「機能不全家族」で育った子どもの頃、どう感じていたのか思い出そうとしました。
なのに、自分がどう感じていたのか あまり思い出せないのです。
なぜかというと
ひとつには、当時は感情を押し殺して生きていたからではないか と。
そんなこと嫌だ
やりたくない
行きたくない
悔しい 悲しい
マイナスな感情は、家族の中でも出せなかった。
親の前ではもちろんの事、家族内の兄や妹にも言えなかった。
さらに言えば、同居していた不信者の祖母に泣きつくことすらできなかった。
そんなことをしたら、悪の子・ダメな子 と言われるから。
だから
親を怒らせたり落胆させたりさせないために
仮面のようにな笑顔で家庭内で暮らしていた。
とりわけ宗教活動にかかわっている時間とか 親の思考回路が宗教回路になっていると察知したときは。
良い子を演じるのが普通の事になっていた。
さらにさらに悪いことに
宗教二世の場合は、親の怒りを受けることに加えて、宗教の教えによる判決を受けることが怖かったのです。
これは、宗教の元に育った人にしか本当のところの理解ができないと思います。
JWの場合、神の意志にそぐわない人は「終わりの日」に滅ぼされることになっています。
終わりの日は、近いうちに来る。たぶん必ず生きているうちに。
明日来るかもしれない。
そして、その時にJWの中にいなければ神に滅ぼされる(=殺される)
そんなことを幼いころから毎日聞かされてきたのです。
怖ろしい挿絵とともに書かれた本が今でも脳裏に焼き付いています。
悪い子 の行く末は 生きているうちに神様に殺される。
空から炎の塊が降ってくるような挿絵。。。
生きたまま炎で焼き尽くされる。。
疑いもなく信じていたのです。
普通の人には理解できないでしょうね。
(宗教をやめた後も いつか終わりの日が着て自分は殺されると思っていましたよ)
(昔はもっと怖い絵でした)
そんなことが子どもの脳内にあるから
今、親の元を離れるのは神様に背くこと=死んでしまう事 だったのです。
だから、この親のいる家庭から離れることができない。
だから、この家族以外の場所には行ってはいけない。
それは 死を意味すること。
加えて 選民思想のようなものが子どもにもあったのかもしれません。
私たち家族は、神の側にいる家族。
他の家族は、滅ぼされてしまうけど、私たちは神の選ばれし家族。
そんなふうに自分たちの家族は特別なのだと
親はそう思っていた節があります。
だから、その子供である私も同じように感じていたのかもしれませんね。
悲しく 愚かなことです。。。
そんなこんなで生きていたから
子どもの頃の宗教二世は、他の家族を羨ましいとか思わなかった(思えなかった)かもしれない と振り返りながら感じました。
そう感じる事すら 封印された心で生きていたのでしょう。
親が自分が家族ごと神に取り込まれているのです。
自分のアンテナに引っかかった事だけでいいので読んでみてください。
≪宗教二世のための相談会≫
お休みしていましたが再開します。
スケジュール詳細は
ここからご覧ください。
☆某公的機関教育相談員10年間
(電話相談)
☆精神対話士 20年間
(対面相談)
☆私立幼稚園連盟相談員
今まで傾聴カウンセラーとして
およそ800件の相談を受けてきました。
これからのカウンセリングは
傾聴からもう一歩踏み込んで
≪自分の問題の根っこを見つけにいく≫
というスタンスでお聴きします。
自分の ”生きづらさ” が
どこから来ているのかを
様々な手法で見つけていきます。
本気で人生を楽にしたい方が
少しでもラクに生きていけるよう
心を込めて聴かせていただきます