今だけ。 | 長く短い一日の出来事と思うこと

数ヶ月経てば、僕らの家族に仲間が加わる。

 

なんて楽しいことなんだ。

 

そう思ってたけど、きっと彼女にとってはしばらくの間は違うんだろう。

 

僕ら二人を、ほぼ100%独占していたのに、それが突然半分になってしまう。

 

それは徐々にではなく、突然に。

 

かまってもらう時間も、話す時間も、目を合わせる時間も。

 

そう思ったら、なんていうか、

 

彼女がお姫様でいられる時間をもっと大切にすべきなんじゃないかって思った。

 

一人目と二人目の明らかな違いは、どれくらい僕たちを独占できるかの上限を知っているかどうかだと思う。

 

彼女だけしか知らないその数値を、僕たちは勝手に年齢や成長にこじつけて躾けるんだ。

 

きっとそれは仕方のないことで、自然なことなんだと思う。かつての僕もそうだったかもしれない。

 

もう彼女はこの先ずっと、独占はできないわけで。

 

それならいっそ今だけは思う存分にお姫様になってもらおうじゃないか。

 

好きな食べ物を、好きな場所を、好きなことを、思う存分にすればいいし、嫌になったら投げ出してもいい。

 

そのサポートは喜んで引き受けようと思うんだ。

 

仕事だなんて言い訳しないでさ、たくさん出かけようか。遊ぼうか。

 

これでもかってくらい毎日にイベントを作ってやるんだ。