草津の話はあと一話残っているが1日寝かせよう。
大学時代の親友との飲み会兼誕生会があったからだ。所沢のえん楽という行きつけの隠れ家に今日もいった。
右に写るは中大の入学式で僕が一番最初に話しかけたRである。仙台から上京し、右も左も分からず友達も一人もいない僕はたまたま同じクラスのRに出会った。香川県出身で年は一個上。名字が大貫であいうえお順で小野と近いこともあり並びが横だった。なんてことのない出会いだった。話すと口数はそれほど多くはないが、人間として芯が通っており、お酒が入るとときには熱っぽく語りだす。僕は彼の人柄がすぐ気に入った。大学1年時の前半は好きなバイクを買うために皆がサークルやら色恋沙汰に励むなか脇目も降らずバイトに勤しんでいた。念願のバイクを手にすると日本全国ツーリングへ。顔は少しコワモテだが、意外に甘いものが好きでよく男二人で学内で甘味を食べていた。
左は僕がいた総合政策学部で大学1年の末にSAという次に入学する1年生を迎えるイベントで知り合ったMである。曲がったことが大嫌いでいつも自分の心に素直に生きている恋多き女子である。
僕たちは出会った時期もバラバラだったが定期的に飲んだり遊ぶ間柄になった。
卒業してまる5年たってもその関係性は何も変わっていない。お互いの身の丈話を年に3~4回は会って話す。ずっとそうやってきた。僕は二人が大好きだし、きっと二人も僕を好きでいてくれる。ときには耳が痛いほどの直言を余すことなく言ってくれる。僕のいいところも悪いところも全部わかってくれている。二人と飲むときは普段あまり話さないようなことも自然と口にでる。
とっても居心地がいいのである。もちろん居心地がいいだけではなく、元気ももらえる。明日からもっと頑張ろうと思えるようなパワーが自然と湧いてくるような。
今日はRから嬉しいいい話が聞けた。聞いた瞬間に心があたたかくなった。
も知り合って10年を迎えようとしていた。
帰り際。いつももうちょっと話していたいと思う。それでも僕らは帰路につく。
そんなときだけ、ちょっと大人になったような気がする。
次はそれとなく8月11日に再会を約束した。
帰路の電車は空いていた。

