結局タクシーは25分待ちました。
3車目のこのタクシーで初めて支払い方法を聞かれました。私は前の2車も今回も現金です。クレジットカードが使えたのかもしれませんね。
料金は£20(+チップ£2) ちゃんとメーターを倒していました(旅記⑤参照)。乗車時間は15分くらいかな?
本来の予定では最終バスでサイレンセスターに着いたら、ロンドン行きの高速バスまで1時間半近くあるので街中を散策しようと考えていました。
でももう乗り遅れが怖くて、また時間的にも短縮されたので、ドライバーには直接高速バス乗り場のBeeches Car Parkへ行ってもらうことにしました。
きっとバスタ新宿とは言わないけど、日本の地方のバスターミナルみたいな感じだろうから、その近くで何か時間をつぶすものもあるだろうと考えていました。
ドライバーが「着いたよ」と止めたのがココ。
思わず「え---!? ココッ!?」と日本語で大声が出ました。ここが高速バスの停留所だなんて!? 本当にただの大きな駐車場の前でした。
バスの時間まで50分くらいあります。いまMapを見ると徒歩3分くらいに私が好きそうなDIYのお店やデパートなどがあったので行けばよかった!と思うのですが、この時はさっき味わったバスからスルー事件がまだ生々しくて、とてもバス停を離れられません…
近くには劇場がありました。
このバス停に女性が一人座っていました。
もう念には念を入れたい私としては、「あなたもロンドン行きの高速バスを待っているの?」と聞くと、目の前に止まっている車を指します。
車が故障して日本でいうJAFみたいなのを待っているようでした。
その車は「TRIUMPH」(トライアンフ)という1960年製のクラシックカーで、この暑さで故障してしまったとのこと。女性は私と同じ年齢で33年前からこの車を所持しているそう。
33年前と言えば私が前回イギリスに来た時。小生意気な娘が今はビクビクしながらバスを待つおばさんに変える年月、彼女はこの車をずっと所持していたのかと思うと、その時間の長さを妙に実感してしまいました
彼女はこの近くに住んでいるわけではなく、今はレッカー車の到着を1~2時間待って、今日はどこかに移動して、明日修理して明後日以降に家に着くみたいです。
「Nice car」と声をかけた男性が「Long drive !」と言ってましたが、人生の半分以上を共にした63歳の車との付き合いは、そのくらいの余裕がいるのでしょうね。私もイギリスを再訪するまでLong driveだったよ。
トラブルでちょっと疲れた私たちと、同じく肩を落としてBooking.comで今夜の宿を探している彼女。
短いような長いような時間でしたが、ポツリポツリそんな話をした時間が、まさしく旅なのかな~なんて帰国後しみじみ思います。
彼女とは「Good luck」と声を掛け合って別れました。
そしてやっぱり!18:35ちょうどにロンドン行きの高速バスが到着。ここが始発ではなく他の町からの到着です。恐るべしイギリス 時間に正確!
ケルムスコットからコッツウォルズまでの話は終わりです。長い間読んでくださってありがとうございました。
私のような行程は無茶と言えば無茶なのかもしれませんが、お金を覚悟していれば少々のトラブルは何とかなるという事です。私も「最悪はバイブリーに宿泊だ!」と覚悟しました。
もちろん超円安のこの時、懐にそんな余裕はないのですが、クレカさえあれば何とかなる!そして帰国後何とかする!でやってきました
そんな私のような綱渡りをしたくない方は、ロコタビというサイトが参考になるかもしれません。現地在住の日本の方が車で案内してくれるそうです。
ケルムスコットマナーだけでも良いと思うならば、スウィンドン駅前からタクシーに乗る時、往復でお願いするとドライバーは待機しててくれるかもしれません。
目を見開いた両替の話や、またまたトラブルに見舞われた違う話を書かせていただきます(続くんかい!)。
(2023.7.16up)
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