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LUCHOの私的チリ潜入記

チリくいだおれ日記
チリできごと日記  など

いかがお過ごしでしょうか。チリに帰国いたしましたので、またぼちぼちブログの更新でも致します。写真がないのが残念。


今回は到着早々色々あって大変でした。一番良くないのは日本から風邪気味で出発したのですが、飛行機に乗ると気圧が変化するたびに耳が痛すぎ! インターネットで調べると、どうやら耳の辺りが炎症を起こしていると入った空気が出にくくなって云々・・・、お陰でほとんど眠れずにサンチアゴの地を踏みました。耳と頭とノドのミトコロ攻めにあい、ヘロヘロでした。


その後、サンチアゴに一泊してプエルト・モンまでやってきましたが、同じように飛行機が少し高度を変える度に耳の中で"ピキッ"と言う音がして得もいわれぬ痛みが襲ってきます。風邪のときに飛行機なぞ乗るもんじゃありません。


そんなわけでホウホウの逞でプエルト・モンに到着しました。寒い寒い。気温こそまだ0度には達しませんが、もう部屋にいある間はストーブ焚きまくりです。この今週から急に寒くなったようです。


温かいスープ”カスエラ”を食べて何とか元気を出し、レンタカーを借りてチロエ島方面への道を時速100kmほどで走っていると、突然車からイオンが、もとい、異音がし始めました。「グオグオグオグオ・・・・・・・・」みたいな。(声でお聞かせできないのが歯がゆい!!)。わけがわからずハザード出して右に寄せて(チリは右側通行)外へ出てみると、右前のタイヤが見事にパンクしていました!!! 「オーマイガーッ!!」とちょっと外人っぽく絶望してみてからトランクを探ると簡易ジャッキとツルツルになったタイヤが入っていたので、虚無感に包まれながらタイヤ交換をしました。昔、自動車の修理工場でちょっとバイトしてて、大した事が出来ないのでタイヤ交換ばかりやってたのが初めて役に立ちました。


チリの幹線道路の脇にはこれでもかと言うほどタイヤの切れっぱしが落ちていて、「どうも皆タイヤは破裂するまで乗ると言うのがチリ流なのかな」などとぼんやり思っていましたが、まさか自分もそのチリ流の洗礼を受けるとは夢にも思いませんでした。


レンタカー屋に言ったら、ギドおじさんがぶつぶつ文句を言いながらもっと大きいシボレーに変えてくれたのがまあ不幸中の幸い。よくあることなのでしょう。チリでは車の管理はいい加減なのに皆乗りつぶすまで乗るため、故障がとても多いです。車に対する考え方や乗り方は本当に日本と違うと感じます。


なお、車を降りてタイヤをチェックする際に道端に落ちていた犬と思われるものの糞を踏んだという大惨事についても一応告白しておきます。あのときの虚無感はそれこそハンパ無いものがありました。


ま、そんな不調な出だしでしたが、体調も元に戻りつつありこれからエンジンかけて行こうと思っております。

チリではホタテもあります。

今日は美味しいホタテをもらったので、とりあえず、すしを作ってみました。赤いのも少しでるようで、並べてみると違いが歴然。味は全く同じです。



LUCHOの私的チリ潜入記-ホタテすし

味は日本のホタテと全く変わらず、甘くておいし~い!!

チリ南部のホタテは天然ほたてで、ダイバーが氷河の下へ潜って採って来るそうです。美味しいわけだ・・・・・・。


で、けっこう沢山もらったので、残りをレストランへ持っていって調理してもらいました。


LUCHOの私的チリ潜入記-ホタ天国
軽く湯通しして、(チリでは基本的にレストランでは生食は出しません。)サルサ・ベルデ(=野菜ソース? たまねぎとパセリを刻んでレモンと塩で味付け)」たっぷり。それだけ。でもすごく美味しい!! これだけでは申し訳ないのでビールをたのむ。


LUCHOの私的チリ潜入記

プンタ・アレナスにて作っているビールです。アルコール4.3%でさっぱりして美味しい。


ホタテは、気持ちで500円置いてきました。おいしゅうございました。


「最果ての町」というと少し大げさですが、チリの南端、マゼラン海峡に臨む町プンタ・アレナスへ来ました。つい最近日本でもニュースになったのでご記憶の方も多いと思いますが、洪水が襲った町です。


中心部が広範囲にわたって最大1m以上浸水したということでした。私が泊まる予定だった宿は中心部から少し登った所にあり、心配していましたが、予約の際にたずねた所大丈夫とのことでした。しかし、実際言ってみると、確かに宿は大丈夫だったのですが、すぐ30メートルくらいの所まで浸水した形跡がありました。


とりあえず、カメラを持って中心部をぶらついてみることにしました。なるほど、町中泥だらけ。プンタは岬、アレナスは砂。「砂の岬」という地名ですが、口の悪い人が「プンタ・バロス(泥の岬)になった」なんて言ってました。


LUCHOの私的チリ潜入記-Punta Barros 1


その後、氾濫したという川へ行って見ました。なるほど、建物の横、およそ1.3mくらいの所にくっきりと線が残っています。ちなみにこれは携帯会社「モビスター」の販売店でした。多分閉店中。


LUCHOの私的チリ潜入記-Punta Barros 2


このあたりの商店は半分以上が閉店しているようです。中がぐちゃぐちゃのままの所も多い。ほんの30分程度の間にどんどん水が入り込んできてあっという間に浸水したんだそうです。おそろしや・・・・・・。下の画像はその川の下流への眺めです。



LUCHOの私的チリ潜入記-Punta Barros 3


まだかなりの何百人もの人が家に帰れないそうです。この地域は地震は少ないですが、やはり自然の力はすごいものですね。




LUCHOの私的チリ潜入記
こんにちは。チリの11州チロエ島に居ます。ここのところ、天気がよく気持ちいい!


南北に長いチリですが、私はこのあたりが一番好きです。雨が多く緑が豊かで、どこに居ても海や湖が望める本当に自然が豊かな場所です。一番の産業はやはり美しい海を利用したサーモンの養殖と加工だと思います。その他はおそらく牧畜、農業、林業などをして居るのでしょう。あと、コカコーラの工場も有るらしい・・・。


道を車で走っていても、道端にニワトリ、ブタ、ヒツジ、ウマ、ウシなどが普通に歩いています。いったい誰の家畜なのか、何で気ままにブラブラ散歩してるのか不思議になります。
LUCHOの私的チリ潜入記-気ままな二人

そういえば、二年ほど前にこの辺を車で走ってたら、ウシを避けようとしたトラックがひっくり返ってるの見ました。けっこう普通の光景らしいです。


で、今日はちょっと寄り道して世界遺産を見てきました。よく通る国道5号線に


← 世界遺産 2km 


みたいなシンプルな看板が出ているのに気づいて、いってみることにしました。


チロエ島は木造の教会が沢山あり、独特の様式で建てられています。数ある教会のうち、14が世界遺産登録されているそうです。釘を一本も使われていない教会などもあり、日本と少し似ているかも知れません。


看板のある所からの道は幅4メートルくらいの砂利道。本当にこんな所に世界遺産が有るのかと心配になりつつ5分程度行く。・・・確かにありました。


LUCHOの私的チリ潜入記

IGLECIA VILUPULLI (ビルプジ教会)


教会と数軒の民家以外何もない・・・。道のすぐ先は海岸で行き止まり。さすがに世界遺産だから観光客の数人は居るだろうと思ったけど、人っ子一人見当たらない。「世界遺産」と書いた木の立て札とヒツジが二匹居るだけ。

まあ、そんな所が良いのかも知れません。商売っ気がないというか。僕が近所に住んでたら、絶対「世界遺産饅頭」を作って売りますが・・・。


チロエ島教会群(wikipedia)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%81%AE%E6%95%99%E4%BC%9A%E7%BE%A4

チロエ島までやってきました。今日は快晴で汗ばむくらいの陽気でした。緑が豊かで牧歌的なこの辺は、チリで一番すみやすい場所(私調べ)です。雨はとても多いですが。


記録に残る中で最大の地震(1960年のチリ地震)を経験したこのあたりの人は、地震の地震の話が尽きません。日本人と見るとすぐに地震の話題になります。


それはさておき、おととい食べたおいし~~いお肉の写真をアップいたします。



LUCHOの私的チリ潜入記-Cotele1

お店: Cotelé(コテレー)

場所: プエルト・モンの海岸通り

たべもの: Lomo Vetado de Vacuno (牛のヒレ肉)


20席強の小さなレストラン。プエルト・モンの湾を望む眺めが良い。元々イタリア人のコテレーさんが経営していたのを今の主人が譲り受けたのだとか。500g程度有るんじゃないかと思われる肉! とても食べられないと思いつつ、ペロッと食べてしまいました。やわらかくて超美味しい!! 


LUCHOの私的チリ潜入記-Cotele 2
Lucho「少なめでお願いします」

おじさん「少なめってこんなもん?」 と言いつつ切る-の図。



LUCHOの私的チリ潜入記-Cotele 3
炭火でじっくり、肉汁ポタポタ…こちらはよだれダラダラ……

隣の棒はイタリア風のパンだそうです。こちらも絶品!!


飲み物(スプライト)とパンにつけ合わせもついて、一人約2000円。ただ、一緒にいた人がこの主人と元同僚なので、もしかしたらちょっと割引されてるかも知れません。チリは、肉が本当に安くてうまい!!! しかし、チリ人は「肉ならアルゼンチンだ」という。そんなもんでしょうかねえ。しかし、今回も大変おいしゅうございました!!!