思うことはあって、だからこそ「そんなもの」はどうでもいいって投げ出したこともあった。
僕はやっぱり自分の家族が一番大切で、それを蔑ろにされたことが気にかかってたんだ。
何かに反発しては尖った言葉を投げたりもした。
でも、歳取ったんだな。
自分の勝手な敵意のせいで、子どもたちの楽しい時間を奪っちゃいけないって思うようになった。
いや、実際はもっと穏やかで、もっと自由に思えるようになった。
それぞれが新たな家族を持ち、そこには騒がしい子どもたちがいて笑っていた。
もうそれでいいのかもしれないし、失くしたものを嘆くよりも受け継ぐことの方が十分に意味があって、
平和なんだと思えるようになった。
例えばそんな青さも愛しく、そして少しだけ申し訳なく思いながら
僕は「大きく寝息を立てた未来」を抱えて帰路についた。
また集まろう。