宗教二世が育った家は「隠れ機能不全家族」も多かったのではないかと思います。
私の育った家も、おそらく「隠れ」でした。
というのも、明らかな虐待や、ネグレクトがあったわけではなく、
周囲からは「変な宗教にハマっているけれど家族中は良さそう」というレベルで認識されていたと思うのです。
親はそういう世間の目を気にしていましたから。
こういう場合は特に、自分が育った家庭が「機能不全」であったとは気づかずに育つことが多いです。
なんか変だったな、程度には思うのですけどね。
私の場合も、親との間にここまでの確執があったなんて思ってもいませんでした。
宗教に縛られていた事への怒りはありましたが、それに隠れていたのか、親への怒りが見えていませんでした。
という経験があるので、自分が機能不全家族育ちだと決定的に自覚できるのは、自分自身が大人になってから。
自分の人生で、人生の節目「ライフイベント」を体験するようになってからだと思います。
結婚とか、出産とか、子育て、病気などのライフイベント。
それを我が事として体験するようになって初めて自分の家庭を他人の家庭と比較するから。
パートナーの実家と比べたり、周囲の家庭と関わるようになって気づくのです。
だから、宗教二世で苦しむのは、圧倒的に30~40代の人が多いのだと思います。
人生の節目
さまざまなライフイベント
それらに実際に自分が直面して、親としてどう動くか。
自分の親がどう動いてきたか。
それを、振り返らざるを得なくなるのです。
その結果、分かってしまうから。
そこで、多くの宗教二世は
宗教問題に加え、親との関係に問題があることを認識してしまうのでしょう。
気づいてしまった後の、なんとも言えない辛さ。
どこへ持っていったらいいのか分からない怒り。
なぜ自分だけがこんな思いをしなくてはいけないのか。。。
その裏で発生する自分責め。
自分の家庭を作り始めた年代の宗教二世は 一番しんどい年ごろなのかもしれません。
あの夏の事件以降、多くの宗教二世たちが
自分の置かれていた環境を、第三者的に見れるようになってきています。
宗教からの抑圧に加えて、親からの抑圧があって、
そんな状況で確立された自分の生きにくさに気づいてしまった人たちが
お互いの今までを語り合うことで、自分だけではなかったと知れた事は大きな救いになっていると思います。
そんなことから救われる人もたくさんいると思います。
辛いのは自分だけじゃなかった。
みんなも同じだったんだ。
だから、大丈夫。
自分は独りぼっちじゃない。
みんなも同じ。
同じ思いの仲間がいる。
同じ辛さを経験している仲間がいる。
独りだけがしんどいんじゃない。
そう思えることが大切だと、心の底から思います。
大丈夫。
自分のアンテナに引っかかった事だけでいいので読んでみてください。
≪宗教二世のための相談会≫
お休みしていましたが再開します。
スケジュール詳細は
ここからご覧ください。
☆某公的機関教育相談員10年間
(電話相談)
☆精神対話士 20年間
(対面相談)
☆私立幼稚園連盟相談員
今まで傾聴カウンセラーとして
およそ800件の相談を受けてきました。
これからのカウンセリングは
傾聴からもう一歩踏み込んで
≪自分の問題の根っこを見つけにいく≫
というスタンスでお聴きします。
自分の ”生きづらさ” が
どこから来ているのかを
様々な手法で見つけていきます。
本気で人生を楽にしたい方が
少しでもラクに生きていけるよう
心を込めて聴かせていただきます