2024年の初観劇は「赤と黒」でした
去年、配信で見た宝塚歌劇団星組の「赤と黒」がとても面白かったので&
わたしの推し三浦宏規くんが主人公のジュリアン・ソレルを演じるというので
これは見なければ!と思いまして 友だちと見て参りましたよ。
ちなみに友だちは、レナール夫人(ジュリアンの最初の“獲物”)を演じた夢咲ねねさんが
星組トップ娘役だった時コンビを組んでいた柚希さんのファンでもあり。
そのご縁で一緒に観てくれました!
原作者は19世紀を代表する文豪スタンダール。フランス文学科だったわたしにとって、
「あんまり逢ったことはないけど、たまに噂を聞くおじさん」くらいには馴染のある作家さん。
ペール・ラシェーズではお墓にも詣らせていただきました。
(墓碑銘の「書いた、愛した、生きた」はあまりにも有名!)
「赤と黒」は学部生の時に初めの方を授業でやったことがあり、物語も一通り日本語で読んだのですが・・・。
「ナポレオンを崇拝する野心家の青年が、己の美貌を武器にブルジョワの女性たちを踏み台としてのし上がろうとするものの、失敗して死刑になる物語」てのが当時の感想w
ジュリアン・ソレルの印象もあんまりよくないわけ。
言ってみれば、ラテン語ができるホストw
でもさ。まこっちゃん(星組・礼真琴さん)のジュリアンも、宏規くんのジュリアンも、
なんかそりゃ愛しちゃうよね、という人物だったのですよ。
でなきゃお芝居にならないとは思うんだけどさ・・・。
「赤と黒」読み直してみようかなぁ、て思った。
あの頃から幾星霜、年を重ねた分、印象が変わるかもしれない。
まこっちゃんのジュリアンは、内に秘めたものはあるんだけど、基本的に内気な青年。それが、お芝居の中で狂言回し的な存在であるジェロニモや女たちに逢うことで翻弄されていく、という感じだった。
対し、宏規くんのジュリアンは、内気そうにみえて実は猫を被ってるだけ。でも、レナール夫人のことは本当に心の底から愛していた。そういう印象を受けました。
(星組さん見たの配信だったし半年以上前だから色々間違ってるかもしれない)
ともあれ二人とも、わたしがジュリアンに対して頂いている「女を出世の踏み台としか思ってない、美人で賢いかもしれないけどなんか嫌な奴」ではなかったのでww
ちゃんとまた読んでみます「赤と黒」。
夢咲ねねちゃんのレナール夫人が本当に素敵で! お芝居も歌も安定していたと思います。
(2幕の最後の方はちょっとしんどそうやったけど)
あと、アンコールでのお辞儀の仕方とか、ツラで挨拶した後ささっと後ろにさがる仕草とか、
さすが元娘役トップさん、て感じでしたね。品があって綺麗やった。
せっかくだから宏規くんとデュエダンしてほしかったわ!
ラモール伯爵の娘を思う気持ちとか、親となった今いろいろと心に響くものがあった。
宏規くん、また背が伸びた?て思いつつ見てました。なかなか良い芝居をしていました。
観劇後は「赤と黒」というお店は思い浮かばなかったので「赤白」へ。
赤白 阪急三番街店 (コウハク) - 大阪梅田(阪急)/鉄板焼き | 食べログ (tabelog.com)
いっぱい食べて飲みました
ぼっち観劇が多いわたしですが、友だちと観るのはやはり楽しいね。