Zブラシ初体験 | 原型師は燃えているか?

原型師は燃えているか?

見せてもらおうか そのオヤジの奮戦とやらを

日曜日、講師をやっている専門学校で、3D彫刻ソフトであるZブラシの初心者講習会があったので参加してみた。
5時間の講習会だったが、取り敢えずここまでは出来た。



仮想空間の粘土細工ソフトというのは判ってはいたが、正にその通りのものだった。
操作感覚は「三次元のフォトショップ(のブラシイラスト描き)」という感じで、割合に扱いやすいように思う。
それに、半面だけ作れば自動的にシンメトリーに造型出来るという点も、大きな時間的メリットだ。
(シンメトリーのセンター部分に齟齬が出やすいという問題もあるが)



操作方法のメモを取りながらイジっていたのだが、一気には憶えきれない(;^_^A。
だが、試行錯誤しながら適当に盛っていても、ここまで出来る。
面白い。



別パーツの組み合わせ方法や、顔の「塗装」まで教えて頂いたが、塗装と別パーツはまたの機会にと顔を盛り削り。
操作が複雑で憶えきれなかったからだが(笑)。
Zブラシが3Dデータ原型のスタンダードになりつつある理由が良く解った。
同席していたMAYA(3Dソフト)使いの人も、「これは楽だ、MAYAの複雑な操作は何だったんだというくらい」という感想を漏らしていた。



既にZブラシをイジった事のある参加者が
「僕は人間を作るのに結構苦労したのに、簡単に顔を作っちゃうなぁ。。。」
と言うので
「人体の基本が頭に入っていて手で作れるんだから、そりゃこれくらいはやれるんでは?」
と答えた。
道具が変わった、というだけだから。

しかし、「だけ」とは言いつつ、ちょっとした事が出来ずイライラするのはフォトショなど、他のPCソフトと同じ。
画面に入り込んで、手でイジりたくなる。
こういう時は電脳化してデータの海にダイブしたいw。
(手-アナログでは3秒で出来る事が出来ず、イライラしてしまい手でやる方が速いと思ってしまう)
それと、作業自体は一方向から見て行うので、斜めで隠れている部分の加工に問題が起きやすい。
初心者だからだろうが、ここはアナログと同じ位のスピードでオブジェクトを回転出来ないと(見る事ができないと)仕事にならないなとも思った。

ちょっと専用のWinPCとソフトを欲しいと思ったが、ソフトが値上がりしていて笑った。
Zブラシに興味を持った頃は7万くらいだったのに、今は10万するのだという。
競争がないので、バージョンが新しくなると値上げするんだそうで。。。

仕事をするには、もっと高いレベルの作業が要るだろうが、まずは何よりも体験。
という事で、ちょっと疲れたが面白い講習会だった。