中国の「債務の罠外交」について | 日本が良くなりますように

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アメンバー記事は完全な個人的メモとして使おうと思います。メモなので面白くないと思いますが、保守思想でスピリチュアルに抵抗のない方限定で見てもらってもいいです。コメントはお返事等できない場合もあります。

この記事を読む前に一言…

 

中国が嫌いな人も多いと思います

私も印象が良くない部分が色々あります。

 

色々な情報が飛び交っているので精査していきたいと思い、記事にします。

中国を擁護するというわけではありませんがレッテル貼りはできるだけ避けようと思っています。

 

まず、中国も一枚岩ではないということを念頭においておきます。

 

習近平は現在、ほぼ独裁体制

それは江沢民派への粛正が済んだということ

独裁体制だからこそ改革が進んでいるということも。。

 

今回の記事の要約

中国の「債務の罠」は確かにあった。

 

それは江沢民を隠れ蓑にしたヘッジファンド(ウォール街)が仕掛けた殖民地的支配体制だった。

 

しかし、近年それは崩れかかっている。

 

その一つが習近平がアフリカの借金を免除したというニュース。

 

 

  債務の罠とは

 

 

麻生さんがわかりやすく説明しています。

「サラ金の多重債務と同じ」

(注 5年前のニュース)

 

 

 

 

途上国への融資といっても借金は借金。

返済はしなくてはいけない。

借金漬けにする。

企業も中国の企業、労働力は中国人がくるので現地の発展につながらない

 

 

 

  中国はアフリカ17カ国のために23の借金を免除する

 

先程、江沢民派への粛正が済んで習近平は独裁体制に入ったと言いました。

そこでこのニュースをご覧下さい

 

アフリカの借金を免除

 

中国はアフリカ17カ国のために23の借金を免除すると、中国の王毅外相が発表した。

 

 

(ニュージーランドのニュースサイト)

 

China forgives debt for 17 African nations

China has pledged to forgive 23 interest-free loans for 17 African countries and will also provide food assistance to the struggling nations.

 

中国、アフリカ17カ国の債務を免除
中国は、アフリカ17カ国に対する23の無利子融資を免除することを約束し、また苦境にある国々に食糧支援を行う予定です。

 

 

 

声明によると、王氏は中国・アフリカ協力フォーラムで、「中国は2021年末までに満期を迎えたアフリカ17カ国の23件の無利子融資を放棄する」と述べた。

 

 また、中国は今後も融資、投資、支援を通じて、アフリカの主要インフラプロジェクトの建設を積極的に支援・参加すると約束した。

 

「また、アフリカからの輸入を増やし、アフリカの農業や製造業のさらなる発展を支援し、デジタル経済、健康、グリーン、低炭素分野などの新興産業における協力を拡大していく」と述べました。 

 

王氏はまた、中国がアフリカ17カ国に食糧支援を行うことを約束した。

 

 

 

 

 

  中国の”債務の罠”は実際にある

 


中国の”債務の罠”は実際にあったことも留意しておきます。

 

ザンビアで中国人に恨みをもった従業員が幹部を殺害するという事件もありました。

 

 

安い中国製品に市場を奪われて現地産業が育たない。

国の限界以上の融資をし、借金漬けにする。

 

 

など問題は多くあるようです。

 

 

 

 

上記動画で話にあがったスリランカの話 4:15~

借金で中国に港をとられたといいます。

これについては後述します。

 

スリランカの破綻の原因は実は中国ではなく、実は政治腐敗であるとか…

(オーガニック推進が原因でもはない)

 

 

  スリランカの破綻は西側諸国が原因

 

 

実際スリランカは借金漬けでした。

しかし、その債務の中身ですが、中国というより西側のほうが多かったそうです。

 

中国 10%

西側 50%

 

観光業依存、脆弱な経済構造

 

 

 

スリランカの経済は観光業に依存していたが、生命線の観光業がコロナで大打撃

 

IMFの統計からみると、財政赤字の対GDP比は、2021年には12.6%になった。

財政の悪化は、海外借り入れを含め、政府債務の拡大につながる。債務残高がGDPに占める割合は、2021年に107.2%とGDPを上回る規模にまで膨れ上がった

 

 

 

ちなみに”オーガニック推進で破綻した”という噂のスリランカについては知っています。

本当の原因は?

 

 

スリランカの破産は、完全に政治腐敗が原因

 

スリランカの破産は、完全に政治腐敗が原因。
■公用語を英語からシンハリ語に改定し、優秀なタミル人を要職から排除。
■内戦を治めたことで英雄視された前大統領マヒンダ・ラジャパクサ氏はスピード感のある経済成長を推し進めるためインド、中国、日本、アメリカからの投資と貸付をすすめる。

— Aand (@AandAMSandI) July 11, 2022

 

スリランカの破産は、完全に政治腐敗が原因。
■公用語を英語からシンハリ語に改定し、優秀なタミル人を要職から排除。
■内戦を治めたことで英雄視された前大統領マヒンダ・ラジャパクサ氏はスピード感のある経済成長を推し進めるためインド、中国、日本、アメリカからの投資と貸付をすすめる。

■一路一帯構想を実行していた中国は、債務審査を簡略化し迅速に債務支援を行う。日本はこの時に「スピード感」でおとり、スリランカの中国依存が加速。

 ■しかし、すでにスリランカ内部の政治腐敗は進み、政治家や有力者への賄賂や中間マージンの上納が習慣化 

■実際の工事は一向に進まず。工期延長と建設費用超過が至るところでおこる 

■現職大統領ゴタバヤ・ラジャパクサ大統領は、兄マヒンダ氏の後押しを取り付け、移住先のアメリカから帰国。 

■ラジャパクサ一族はじめ、多くの国会議員が議員報酬に合わない高級外車を複数所有していたり、豪華絢爛な邸宅を所有していたり様に国民は激怒

■生活用ガス、ガソリン、石炭までも欠く生活をきっかけにデモが拡大。それまでデモを抑える側だった知識人も参戦。 

■デモ隊の一部が暴徒化し、大統領、首相、国会議員の邸宅に放火。 

■現在にいたる。

 

 

その投資の割合

↓↓↓

 

 

 

↑↑↑

ね。債務のトップホルダー、欧米のヘッジファンドです。

ブラックロックとか、JPモルガンとか有名ですよね。

 

もうひとつ

 

 

 

  パキスタンの対外債務は1800億ドル(約55兆円)で、そのうち中国に対する債務は16%の300億ドルに過ぎない

 

パキスタンも中国への債務は16%しかない。

残りは…欧米でしょう。

 

 

 

 

 

パキスタンの対外債務は1800億ドル(約55兆円)で、そのうち中国に対する債務は16%の300億ドルに過ぎない。

 

しかし、パキスタンの経済的苦境を中国のせいにする人もいます。🤪 

 

IMFや世界銀行などからの1500億ドルの融資で、一般のパキスタン人が一体何を得たのかは知らないが、中国の融資-#CPEC プロジェクトのために-は、海港、空港、高速道路、発電所、地下鉄システム、太陽光発電所、病院などを実現した。

 

 

 

汚職はどこの国でも問題になっていますが、特にインフラプロジェクトではそうです。

発展途上国の政治家が大規模なプロジェクトからわずか5%をかすめ取ることができれば、彼や彼の将来の世代は1日も働く必要がないのです

 

 

 

 

 

昨日聞いた台湾人評論家の話によると、

1.中国からの貸出より欧米機関の融資が圧倒的に多い

2.中国融資の金利は2.7%、欧米機関の金利は5%

3.中国融資の使い道は将来につながるインフラ、欧米機関の融資は原油輸入等消費も多い

 

 

  「債務の罠外交」神話の問題点

 

 

「債務の罠外交」は本当のところどうなんでしょう?

読んでみて一考してみてもいいかもしれません。

 

スリランカの港などインフラ差し押さえも”リースにしてその資産を他の借金の返済にあてただけ”と書いてありますね…

 

「債務の罠外交」は、自国の帝国主義政策を曖昧にし、IMFや世銀が法外な高金利の略奪的融資を南半球の国に押し付けていることから目をそらすために、米国が進めている物語

https://mronline.org/2022/12/23/why-chinese-debt-trap-diplomacy-is-a-lie/

 

 

↑以下、ここからの引用

 

「債務の罠外交」神話の問題点

 

 一般に、この「債務の罠外交」神話には3つの問題点がある

 

 

 第一の問題は、この神話が、中国が一帯一路構想のプロジェクトを一方的に指示して、他国を誘い込み、こうした略奪的な融資を受けさせることを前提としていることである

 

 

実際には、中国の開発資金は、二国間の交流や取引を通じて、大部分が受益者主導で行われる。インフラプロジェクトは、中国ではなく、受益国が自国の経済的・政治的利益に基づいて決定する

 

 

 

 このシナリオの第二の問題点は、中国が国を借金漬けにするために過酷な条件で略奪的な融資を行うことが政策であるという仮定に依存していることである。

 

 

実際には、中国はかなり低い金利で融資を行うことが多く、既存の融資の条件を借り手にとってより有利になるように再編したり、融資を完全に免除したりすることもしばしばある。

 

実際、2022年8月、中国政府はアフリカ17カ国の23件の無利子融資を免除すると発表している。それ以前にも、2000年から2019年の間に、中国は合計150億ドルの債務を再編し、アフリカ諸国に与えた融資を34億ドル免除している。

 

 

 そして最後に、この債務の罠外交の物語の3つ目の問題点は、その主張とは裏腹に、中国がある国の債務不履行を理由に資産を差し押さえたことはない、ということだ。

 

 

 

スリランカのハンバントタ港 

 

中国の開発金融は通常、受益者主導で行われるため、この港は中国ではなくスリランカ政府が提案したものであり、港はBRIよりずっと以前、数十年前から同国が持っていた計画であった。実際、スリランカ政府は最初にインドと米国に港湾への融資を打診した。

 

両国に断られた後、中国に打診した。そして、中国の建設会社であるチャイナハーバーグループが受注し、中国の銀行が資金を提供することになったのです。

 

つまり、ハンバントタ港はもともと中国の提案ではなかっただけでなく、BRIが始まる6年前の2007年に実現したのである。

 

これを中国の「債務の罠外交」とするもう一つの問題は、スリランカの債務負担は、中国の融資によるものがごく一部であったということです。

 

2017年、スリランカの対外債務は500億ドルを超えていたが、そのうち中国が所有していたのはわずか9%だった

 

実際、スリランカの債務は主に欧米からの借入れによって発生したもので、政府は中国よりも世界銀行や日本に対してより多くの債務を負っていたのです。

 

スリランカが負債を抱えたため、政府は国際通貨基金(IMF)による救済を手配した。

 

また、ハンバントタ港は商業的に失敗していたため、スリランカ政府は経験豊富な企業にリースし、その資金で債務を返済することにした。

 

当時大統領だったマヒンダ・ラジャパクサ政権は、まずインドや日本の企業に声をかけたが、いずれも断られた。

 

 

そこで、中国の国営企業であるチャイナ・マーチャンツ・ポーツ・ホールディングスと交渉し、11億2000万ドルで、99年間のリース契約を結び、その資金を他の債務の返済に充てたのである つまり、記事で目にするような債務と資産の交換は行われていない

 

ウォールストリート・ジャーナル紙は、IMFの役割から責任をそらすために、中国を「スリランカ最大の債権者」と呼び、その融資政策が危機を「助長」したとまで言っている。しかし、これもまた誤りである

 

2021年時点で、スリランカの債務の81%は、欧米の金融機関と日本やインドといった欧米の同盟国が所有している。

北京の所有は10%以下です。

 

実際、当時、IMFだけでスリランカに16回融資し、経済危機の際には債権者の利益になるように継続的にリストラを行った

 

スリランカの危機を生み出したのは、欧米の金融機関による融資とそれに伴う緊縮財政の強要、経済の新自由主義化であり、ここに中国の「債務の罠」は存在しない

 

本当の債務の罠 中国の「債務の罠外交」は、自国の帝国主義政策を曖昧にし、IMFや世銀が法外な高金利の略奪的融資を南半球の国に押し付けていることから目をそらすために、米国が進めている物語であることは明らかである

 

中国の融資は、その国の発展にとって重要なインフラプロジェクトに対して供与されるものであり、IMFや世銀の融資のように民営化プロジェクトや構造調整と結びついているわけではない

 

実際、IMFや世銀の融資は、公共部門の民営化、社会福祉制度の縮小、貿易自由化を条件としており、欧米資本主義者の利益を潤している

 

略奪的な金利は、これらの融資が決して返済されないことを保証し、借入国を貧しいままにして、低開発の状態に閉じ込め、同じ西洋資本家の手によるさらなる略奪と資源採掘を確実にするのである。これが本当の「債務の罠」である

 

 

 

  西側の金融資本主義はアメリカ自身にも悪影響を与えている

 

つまり、金融資本主義の欧米がインフラに投資しないので中国がインフラに投資する形で貢献した。日本は当時迅速に行動できなかった。ということかな。。

 

 

 

Justin Lin, Chinese & World Bank Chief Economist, was shocked to find that West had no desire for large-scale projects.

The West is run by bankers & Wall Street types, who focus on minimal expenditure and maximum returns in the shortest time possible. But development of poor nations require enormous investment in infrastructure. And nobody understands this and has proven this better than China.

There are lots of Indian elites working at the IMF and the World Bank. These people just parrot the Western talking points and do harm to India. World Bank and IMF also have kept Africa and Latin America down for decades by refusing to help them with infrastructure projects.

China rejected this financial capitalism and first focused on its own infrastructure. Later, Chinese developed their own financial institutions like China Development Bank to fund the Belt and Road Initiative.

 

中国と世界銀行のチーフエコノミストであるジャスティン・リンは、欧米が大規模なプロジェクトを望んでいないことに衝撃を受けた。

欧米は銀行家とウォール街のタイプによって運営されており、彼らは最小限の支出で最大のリターンを最短時間で得ることに重点を置いている。しかし、貧しい国の開発には莫大なインフラ投資が必要だ。このことを中国ほど理解し、証明している国はない。

IMFや世界銀行にはインドのエリートがたくさん働いている。この人たちは欧米の話術をオウム返しし、インドに害を与えているだけだ。世界銀行とIMFはまた、アフリカとラテンアメリカのインフラ・プロジェクトを援助することを拒否することで、何十年もの間、アフリカとラテンアメリカを低迷させてきた。

中国はこうした金融資本主義を否定し、まず自国のインフラ整備に力を入れた。その後、中国は中国開発銀行のような独自の金融機関を設立し、一帯一路構想に資金を供給した。

 

ところで、この金融資本主義の姿勢は米国にも影響を及ぼしており、米国のインフラは今や最悪の国のようになっています。

 

 

 

<コメント>

ただし、中国製のインフラには色々な意見が飛び交いそうですが…

たぶん私もそれに賛成すると思います(^_^;)

 

 

 

  アフリカの人は実際どう思っているのか?

 

こちらの動画をまとめます

 

 

中国はアフリカを食い物にしている

では、アフリカの人達はどう思っているのでしょうか?

債務の罠とは何か?

借金漬け外交のことです。

4兆3千億円もの投資をしている中国

新しい殖民地支配だ!、とメディアは批判しています。

 

否定的な意見

肯定的な意見

 

両方を見てみましょう

 

否定的な意見

中国は労働者や機材など全てをアフリカに持ち込みその結果として地元の人々の雇用を奪っている

中国製品によるマーケットの独占

大量に輸入されてくる商品によって地元の産業はダメージを受けている

依存してしまいアフリカの産業が育たない

レアメタルなどの資源が収奪される

国のキャパを超えた融資をする。借金が膨らむ。

 

 

アフリカの人達はどう思っているのか?

world service poll 2014というのがあります。

世界の主要国に対する評価。その国は世界に対して肯定的な影響を与えているか?否定的な影響を与えているか?

 

なんと!肯定的と答えた人

ナイジェリア人85%

ガーナ人67%

ケニア人65%

(2017年もほぼ同様)

 

アフロバロメーターというpollがあります。

 

アフリカ人の中国に対する感情を調査しています。

 

あなたの国に最も影響を与えている国はどこか?

 

1位 旧宗主国 28% 

2位 中国 23%

 

中国について肯定的 63%

中国の経済支援は良い内容 56%

 

○インフラ投資、中国製品は安い

×中国製品の質が悪い35% 地元の雇用が奪われる14% 資源が争奪される10%

 

ここで驚いたのが、欧米が批判している 地元の雇用が奪われる 資源が争奪される はそれぞれ10%程しかいない

最も嫌っていることは中国製品の質の悪さ(^_^;)

 

では何故欧米は中国を新しい殖民地支配だと強く批判しているのか

 

16世紀から始まった奴隷貿易、19世紀から始まった殖民地支配…

 

今まで何百年もアフリカに影響力をもってきたヨーロッパ

第二次世界大戦後はアメリカも影響力を強める

 

それが近年経済的にも政治的にも中国におびやかされています。

それは欧米にとってとても都合が悪い

 

そのためアフリカの人達自身が中国に抱いている印象以上に

中国のアフリカ進出を批判しているのではないか

 

日本の中国批判は…アメリカ発信の情報ばかり見ているということも理由の一つ

 

最後に原貫太さんの言葉

「「中国を擁護するスタンスだ」「反日の人間なのか!!」と誹謗中傷受けるので正直この動画を作るのには勇気が要りました」

「僕らが持っている世界観は欧米に偏りすぎているという前提を踏まえた上でアメリカもヨーロッパも中国も同様に批判していく姿勢が大事なのかなと思います。」