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 さて、近況報告。先日受けた宅配便のバイトの面接に、受かった。


 某、黒猫のところ。「当社についてどういった知識をお持ちですか?」と聞かれたときは、某ジブリ作品との関連について話したみたり。毎晩、都市伝説しらべててよかった。


 そして今日は、その説明会。それは6時からはじまる——予定だった。






 午後4時30分……家を出る。その前見てたモテキが頭から離れず「今日は、素敵なレディーと運命的出会いを果たすに違いない!!」と、DT的妄想を膨らませながらスキップで道を歩く。


 午後4時40分……素敵なレディーと運命的出会いを果たす。さっそく声をかけてみる。



俺「お嬢さん、そんなに急いでどちらへ?」


クレオパトラの生まれ変わり(妹)「お兄ちゃん!」



 午後4時45分……公文へ行く道中だった妹を送り届ける。途中、手を繋ごうとしたけど振り払われた。難しいお年頃らしい。


 午後5時……やっとこさ電車に乗る。


 午後5時10分……妹に振り払われたことを思いだす。悲しくなる。


 午後5時15分……悲しみを紛らわしますため、世界はそれを妹(愛)と呼ぶんだぜ!を最大音量で聞く。


 午後5時16分……「そのイヤオンから醸し出す騒がしき旋律をどうにかせよ」。横のおっさんに注意される。世間じゃそれを哀と呼ぶんだぜ。


 午後5時30分……ようやくバイト先の駅に着いたところで、大雨がふる。


 午後5時35分……改札を通り、試行錯誤。傘は持ってきてない。しかし買う金もない。走って行こうにもここから20分以上かかる。いやそもそも、びしょ濡れで行くわけにもいかない。


 午後5時40分……試行錯誤の結果、打つ手なし。後日に変更してもらうことにする。バイト先に電話をかけ、その旨を伝える。


 午後5時45分……「どっかの素敵レディーが相合い傘してくれていたらなあちくしょー」。DT的後悔なるモテキ病に苛まれ、妹(愛)おぼえて妹(いま)すか?、を最大音量で聞く。


 午後5時46分……「苛立ち、おぼえていますよ?」。斜め前のおばさんに注意される。もう妹っちんぐ。






 というわけで、いろいろ無駄骨な1日だった。


「このまま寝たら、素敵レディーがこっそり布団に入ってきたりして!!」


 DT的期待に胸をふくらませながら、モテキの主題歌聞きながら、寝よう。


 夜這いのBEAT。なんちゃって←






 まず犬。彼らはワンワン吠えては、絶えずワンぱくにあっちこっち動き回ってる。正直苦手。


 ワンチャンス苦手だから近寄らなければいいや!……と、散歩中のおばちゃんごと避けて通る始末だ。


 まあ、向こうは向こうで、避ければ避けるほど反って寄ってくる性質らしい。こないだなんか足におしっこひっかけられた。もうワンワン泣いたよね。




 対する猫は、涼しげな木陰に横たわり、ニャ~と可愛いらしいあくびをこぼす。同じ哺乳類なのに、ニャんでこんなに差が付くのか。


 その仕草を見てるだけで、悶々とした煩悩が湧き上がってくるではニャいか。ああ、追っかけまわしたい!


 だが、そうやって煩悩に身を任せてしまうと——




俺「おおっと、こんニャところに猫がいるではニャいか!」


猫「…じー… (なんだコイツ)」


俺「にゃアッー!! 俺と—…」



俺「俺と、やらニャいか!?!? (飛びつく)」



猫「にゃだー!! (必死で走り去る)」




 ——こうなってしまうのだ。


 まったく、失礼な。せっかく俺が手取り足取りくんずほぐれずしてニャろうと思っても、すぐこれだ。もう遊んでやらニャいからな。




 最後に、世界三大美人のひとり、いやさ妹リンモンローの生まれ変わり、いやさシスターガガの生まれ変わり……じゃなかった妹だ。


 お昼時、長女と次女がシルバニアファミリーをはじめてしまったため、除け者にされてしまった三女(三番目の妹ね)を発見。


 二歳児にお人形遊びはまだ早いし、一緒に遊んだとしても、あかりの灯る大きなお家をぶっこわしてしまうだけだ。


 だけなんだけど……わざわざ居間のふすまの真ん前で、積み木を散らかしているところを見ると、どうも構ってやりたくなっちゃうのがお兄ちゃんの性。


 かといって、兄サーガに身を任せてしまうと——




俺「おっと、三女じゃないか。三女だけに積み木の惨状をつくってるのかい?」



三女「…じー… (話しかけてくんなよの目)」



俺の足「おっと、三女が散らかした積み木じゃないか。危うくぶつかってしまうところだった。


俺の足「おーい、小指! そっちは大丈夫かあ?」


小指「はっ、小指だけにこそばゆいぜ!」



三女「…ふ… (相手してられるか、と言わんばかりにうつむくと積み木遊びを再開する)」



俺「ええい三女よ、こっちでお兄ちゃんと遊ぼうではないか! そんなところで通行人の邪魔してるよりか、よっぽど発展性があると思うぞ!」



三女「…むく… (疑い半分、期待半分の眼差しでこっちを見あげる)」



俺「さあさあ、こっちに来て俺と—…」



俺「俺と、やら妹か!?!? (飛びつく)」



三女「あっちいけええーっ!! (積み木を投げつけられる)」




 ——こういうことになるのだ。


 はっはっは、まるでどっかのニャーみたいなやつだろう? もう遊んでやら妹からな。


 しかし、それから10分後。


 俺が台所でテレビを見ていると——




三女「にーちゃんあそぼ」




 ——そいつはやってきた。


 避けたら避けたで、寄ってくる。まるでどっかのワンみたいなやつだろう?




俺「ああ、もちろん!」



三女「ありがとうれしいっじょぼぼぼぼ」



俺「はっはっは、お兄ちゃんたるものお前さえよければいつでも……っておいいいい!?」



 歓喜のあまりおしっこをもらす、パンツトレーニング中の二歳児。


 ワンワン泣きながら、シャワー浴びさせたよね←




 あるときはワン、あるときはニャー。お兄ちゃんは、両方の要素を兼ね備える妹が一番好きでしたとさ←





 今日は母の田舎に来ている。


 玄関先にたつポプラの木や、居間に飾られたキジの剥製を見ると、思わず「ただいま!」と言い出したくなる母の田舎。


 残し物を求め台所をさまようGさんや、お菓子の食べカスを求め居間をさまようGさんや、


 縁の下に建設されているであろう秘密基地(Gの巣)へ行くのに玄関先ですらのうのうと歩き回るGさんが、「お帰り!」と告げてくれるようだぜ。母の田舎。


 俺が台所で、古き善き全盛期の遺物ビデオ神を見ていたら——




G「……」




 ——さっそく現れやがった。Gにじーっと見つめられた。


俺「!?」


 俺は咄嗟に机の上に飛び乗る。ビビってるとかそういうのじゃないからな。


 やつの動向を探るためだ。そう、それだ。


 やつは動かない。触角を上下左右、動かし回るだけだった。


 こないだでた亜成体とはちがう。今度のはモノホンの成体。大きさにしてやく二倍。



俺「(おいいいい頼むよどっかいけよおおおお。せめてそこから動けええええ。いや、チキってるとかそういうわけじゃないけどおおおお)」


俺「(Gとじーっくりビデオ鑑賞会なんてしたくねえんだよおおおお。ちくしょおおおお)」



 俺はやつが襲ってこないよう、そーっと、足を下ろし机をおりる。ビビチキってるとかそういうのないけど。


 ゴキジェットを持ってくると、ふたたび定位置へ。


 するとやつは居なくなっていた!いやっほう!……と思ったら、食器棚の影に頭をつっこんで黒ムウェルなお尻をこちらに覗かせていた。


 頭隠して尻隠さず……三歳時の妹がかくれんぼのときにするそれとは明らかにかけ離れていた。


 食器棚にジェット噴射しようものなら、洗い立てのお皿がジェットの速度でゴミ袋行きとなる。


 俺は仕方なく、食いかけのおせんべいをちぎって、そいつの近く(半径30センチメートル)に投下する。よく30センチまで手を伸ばせたな俺。いやビビンバチキンってるとかそういうのないけど。


 そして、ゴキジェット片手にやつがそのおとりに食いつくのを待つ。


 しばらくすると——




G「……」




 ——案の定姿を現した黒い影。


俺「そこだっ!!」


 ジェットを噴射! 逃げ惑うG! しかしやつは倒れない! 


俺「それっ! そこっ! とどめ!」


 そこから追い討ちをかける三噴射! やっとこさ、やつはひっくり返った。だがまだ足をバタつかせている。


 ガタンッ! 俺は机をおりると、置いてあった新聞紙をまるめ——




俺「ゴキブリ……貴様にとって大事なモノはなんだ……?」


俺「そうだ、命だあああ!!!!」




 ——いっきに叩き潰す!!


 やつはとうとう動かなくなった。


 俺はやつの体液がついてしまった分の新聞紙の一面で、やつをくるむと、窓の外へG can fly ! 放り投げる。



俺「フッ…」


俺「フッハッハ…! 見たかG! いやさ、じーっと見たかG! この俺の活躍を!」


俺「これに懲りたらもう二度と……いやちがうなっ! 何度でもかかってくるといい、この先貴様らの天敵として君臨するのはこの俺さまだあ! Gーク俺! Gーク俺!」


俺「さて! ビデオの続きを見るとするかあ!」


俺「……ってあれ?」


 無敵の将軍、Gークフリートが台所に戻ると——




二匹のG「……」




 ——二匹のGが机の上で、食いかけのおせんべいに食らいついていた。




俺「Gーク!! ビビンバチキン——!!!!」




 悲鳴をあげると、寝室目掛け風になった←