1. 既存の型枠を無視する。
2. 原点に立ち返る。
どんな流れで
この二つのルールが適用されていくのか
新しい肩書きを創りたいというケースを
例にとって、
見ていきましょう。
一つ目。
~既存の型枠を無視する。~
その方は元フライトアテンダント。
現業でマナー講師をしています。
ですが、
研修や講師依頼で求められるのが、
お辞儀の角度とか、
名刺の渡し方とか、
立ち方歩き方といった、
すぐに使えるノウハウ。
本当は、一人一人の方の、
その人らしいたたずまいを引き出し、
オンリーワンの魅力を
創り出したいとおっしゃる。
それで、マナー講師と呼ばれるのが
嫌になってきていて
もっと自分にあった肩書きを
創りたいとのこと。
いいのができたら
独立も視野に入れているとのことでした。
「歩き方?
それだとモデル出身の人がいるし、
話し方?
それだと元アナウンサーの方が居るし、
どれを当てはめても、
うまくいかないんです。
それに、どの肩書きでも、
人と深いところで繋がる感じがしなくて・・。」
そこで私が言うのは
「じゃあ、止めましょう、当てはめるのを。
他人が作った役割名称ですから、
もともとあなたを表現するために
作られた言葉ではないんですよ。
どこにもない肩書きを作りましょう
あなたが創りたいと言っていた
オンリーワンの魅力です」
「そうか、そうですよね。
私の魅力かあ。
・・あるのかなあ・・・。」
ここで止まったときに、二つ目のルールです。
~原点に立ち返る。~
「本当は何をしたいの?
あなたの使命、役割は何?」
共感しながら聴いていきます。
出来るか出来ないかは関係ありません。
そういうチェックすらしないのです。
役割と言うより、願い。
それがなんだったのか。
<<こういう人を増やしたい、
こういう社会になって欲しい。>>
そういう切なる願いに思い至ったときに、
寄って立つべき原点が見つかります。
この方は個人的な人生経験のお話をされて、
そこから今のご自分の働く動機を
再確認していきました。
そして結論は
「うん、マナー講師でも良いかも知れません」
え?同じ?と思いますか?
いえいえ、意味合いが全く違っているのです。
マナー講師という言葉に含まれていた
「表面的なことしかやれない人」
という否定的な意味合いがなくなり
「一瞬で相手の良いところを見つけて、
一人一人にふさわしい声掛けと指導が出来る人。
たった1日の研修でも、
参加者が本当の自分の魅力に気づくところまで
変化を起こせる人」
という意味合いに変わっているのです。
現業に否定的なままであったら、
転職や独立という道を選ばれたかも知れません。
しかし、今の仕事を続けるという選択をされました。
あきらめでも妥協でもありません。
個人のビジネスプロセスとして、
現職をもう一度選び直すという
積極的な決断をされたのでした。
すでに独立自営されている方にも
お勤めの方にも変わらないことは
肩書きは自分への語りかけだということ。
だから、型枠をはずして自由に発想し、
本当の気持ちのこもる肩書きに、
してくださいね。
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