の続きです。
今振り返ってみても
何か大きな引き金があったかどうか
はっきりとは思い出せない。
思い出せるのは、毎朝一番乗りで出社し
更衣室の中で その頃よく読んでいた
「思考が現実化する系」の本を片手に
自分がこうでありたいというイメージを
一生懸命思い描いていたという事。
言い返すこともできず
反抗することもできなかった私に
唯一残されたのは
自分の中で自分を見つめなおし
どういう働き方をしたいのか
どういう自分でいたいのか
・・ということを想像することだけでした。
真面目だったしね
優しかったしね（自分で言う）
むかつくとか
いらつくとか
そういう感情を（本気で）味わったことがなかったからね
そんな状況でも
キレて、お局様や
私の一番の悩みどころの若い先輩に
啖呵をきって 机をひっくり返すなんていう
選択肢は私の中には なかったのです。
（というか思いつきもしなかったよね・・・）
どういう働き方をしたいのか
どういう自分でいたいのか
・・ということを想像すること、といっても
何か壮大なビジョンを思い描くとか
志高い未来の姿とか
そういうことではなかった。
平和で 笑顔で
お気楽に 楽しく
毎日をただ「頑張らないで楽に」
過ごしている
そんな私の姿を
すがるように
イメージしていたのでした。
その頃の私には、そこにしか希望はなかった。
イメージとか想像するという類のことは
幼いころから得意だった私
ひとりっこはひとりで遊ぶことが多く
自然と、自分の内側で遊ぶ術を磨くものです。
きっとかなり、リアルに思い描けたのだと思う・・
今となっては記憶の中に
埋もれてしまっていますけどね。
あの頃の私に会えたら
ほんと褒めてあげたいと思う。
我慢しなくて良かったねー
お給料の良さとか大企業とか
関係ないよねー、ほんとに！
ってね。
お財布取られたり
自分なりに頑張っているのに
攻撃されるようなことを言われたり
（おもに例の彼女にね・笑）
残業続きでなんのゆとりも持てず
そもそも好きでもない種類の仕事に
毎日何時間も何時間も
自分をささげることに疲れ切っていた私は
ある日 心の底からこう思ったのです
もう、一分一秒 こんな場所にいるものか
私のいる場所じゃない
私はこんな扱いを受けるのを
望んではいない！
と。
会社の同期や先輩や
学生時代の友人たちにも
だらだら相談することもなく
誰に文句を言うこともせず
私はひとり静かに
でも固く固くそう決めたのでした。
ここは
私のいるところじゃない。
で、本当に 翌日から
会社に行くことを しませんでした。
大げさでなく
人生初、自分のことを自分で決めた（肚から決めた）
瞬間でした。
まさに、この前の仏教講座で聞いた
簡ぶ（えらぶ）ではなく 択ぶ（えらぶ）
を実行した、私の人生の岐路での出来事でした。
選ぶということについての記事はこちらから
仏教わしづかみ講座。選ぶという事の意味について。
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