Kindle Unlimitedさんで読ませていただきました。
あらすじ:
皇太子の命により、ザクセン帝国に敗れたばかりの隣国リンドール大公国の伯爵令嬢レティアナを妻を娶ったアバロフ侯爵家の嫡子のエルヴィン。リンドール大公国を統治する地盤を固めるため、公女との婚姻を求めていた皇太子だったが、肝心の公女は戦時の混乱に乗じて行方不明。そんな最中に見つけ出されたのがレティアナ。エルヴィンは、仮初めの夫婦として過ごし、ほとぼりが冷めた頃に離婚しようと提案するが、レティアナは、拒絶し、処女を散らしてほしいと懇願する…。
今週末は、久しぶりに、たっぷり本を読みました~。
こちらの作家さんは、私は初めて読んだ作家さんだったのですが、好きかも~。
異世界TL小説です~。
暴君の納める国、リンドール。
大公は、処女大好きで、肉親だろうと、なんだろうと手を出す大クズ。
そんな父親から逃れるために、なるべく人目につかないように暮らしてきたフロレンティア。
リンドールが戦争に敗れ、そんな父親も亡くなった。
そんなフロレンティアには、兄が居る。
婚約者に嫁ぐ直前にフロレンティアの父親の毒牙にかかった母親の友達が生んだ異母兄。
(こちらは、大変、胸糞悪いお話なのですが、詳しいことは割愛します。)
異母兄の母は、その子を受け入れてくれた伯爵のもとに嫁ぎ、伯爵家の兄の妹がレティアナ。
兄たちはリンドールから逃れることになり、フロレンティアをレティアナとして亡命させようとするが、フロレンティアは、とどまることを選ぶ。
のですが、伯爵家に居たところをザクセンの人たちが、勝手に(?)伯爵令嬢のレティアナだと勘違いしてザクセンに連れて行ってしまったのですね~。
そして、リンドールを統治するために、公女を探しているザクセンの皇太子が、側近のエドウィンさんの嫁にしてしまったのです~。
エドウィンさん、「かりそめの夫婦でいいよ~。時が来たら離縁してあげるから~」と言ったのです(けっこういい人?)
ティア(レティアナだと思われているフロレンティアは「ティア」と名乗っています)は、「亡霊から逃れるために処女を散らしてください~」とお願いします。
実は、ティアは、ビン底眼鏡と前髪で顔を隠しているのですが、美少女~。
エドウィンは、まんま(?)と、やっちゃいますよね~。
ふふふ~。
そして、だんだんお互い惹かれていく二人。
なのですが、ティアは、本当は公女なんですよ~。
そう、皇太子が探してるんです~。
そして、エドウィンにも、つきまとってくる令嬢が~。
とっても面白かったです。
不細工(?)ぶってるヒロインが実は絶世の(?)美少女で、「変身」するのも楽しいですし~。
エドウィンの家も複雑で、父親と母親は離婚していて、父親の後妻さんである継母やその子供の双子ちゃんたちとかいるし。
でも、まぁ、父と母は、意外と円満離婚。
なのですが、その実母のことでこじらせた令嬢があれこれ画策してきますよ~。
上下巻とありますが、2冊で1冊分くらいの感じのお話でさっと読める感じです。
上巻は二人の出会いから、心を通わせるまでの物語。
下巻は、夫婦としてやっていこうと思ったところに、あれこれ事件に巻き込まれていきます。
短い中にいろいろ盛りだくさんで、面白いのです。
星は9つ
★★★★★★★★★☆
この作家さんのお話もっと読んでみたくなりました~。