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渋谷で全速力で働く27歳のブログ

仕事は全速力、プライベートはゆるゆるな27歳男子がジェントルな30代を目指すためのブログです。

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昨日から草津に来ている。
理由は不思議な縁による。

一カ月ほど前のことである。以前訪問したことがある企業担当から電話がかかってきた。その企業のお客さんへWebプロモーションの提案を手伝って欲しいとのことだった。打ち合わせをしていると、商談スペースの横を年配の方が通りすぎた。
出会い頭、『お前名前はなんて言うんだ?』と一言。僕の目の前にいた担当が小言で言う。『うちの会社の会長です』
名刺交換をすると杉山敏隆と書いてあった。どうやら元総理大臣阿倍晋三の後援会会長でもあるらしい。

僕の真横に座り、僕の書いていたノートとペンを手繰り寄せる。生まれは?年齢は?出身大学は?生まれ?貯金は?矢継ぎ早に質問、いいや尋問が始まった。聞かれたことに答えていると、『お前気に入った。草津知ってるか?来月温泉に行くんだ。若いやつの交流の場にもしたい。予定空けとけ。いいな。』とニヤリッとした笑顔で言った。

普通初対面の人に、旅行に誘ったりはしないだろう。ましてや言葉は有無を言わさぬ物言い。憮然としてもおかしくない場面にも関わらず、僕は『わかりました。』と言ってしまったのである。話していたのはものの5分程度にも関わらずである。杉山会長の人間くさい人柄に興味を覚えたのだった。

昨日の朝8時45分東京の新丸ビル前からバスで草津を目指したのである。バスが動き出すと皇居の外堀沿いで土曜の朝からランニングに励む人が30人以上目についた。

バス内では参加者一覧が配られた。総勢45名近く。規模はどうあれ20名以上が企業の社長。年齢は上は71歳から下は25歳。一見何の集まりだか全然分からない。バス内では一人一人自己紹介を行った。やけに話し方がうまい人が数名いた。参考になった。


昼食は釜飯で有名な佐久の荻野やで食べた。昼からビンビールがふるまわれる。近くの席にいる人は自己紹介はしたとはいえ顔と名前がなかなか一致しない。会話は最初はぎこちなかった。それでも釜飯が旨かったので妙に急いでかけこんだ。


先はどうなるか全く読めない旅が始まったのだった。
昨日は入社後半年研修というものがあった。
同期は最初僕を除き6名いたが、一人減っていまは5名。流石に半年も経つとそれなりにみんな結果は出してくる。意識する相手が近くにいるのはいい。緊張感を持って仕事に臨めるからだ。


研修では会社の理念とビジネスマナーの振り返りを行った。

僕が働く会社にはこんな理念がある。

『命に対する感謝と責任の気持ち、社会に対する感謝と責任の気持ちを忘れずに、ひとりひとりの幸せ、社会の維持・発展に貢献することを目的とした企業活動を営むこと』

シンプルだけれど、僕はこの理念が結構気に入っている。


前職でいろいろな企業の採用活動を支援しているときは理念なんて、とたかをくくってしまってたことがある。今では反省している。

学生には理念なんてよく分からないだろうし、自信を持って伝えているような企業は希だったこともある。

軸足をどこにおくか。
自分の存在、部署の存在、お客さんとの関係、仕事の意味、全ては理念に凝縮されている。


今の会社の面接を受けたときに印象的だったことがある。

一次は今の部長。二次は事業部長。三次は社長。誰の口からも、同じビジョンが出てきたのだ。入社した後にわかったことだが、面接の合否の決定権は完全に面接官に一任されている。僕が何を話したか、僕の印象は次の面接官に伝わっているが、面接官が何を話したかは共有されていない。にも関わらず同じ目線で仕事をしているのが伝わってきたのだった。


これからも働くうえで大切にしていきたい
健康食品の販売を始めるシステム会社の部長と打ち合わせがあった。
13時からだったが、予想以上に長引いた。終わったのは15時前。場所は西麻布の交差点。お腹を空かして近くをうろうろしたあげくゼストというダイニングカフェに入った。『ようこそ、いらっしゃいませ!』と歯切れのよい健康そうな女性店員の声が颯爽と響く。顔の小さな可愛い子だった。

店内の雰囲気は一言でいうとウッド基調のウエスタン風。ランチセットのタイカレーとサラダ・ドリンク・スープバーが一つになったものを頼む。

建物の二階にあるお店は窓が全て開かれていて涼しげである。一瞬で気に入った。タイカレーは、まろやかさとパクチーの風味とピリ辛が合わさったような味がした。

帰り際、勘定を済まそうとすると、先ほどの元気な女性店員さんが声をかけてきた。『お味はいかがでしたか。辛くありませんでしたか』。実に自然な雰囲気で、すぅっと入り込むように。

『美味しかったです。ご馳走さまです』と返事をするとビックリする出来事が起きた。普通釣り銭はレシートを添えて手におくものだが、彼女は両手で僕の手を包み込むような形をとった。それは、半分手を握ってるいるとも言えるくらいだったのである。軽く笑みを浮かべながら。

内心ドキッっとした。大人なので顔には出さないように気をつけた。階段を降り店を後にしようとすると『本当にありがとうございました。お仕事お疲れ様です。頑張ってくださいね』とそれは丁寧な口調だった。


トドメの一言である。
僕はここまで丁寧な接客は久しく受けたことがない。お店は空いていた時間とはいえ一人のお客さんにここまで対応できるとは…。居酒屋で働いていたことがあるので僕は飲食店の接客や対応はいつも見ているし、口うるさい方だと思う。それがすっかりこの店と彼女のファンになってしまったのだ。

いいお店には店の雰囲気、料理もさることながら、必ずいい店員さんがいる。
改めて強く感じさせられたのだった。