザール公式サイト

 

お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りくださいね。

婦人科を受診する場合に内診台に乗るのは不安だという患者さんからの声をよく聞きます。内診台のカーテンの向こうでどんな事が行われているのか婦人科ナースの視点から解説致します。これを知ればちょっとだけ、不安が軽減するかもしれません。

 

  どんな時に内診台に乗るの?

婦人科を受診する患者さん、全てが内診をするわけではなく必要性のある人だけが内診を受けます。私が勤務するクリニックでは

おおよそ10人中3人位の患者さんが内診を受けるイメージです。

 

□子宮体がん・子宮頸がん検査、性病検査など

□問診後、医師が内診を必要と判断した時(膣・子宮・卵巣などの観察、診断など)
 

  内診の流れ

1. 医師による問診後、内診室に移動しショーツを脱ぎます。靴下は履いたままで大丈夫です。

 

2. スカートを腰までめくり、内診台に座ります。この時、椅子に深く腰掛けてもたれると体の力を抜きやすくなります。

 

3. 看護師が内診台を動かすと、高さが上がり、お尻の下の台が開きます。

 

4. 医師が外陰部を視診(目で見ること)し、腹部の触診を行います。

 

5. 経腟エコーを行う場合、膣からプローブと呼ばれるものを入れて観察します。

 

6. 必要があればクスコを使って膣を広げ、診察します。

 

 

    

上記のイラストのクスコと呼ばれる器具を膣から挿入します。クスコにはいろいろなサイズがあり、その人に合わせて医師がサイズを決めます。膣の狭い人にはSSSサイズのものを使用します。

クスコはアヒルのくちばしのような形で、開いたり閉じたりして操作します。金属製なので冷たいと思われるかもしれませんが、直前まで保温器に入れている為、人肌の温度で挿入します。

 

7. 膣のかゆみやおりものの異常などがある患者さんは検体を採ります

 

8. 子宮頸がんの検査の場合には、子宮頸部に綿棒やブラシを使い検体を採ります。

 

9. 子宮体がんの検査の場合には、子宮体部にブラシを使い検体を採ります。

 

10. 終了後は看護師が外陰部をペーパーで拭きます。

 

11. 内診台が元に戻るので、椅子から立ち、ショーツを履きましょう。

 

12. 身支度を整え、診察室で医師の話を聞いてください。

 

 

  具体的な検査方法

子宮頸がん検査方法

綿棒やブラシを使い、子宮頸部を軽くこすって検体を採取します(軽い痛みや軽度の出血がある場合もある)

 

子宮頸がん検査には、従来法(綿棒で採った検体をスライドガラスにつけて検査)とLBC法(ブラシで採った検体を液体に浸して検査)があります。日本では約90%が従来法、アメリカでは90%・イギリスでは100%がLBC法です。LBC法は検査の精度が高いため再検査の必要がほとんどなく、実際にLBC法が行なわれるようになって以来、子宮頸がん患者の数は減少しています。

自分もLBC法で検査を受けたいと思った方は、クリニックにどの検査法で子宮頸がん検査を行っているのか問い合わせてみるのもひとつの方法です。

 

子宮体がん検査方法

細いブラシ状の検査器具を使って子宮内膜の細胞をこすり取ります(子宮頸がん検査よりも痛みと出血があります)

 

 

  まとめ

何度経験しても内診台に乗るのは躊躇するものですし、その不安は現場のスタッフたちもよく理解しています。医師には聞きにくいけど…など、何でも看護師にご相談下さいね。

 

今回はInstagramのDMからご相談をいただきました。

 

前回投稿した「骨粗しょう症」の検査について、自分が受けた検査と友人が受けた検査が違っていました。どの検査を受けるのが正解でしょうか?」

 

この記事では、いただいたご相談を踏まえて各検査の違いや特徴、料金などについて解説したいと思います。

 

 

  骨密度検査の種類と特徴

骨粗しょう症の診断において、特に大切なのが「骨密度」と呼ばれるものです。

一般的な骨密度検査について、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

超音波法

 

・かかとに超音波を照射して骨密度を測定

健康診断で用いられることが多い

・DXA法とは異なり放射線を使用しないため、放射線被爆のリスクがなく妊娠中の方でも検査できる

・測定結果はあくまで、DXA法検査をするかどうかのスクリーニング検査(症状の現れていない人に対し病気を見つける目的で行う検査)であり、診断や治療判定には不向き

・検査にかかる費用は約500円~1,500円程度(保険割合によって変動)

・検査時間は約2分程度

 

MD法

 

・手にX線を照射し骨密度を測定する検査方法であり、比較的簡単に検査できる

・測定結果はあくまでDXA法検査をするかどうかのスクリーニング検査であり、診断や治療判定には不向き                     

・検査にかかる費用は約150円~450円程度(保険割合によって変動)

・検査時間は約5分程度

 

 

DXA法(デクサ)

・最も広く使われている方法であり、2種類のX線で骨密度を測定

・現時点では骨密度を評価をするうえで最も信頼できる検査。他の検査方法に比べて手間がかかるが、測定精度は高く、全身の様々な部位の骨を検査できる

・骨粗しょう症の診断基準では、この検査方法で腰椎及び大腿骨を測定

・検査にかかる費用は、約500円~1,500円程度(保険割合によって変動)

・検査時間は約10分~20分程度

 

  セカンドオピニオンという選択

婦人科に通院していたり、健康診断で骨密度が低いと診断された場合には、セカンドオピニオン(患者自身が納得のいく治療方法を選べるように、別の医師に病気の診断や治療方針について求める「第2の意見」)を受けることもひとつの選択肢です。骨粗しょう症を専門とする整形外科医または内科医にも受診し、できればDXA法で正確な検査を受けることをおすすめします。

 

 

  骨粗しょう症の検査を毎年受けるべき人

40歳以上の女性(更年期には女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が著しく低下することで、一気に骨密度が下がり骨粗しょう症のリスクが高まる)

 

□50歳以上の男性

 

□転倒などによって骨折した経験がある人

 

□運動不足・偏食・喫煙や飲酒の習慣のある人

 

 

  予防にまさる治療なし!

骨粗しょう症は自覚症状のないまま進行する病気ですが、簡単な検査によって早い段階で見つけることができます。女性は40歳を過ぎたらぜひ毎年1回の骨密度検査を受けましょう。