生年月日を聞いて、それをもとに暗算すれば、「この人はこういうタイプなのか」ということがわかり、相手の特徴を言い当てることもできるでしょう。
エスパーや霊能者のふりをして悪用するのはいけませんが、かなり便利に応用がきく数秘術ですね。
こうした手法があることを知っておくことで、おかしな輩に引っかからずに済むとも言えそうです。
数字のリズムから読み解く運勢も、このような使い方ができます。
私が対面占いをしていた時も、数秘術を使いながら、便利に占っていました。
たとえば、手相占いをしていた横浜中華街でのことです。
手相で運勢の流れを見る「流年法」という手法があります。
これが流派によって様々で、ぴったり読み解くのが難しいのです。
そこで数秘術をこっそり使って、運勢を読み解いていました。
手を拝見しながら、「お誕生日は何月何日生まれですか?」と質問し、○月○日生まれの数字だけを暗算で足します。
そこに、たとえば2023年の運勢を知りたいなら、「2+0+2+3=7」という計算で、2023年の年の数字を出して、○月○日生まれの数字に足します。
例をあげると、10月3日生まれの人の2023年の運勢の数字は、2023年の「2+0+2+3=7」の7に、10月3日の「1+0+3=4」の4を足して「7+4=11」、出た数11をさらに足して一桁にし「1+1=2」、2となります。
予め、2023年の年の数「7」を出しておけば、あとは誕生日の数字を足していくだけで求められますね。
このように計算すれば、今、この人が運勢のバイオリズムのどこにいるのかがわかるのです。
そうして、運勢のバイオリズムを加味しながら手相を読んでいました。
他の占いとあわせて併用することができる数秘術は、嗜んでおいて損のない占いでしょう。
この方法は、占いバー時代にも役立ちました。
お酒を召し上がっているお客様との会話の中で、「お誕生日は何月何日生まれですか?」と質問し、先の例と同じように暗算して、「来年は楽しい年になりそうですね」とか、「去年はなかなかハードだったのではないですか?」と。
「えー! 誕生日だけでそんなことがわかるんですか!」と、盛り上がりました。
『いちばんやさしい数秘術の教科書』(ナツメ社)P197~"第4章 数字が示す運世~バイオリズム~"に掲載の運勢のバイオリズムの計算法です。
この計算法のメリットは、もう1つあります。
年齢を知られたくない方にもOKという点です。
生年月日となると、生まれ年から年齢がわかってしまうので教えたがらない方もいらっしゃいますが、誕生月日だけなら問題ありません。
ところで、数秘術で運勢を読むときに、この「年運数」を出す計算法は2種類あります。
A「その年の数+誕生月日数」で求める年運数
B「その年の数+生年月日数(運命数)」で求める年運数
『いちばんやさしい数秘術の教科書』(ナツメ社)では、Aの年運数を採用していますが、Bの方法になると、生まれた年が必要になります。
生まれた年が必要になると、年齢を秘密にしたい方に嫌煙されますし、暗算するときの数字も増えてしまいます。
という諸事情を汲んで、拙著ではAの年齢情報なしの計算を採用しました。
もちろん、運命数をご存知の方であれば、Bの計算法でも生まれ年を知ることはありません。
また、「面倒だから、運勢は知らなくていいです」という可能性はありますが、運命数の計算法をお伝えし、セルフで計算していただいた運命数を教えてもらう手もあるでしょう。
どちらの計算法が当たるのか。
どちらが好みなのか。
それは臨機応変に使い分けていただいてもいいかもしれませんし、自分が当たると思う方を採用する手もあるでしょう。
数秘術はシンプルなので、いろいろ試してみてくださいね
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