去年の祭りは一人だった。
家族は実家に帰って、だから持て余した時間をそんなことに当てたんだ。
酒を飲んで、歩いて、耳からリピートする曲を聴きながら、また酒を飲んで。
不定期に届くLINEに返信をして、そうやって一人でいることに寂しくなったり、有り難がったり。
今年はそんな時間を共有したくて家族みんなで訪れた。
何をするにも不自由で、片手間の酒も喉を潤したかどうか曖昧な感じ。
でも、去年より笑ってる。いろんな人に声をかけられ、調子に乗って踊る娘を見て、呆れながらも笑ってた。
寝る前に娘が、今日は楽しかったねって。
もっと飲みたかったし、もっとぼんやり人生や仕事のことを考えたかったけど、
こんな日も悪くないなって思った。
たいそうなことはしていないこんな日を、絶賛してくれる娘の頭を撫でて、思う。
来年もみんなで行こう。
僕のちっぽけな空想時間のために使うなんて勿体無くて。
君たちが汗だくで楽しげにしてくれるなら、僕の秘密の時間は必要ないのかもしれないね。