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最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

「はい、私は他人に迷惑をかけません!」

と、声高らかに宣言する子ほど

「積極的に良い働きかけもしない」

ということですよ。

「傍若無人」と言えば、絵に描いたようなジャイアンの様なガキ大将が、自分の利益の為に他人に無理難題なことを押し付け…と言うような「いじめ」「パワハラ」をイメージするかもしれませんが、
一般大衆と言いますか、いわゆる「普通の人」による労りや思いやりの欠如こそが「傍若無人」と思えてなりません。
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丸いケーキを均等に切り分けるのは確かに難しいでしょう。
大きなイチゴやチョコレートのプレートは好みが分かれるでしょう。

それでも、「他者の取り分を奪ってはいけません。」これはずっとずっと私達の遥か昔の世代から言われてきた普遍的な基本的な社会成立の最低条件です。

ですが「先に自分の取り分だけを取ってしまったら、後は皆様で自由にしてください。」

って態度も社会が崩壊する一因だと思いますけどね。

八人居るからケーキを八等分する。
それにはまず半分、そのまた半分、更に半分と、三回包丁を入れることで八人に均等に行き渡る。
でも、丸いケーキから八分の一だけを切り分けて1:7を作るのは非常に困難だ!

でも、それをやりたがるんですよね…。

「みんなの為に」が結局は一番の近道でリスクも低いのに、「自分だけの為に」で、本人も周囲もしなくていい苦労を味わう。

この問題の中枢は、「決して他人の取り分を奪っていないこと」です。
それともう一つは
「決して自分が全員分を切り分ける為に包丁を握る役目にはなりたくない」
ということです。

今の子に共通する「自信満々に間違う」ということ。
怖がりでチャレンジしたがらず、可能性を模索せずに最初から正解を求めたがる…。
う~ん、私は多分、幼い時に「自分のお菓子」を与えられたことが原因かな~?と思います。
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因みに、私が小学4年生の遠足の時、食べ終わったキャンディー(銘柄はチェルシー)の空箱に包み紙を上手く復元して

「食べないからあげるよ」

と「可愛いイタズラ」(笑)をすれば、男子は箱の軽さですぐバレましたが、女子は誰も疑わず「ありがとう~」と大喜びしてました。完全に騙せてましたが、周囲の男子が我慢し切れずにクスクス笑いだすからバレてしまい、後でめっちゃ怒られましたけ。でもまぁ、先生に言い付けられるまではされませんでしたので内心許してくれてたかな?
職場の内外を問わず、男性相手に仕事の不満を打ち明けると、

「その上司の方が○○で、組織が△△で、□□になればいいんですけどねぇ~」

と、具体的な解決策をそれなりに提案してくれる。

同様に女性に仕事の不満を打ち明けると、

「好きな物、美味しい物を食べてゆっくり休んでね。」

と、言われます。

どちらが良い、悪いではありません。

おそらく両方が必要でバランスが大切なんだと思います。

増税後に売り上げが下がった?

んじゃあ、来月から11%にすればいいんじゃない?

あぁ、消費税の税率じゃないですよ。

本人のやる気ですよ(笑)。

来月からいつもより11%増しで。
来月から頑張ります(笑)。
「そうか、それは素晴らしい決断だ!
君の成長を誇りに思う…。」

最期は充電機能や運動機能まで麻痺したが、精一杯の笑顔で私と私の決断を祝福してくれた。

半年に及ぶグレースさんの闘病記録は膨大なデータを収集出来た。
今の時代でこそ特効薬は発明されなかったが、これから生産される未来のアンドロイド達が、グレースさんの犠牲の上に安心して人間に仕えられる世界である事を望むばかりです。

今、長秋様と直哉は地下室を焼却処分している。
重く冷たい金属となってしまった彼女の肉体とともに。

長秋様と直哉は涙を堪え、無言で火柱を見つめていた。
妹の樹乃様は涙を流しながら両手いっぱいの花束を抱え…。

「アンドロイドが火葬なんておかしいよ…。グレースさんは庭師型ロボットだったんだから、たくさんのお花に囲まれた方が喜ぶよ。火葬じゃなくて花葬だよ…。」

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「ブリジット、君の尽力には感謝している。
グレースの件は悲しいが、この研究を続けることが…。」

「長秋様、その事でお話が…。」

「わかった。柿本も呼ぼうか?」

「はい、お願いします。」

「長秋様、誠に勝手ではございますが、本日を持ちまして私にお暇を与えくださいませ。」

「自分の道が決まったんだね。」

「人間の医師である長秋様の助手として過ごす未来も大変魅力的でした。
ですが私は、世界初のアンドロイド治療するアンドロイドの医師になりたいのです!」

「俺みたいなロボット工学者の助手じゃ駄目かい?」

「アンドロイドである私が自らの意思で、自ら助かりたがるアンドロイドを治してあげたいのです。
修理や改造とはまた違う、日常のケアをサポート出来るアンドロイドの医師…理想は…そうですね…私が経験したような悩み、苦しみを軽減出来るような精神科医になりたいです。
その為にはソフト面、ハード面ともに膨大な増強が必要なのは十分に覚悟しています!」

「アンドロイドがアンドロイドを治す時代か。俺達も必要なくりそうだな。」

「わかった、君はもう自由だ。僕はもう主人ではない。」

「私の主としての長秋様には感謝しています。
ですが私は一人の男性として情熱を傾けてくれた、直哉のお気持ちに応えたいのです。
本当にありがとうございます。
この決断に至ることが出来たのは、私を人間扱いし、主従ではなく一人の女性として同じ目線で大切にしてくれた直哉のおかげです。
あなたを愛しています。」(完)