(5)家計のキャッシュフロー表をExcelで作る
さて、もうひとつ出来上がるグラフがこのグラフです。
「現状推移の支出」
これは「現状推移のキャッシュフロー表」の結果から、支出項目別に年度ごとの支出金額を表示したグラフです。
最初は、グラフを作るのが楽しい…、という理由だけで作ったものですが…。(笑)
しかし、作ってみてビックリでした。
やはり、グラフにしてみると思わぬ発見があるものです。
これもグラフにすることで、「家計のキャッシュフロー表」だけをじっと見つめていても気づかない、家計管理のポイントについてはっきりと教えてくれます。
住宅ローンや生命保険についての攻略法や、テクニックについて語ることは、もちろん必要ですが、それよりも日々の家計管理がいかに大切かということについて自然と語ってくれています。
(4)家計のキャッシュフロー表をExcelで作る
前提条件の入力が終わると、現状推移のキャッシュフロー表と、2つのグラフが出来上がると書きましたが、グラフの1つがこれです。
「現状推移の収支」グラフ
現状推移のキャッシュフロー表から、必要な項目をグラフに表示したものですが、棒グラフはあまり重要ではなく、ここでの目的は折れ線グラフで表示している「貯蓄残高の推移」です。
キャッシュフロー表は、この試算結果についての詳細(裏づけ)を確認するためには必要ですが、ずっと眺めていても「ボンヤリ」します。(笑)
グラフで見ると一目瞭然ですね。
それと、注目していただきたいのは、「前提条件入力シート」で入力した項目とこのグラフが連動していることです。
つまり、年収の推移や、基本生活費についての増加率を、面談中であっても前提条件入力シートやキャッシュフロー表の数値を変更することで瞬時にこのグラフの変化を確認することができます。
ほんの少しだと思っていることかもしれませんが、その大きな変化はとてもインパクトがあります。
(3)家計のキャッシュフロー表をExcelで作る
前回の、「前提条件入力シート」への入力が完了すると、とりあえずその項目を反映したキャッシュフロー表と2つのグラフが自動的に完成しています。
まずは、FP相談の基本ステップ、現状把握が最初の目的ですから、ここでは「現状推移のキャッシュフロー表」という名前にしています。
前提条件の項目でわかるように、極めて基本的な項目しか入力していませんので、「え?これだけ?」と感じるかもしれませんが、これだけです。(笑)
ただし、これで完成ではなく、追加で入力すべき項目があります。
よくある支出項目としては、「自動車の買い替え」「家族旅行などの一時的なイベント」ずっと将来であれば「住居のリフォーム」などがあると思いますが、それもケースバイケースですから、弾力的に考えればいいところです。
例えば、老後に家をリフォームしたい…、という場合なんかには、現状推移のキャッシュフロー表が完成して、試算の結果から「リフォームするとしたらどれくらいの金額まで可能か」などがわかってきますから、この時点でのキャッシュフロー表には、それほど重要ではありません。
支出項目としては、税金や社会保険料、固定資産税や、マンションであれば管理費・駐車場代、その他にもいくつか用意しておきたいと思われるものもあると思います。
しかし、あえて、それらを含めて「全部でいくら」という感覚が家計管理には必要です。
家計のキャッシュフロー分析と、家計簿分析とでは目的が違いますから。
ここまで出来たときの最大の注意点は、収入の変化です。
収入の伸びが少し違うだけで数十年後の貯蓄残高は大きく変化します。
実際に手取り収入金額の推移について、ご相談者と確認しながら大きな誤差が生じないように注意することが必要です。
これから、FP資格試験の提案書課題を作成する人は、このツールでは項目が不足しますね。(汗)
しかし、実務では、この形のほうが、ご相談者にとっても効果的です。


