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・子どもの脳がグングン育つ読み聞かせのすごい力 単行本 – 2023/7/31
佐藤亮子
佐藤ママの本を読むのは「3男1女東大理IIIの母 私は6歳までに子どもをこう育てました」に続いて4冊目、そして読み聞かせの絵本としては「子どもの脳と心がぐんぐん育つ 絵本の読み方 選び方」に続いて3冊目になります。
子ども4人を東大理Ⅲに入れた佐藤ママの読み聞かせに関する本ですが、一言でいうとすごいにつきます。
前回読んだ読み聞かせの本も良かったのですが、佐藤ママの読み聞かせの考え方、思い、エピソード、信念などが全て深く重く、前回読んだ読み聞かせの本とは全く違う厚みになっております。
まず最初からすごいです。生後半年前ぐらいでしょうか。佐藤ママはくもんの推薦図書から200冊を購入し、子どもの手が届きやすい2段の棚をDIYします。その後さらに100冊を購入した後は図書館をメインに活用したようですが、最初に200冊を購入したこと、そして子どもが頑張れば手が届くサイズの棚を作ったこと、導線を考えて作ったとのことですがそこにかけられるお金も、棚が作れてしまう器用さもすごいにつきます。
本ではないですが、朝食と晩御飯を30日分考えてルーティンするというのも驚きました。晩御飯はともかく、朝ごはんも30日分献立を考えて日替わりで楽しめるという発想。おにぎりは具を変えるだけで5種類、卵も目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵など簡単に変えられると書かれてますが、朝は一日の始まりなので、毎日楽しく朝ごはんを食べていたのではないかと感じました。
定期的に読み返したくなる本だと思います。これは図書館で借りてるので返しますが、また時がきたら借りるか買いたいなと感じました。
この本には読み聞かせに関する考え方や極意などが書かれているのですが、おすすめの絵本50冊に関する文章が想像以上に濃い。
一冊一冊のあらすじを書いているのがよくある読み聞かせの本ですが、佐藤ママの本は違います。
あらすじも書いてあるのですが、ひとつひとつの絵本に関する思い入れやエピソード、考え方、その後の行動など、佐藤ママの想いが深く、私は今までどんだけ絵本を適当に読んでいたのだろうと落ち込むほどでした。
絵本をここまで多面的に考え、読み取ってそして自分なりの解釈で、子ども達に伝えている姿が浮かびました。
(伝えていると言っても読んだ後に解説したり、感想を求めたりはしてないようです)
例えばスーホーの白い馬の絵本で馬頭琴という楽器が出てきますが、お子さんの学校に馬頭琴の奏者がきいて感動したことなどが書かれています。今はスマホもあるので、スマホで音色を聞かせてあげ、機会があれば本物にも触れてあげさせてほしいとされています。
絵本ではよく動物がでてきますが、動物園に行って読んだ絵本とリンクさせる取り組みもよくされていたそうです。
これはハーバードで学んだ読み聞かせの本にも書かれていたと思います。
小学校の理科の授業で学ぶからと、チューリップ、ひまわり、あさがお、ヘチマを植えられており、本だけでなく本物から感じ取って学ぶことには常に積極的だったように感じます。本では平面ですが、本物は立体的で匂いや触感などあらゆる五感が働きます。
佐藤ママは絵本を切り口に様々なものに興味をもつきっかけづくりをされていたと感じました。
私もチューリップ、ひまわり、あさがお、ヘチマは植えようかとちょっと検討中です。庭の手入れを頑張ります。
1歳の時には、りんごの絵本を読んだ後に、リンゴを切って食感を感じさせることもされていたようです
こまったさんのスパゲッティなど、料理関係の絵本を読んだ後に、本物のスパゲッティを食べさせることもされており、その成果もあってか、お子さんはみなさん料理好きなようです。男3、女1の四人ですからこれは素晴らしいことですね。
うちも父ちゃんのちゃんぽんめんや、たこやきの絵本を読んだ後に同じことをしました。最近は子どもとピザをよくつくるので、反対にピザ作りの絵本を借りてきて読むとさらに楽しめるなと今、ふと感じました。
昔話の絵本では、木下順二さんの作品を薦められています。
さるかに合戦の「さるむかし」、鶴の恩返しの「夕鶴」など劇の本のようですが、この人の作品は読み進めようと思いました。
ほか、「おやすみなさいコッコさん」の絵本では最後のページに進むにつれて声を小さくされていたこと。
一度に読む絵本の上限は30分(集中力)。
子どもに感想は求めず、解説も手短に「これは悲しい話だね」などと短くまとめること。
子どもの言うことは「へぇ、おもしろいね」と共感してあげて、どんどんアウトプットさせていく。
場面展開など新たな展開では「間」をとって、ハラハラを演出。子ども達が聞きたくなる読み方をする。
通知簿を貰った時は結果に関わらず「お疲れ様」と言う。私は「ちゃんと渡してくれてありがとう」でもいいかなとも思いました。
佐藤ママは1日10冊の絵本を読み聞かせしていたことで有名ですが、読み聞かせを本格的に始めたのは生後半年かららしく、3歳までに1万冊を達成するため日割り計算で一日15冊の読み聞かせをしていたそうです。
今まで10冊と思ってたが、私も10冊の目標を教わったのは生後半年ぐらいだったので、もっと読まなければならなかったか、、とちょっと思いました。7冊、8冊でおわったこともありましたし、その時はちゃんとどこかで補填できたかと言うとできてないことも多々あったと思います。
てっちゃんがRSウイルスで保育園を三週間休んだ時、私は朝4時に起きて仕事をするなど、ふらふらだったこともあったので、そのあたりはちゃんと読めてたか覚えてません。
もう過ぎてしまったことですが、佐藤ママが言う読み聞かせの黄金期の6歳までまだ少し年月はあるので、それまでに私はしっかり絵本を読んでいこうと思います。
私が絵本を書くとしたら、それまでには書かないと、、絶対書く!
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