スピンオフ編~愛知県名古屋市東区・名古屋の昭和を感じる洋館と和館『文化のみち撞木館』 | Love Beef Cutlet? Eternal Traveler~生涯旅人

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全国各地のビーフカツを紹介している超変人の超マニアックなブログです。最近は国内、韓国、中国などのB級グルメについても書いています。

ビーフカツを求め全国各地を彷徨う超変人の超マニアックなブログです。今回はスピンオフ編。ビーフカツやその他の食べ物からは離れ、これまでの国内外の旅などで印象に残っているスポットなどをご紹介します。

 

今日は

愛知県名古屋市東区の

『文化のみち撞木館』です。

 

最寄駅は

市営地下鉄桜通線

『高岳』。

 

駅から徒歩約10分

瀟洒な2階建ての洋館が現れます。

 

名古屋市北区に『井元商店』を設立し

陶磁器商として財を成した

井元為三郎氏(1874-1945)が

大正末期から昭和初期に建てた邸宅で

『文化のみち』を構成する施設です。

 

敷地内には

洋館、和館、蔵、茶室、庭園が残され

名古屋市の有形文化財に指定されています。

 

洋館は

陶磁器輸出の商談を行うため

外国人バイヤーなどを

招待・接待した施設と言われ

その1階には

庭に面した旧応接室と

旧食堂があります。

 

旧応接室から

テラスへ出る扉の上部には

当時は貴重だったステインドグラスが

贅沢にはめ込まれています。

 

洋館の2階は旧娯楽室で

井元商店関連などの

資料や物が展示されています。

 

窓際の小部屋には

井元商店で実際に使用されていた

事務机や事務器

為三郎氏が寛いでいた

ロッキングチェアなどが置かれています。

 

オリベッティのタイプライターと黒電話

両方ともほぼ絶滅しましたが

懐かしさを感じます。

 

オリベッティのタイプライターは

高校生の頃に愛用していました

・・・アンタいったい何歳なの?

 

小部屋と娯楽室の仕切にも

ステインドグラスが用いられています

為三郎氏がお好きだったようですね。

 

旧娯楽室に隣接して

来客用の寝室がありますが

貸室となっていて

この日は見ることができませんでした。

 

来客用の化粧室には

大きなバスタブと洋式の便器があります。

 

洋館に続く和館は平屋で

庭に面して長い廊下が通っています。

 

和室の一部は貸室になっていて

この日は使用中だったので

立入は遠慮しました。

 

和室の手前にある板の間は

展示室になっています。

 

畳敷きのテーブルに置かれているのは

昔の写真機でしょうか?

 

妖怪の如く長く人間をやっていますが

さすがにこれで撮影されたことはありません。

 

アイロンとコテ

 

コテは電気式のようですが

アイロンは違うようです。

 

炭火式アイロンと呼ばれるもので

熾した炭を入れ

鉄板の底を熱して使ったそうです。

 

こちらは

名古屋市などの喫茶店や飲食店

商店などの広告用のマッチ。

 

為三郎氏の蒐集品かどうかは不明ですが

高島屋のマッチ(緑の矢印)もあります。

 

板の間の奥には旧台所があり

当時の品が並べられています。

 

薪の竈のように見えますが

ガスによるもので

床下でガス管につながっているそうです。

 

電気かガスかは分りませんが

オーブンのようです。

 

この建物は

第二次世界大戦終了後に

進駐した連合軍のための接収住宅で

将校階級家族の住まいとして

使われていた時期があったそうで

その時に使われていたものかもしれません。

 

電気冷蔵庫

アメリカのGE社製のもので

滞在家族用にアメリカから送られてきたものが

そのまま残されていたと考えられています。

 

和館の一番奥には

井元家の皆さんが使われていた

浴室と脱衣室があります。

 

洋館2階のバスタブとは異なり

木製の和風の浴槽。

 

浴室自体が結構広い割に

浴槽は随分と小さいですね。

 

和館の裏には2棟の土蔵があり

向かって左側の蔵は貸室になっていますが

右側は非公開です。

 

館外に出ると

洋館と和館の前に

和風の庭が広がっています。

 

庭の奥には茶室があり

茶会などに利用されています。

 

築100年程の建物ですが

昭和初期の歴史と文化に

触れることができる

素晴らしい施設です。

 

文化のみち撞木館

愛知県名古屋市東区撞木町2-18

052-939-2850

10:00-17:00

毎週月曜日と年末年始休館

観覧料200円

 

次回は、本日15時に他人の迷惑を顧みず私の好きな曲をご紹介するMUSIC編。Joan Jett And The Blackheartsの『Crimson And Clover』です。